風の地獄(坂田大山坂田バス停周遊コース:千葉県)
夜はあまりにも具合が悪く、朝になるまで本当は出掛ける気力がありませんでした。しかし、6時半頃に起きて、メシを食っているうちに、やっぱり出掛けようと思い始め、来てしまいました、館山駅。千葉県・房総半島の先です。
しかし、電車が強風で遅れてしまっていて、胃もたれが始まっていて(これの原因はわかっている)、(`皿´#)イライラが治まらない。
12時30分発のJRバス。坂田(ばんだ)バス停で下車。ここから、今日の山行というには少し軽すぎるハイキングの始まりです。
バス停は海岸沿い。海が一望できます。…が、何故かふうたろうがハイキングを始める前後から、絹層雲が広がってきました。
今日の行き先は坂田大山(房の大山)です。別に名山入りしているわけでもないけど、房総半島の里山は特別で、何故か落ち着いた気分になれるのです。
目を皿にして道を探さないと、この家か民宿かの壁際に小さく佇んでいる看板が見つかりません。おもわずざけんじゃねえよとつぶやいてしまいましたが…
住宅地の中のこの道は反則だろうと思います。GPSでも見つからないだろう。
背丈の2倍ほどある細い竹のヤブの間を抜けていきます。ある意味これが今日一番の驚きです。
照葉樹林の中の坂田大山。絹層雲がなければそこそこ楽しめるではないかと思ったり。
荷物は空に近いし、キツい坂もあるとはいえ短いので、あっという間に中間地点。
ところで、ずっと気になっていたけど、やっぱり今日は風が強い。中央アルプスと同じ音がしている…(滅
ヤブっぽい山頂。でも丁寧に展望のための刈り払いがされています。
太陽がぼんやり。冬晴れのはずなのに…、と、いってもしょうがない愚痴が頭の中をゆらゆら。
山頂にある光と影の影の部分。ボロボロの櫓が樹林に覆われています。
さて、これから洲崎(すのさき)の海岸方面に出たいと思いますが…
25000分の1の地図と現地をじっくり比較しながら歩きます。
蔓性の低木がこの辺りの樹林に巻き付いています。元の木が折れれば一蓮托生、容赦なく蔓の木も折れます。
結局見つからなかったので、諦めて坂田バス停に戻ります。このコースは周回ルートですから、ピストンしなくてもいいです。
おそらくスダジイというのはこの木のことでしょう、葉が全天を覆っています。
まだ紅葉が残っていますか。恐ろしく強い寒波が来ているというのに…。
ここからプチ花スペシャル。
ツルソバ(タデ科)でしょうか。11月くらいまでで終わるそうですが、今年は暖かかったから?
それにしても、こうして花の名前を書き込むと、夏が懐かしい感じがします。
ツワブキ(キク科)です。大寒波が来て大荒れの中、それでも花を見かけると、心が温かくなりませんか?
スイセンは野草じゃないけども、房総半島は菜の花とスイセンが大量に咲きます。それを狙って、1月頃に来るのが毎年恒例です。でも、2009年は行けなかったな…。
アロエです。でも、ふうたろう、アロエの種類とか、観賞用の植物はまったく解りません。
これはマサキでしょうか。樹木はからっきし…。樹木も楽しく勉強しよう。花を見よう。
というわけで、あっという間に終わった坂田大山歩き。空は高層雲っぽくなってしまいました。嗚呼…
崩壊寸前の坂田バス停。椅子もホコリだらけで、頭の中を流れた曲は、笠木透さんの「村のゼネラルストア」でした。
館山駅に戻ってきました。本当は海岸線を歩きたかったけど、曇ってしまったら、海もぼんやり空もぼんやり…だもんね。
駅併設の食堂には鰻を使ったメニューがあって、しかもそれが静岡県産だというのです。…あまり考える余裕もありませんでしたが、とりあえずうな玉丼を。鰻を卵とじにして食べます。でも、ご飯の量が多すぎるので、かけるエネルギーのより大きな卵や鰻を優先的に食べました。
あと、味噌汁の菜の花とわかめも。
…ふうたろう、色んな意味で頭大丈夫か?
内房線が遅れていました。ふうたろう、外房線経由で、携帯ゲームのスタンプを集めながら帰ろうと思っていたので、遅れられると困ります。終わってから考えれば何をイライラすることがあるのかと思いますが、寒さや諸々の不安というのは、心を狭くするのだなとつくづく思います。感情は諸条件に優先しないということです。
外房線の電車内に、若いカップルが乗ってきたのは勝浦駅よりも少し鴨川寄りの駅だったでしょうか。ふたりは始終笑えるほどイチャイチャしていましたが、その中で、男の子の方が女の子に向かって、「こんな所に住みたいんだろ。」と、田舎の風景が流れる車窓の前に喋っていました。
どうして、住みたいところと住むべきところがこれほど乖離しなければならないんでしょう。
そのあと、ふうたろうの目には、大きな工場の周りに家が建ち並ぶ風景が飛び込んできました。もし、この工場(工業)が、技術の進歩と共に不可避的に不必要になったら、あの羽幌町の炭坑廃墟と同じようになるのだろうか、などと思いながら見つめていました。その点、地産地消を目指す範囲では、農業という産業が無くなることはない。農業を大事にする町は、そういう意味で絶対産業が無くなることはない、そう思いました。
…この写真は大網(おおあみ)駅。ここから東金(とうがね)線に乗り、成東(なるとう)駅。八日市場のスタンプ集めがあったので、総武本線を逆行して横芝駅まで行きました。まあ、猛烈に寒いのによくやること…(滅
このあと、佐倉・千葉・西船橋・秋葉原・代々木・池袋を経由して帰りました。15時7分(ダイヤグラムで)発の電車に乗って、帰り着いたのは22時過ぎでしたな。
思えば心に根拠のない不安をそれなりの重さで背負っていた旅でした。体調のこと然り、山のこと然り、天気のこと然り、そして、昨日の家探しの中で色々見えた経済的諸関係…。
年末はひどい冬の嵐になる見込みです。
\(^O^)/オワタ
…などと冗談言うてる場合やない。どうすんだべ。
天気:晴れのちくもり(千葉県館山市、移動中が長いけど移動中を含まない)
覚え書き:大網駅でハイソフト
私もこの山は、ちょっと行ってみたい気がします。車なので、大房岬も一緒に行けそうだし。
まあ、冬はスキーなので、山はあまりやりませんが、行くとしたら、房総の山は候補ですね。
房総半島のシーズンは冬です。養老渓谷は沢で紅葉もきれいだそうですけど。
スキーはヘタレなので、まあ、そこそこに…(滅
こういう低山に行く時もザックはいつものやつですか?
なんかはっきりしないものがあると心がそわそわするようで不安で落ち着かない事がたまにあります。そういう状態が長いのは一番やりきれないので、すぐにリセットしたり解決したりしてストレスを残さないようにしています。
なので自然、逃れるために短気とか行動力に変わるから、そういう人間にみられてしまうこの最近の私。これが楽にも繋がる。
低山に行くときと言うか、日帰りできるときは、デイパックで出掛けます。コンロとかも入れずに、パンとかの行動食で済ませれば、ザックに入れる物はほとんど無いという…。
まあ、そういう山歩きをすると、何となく山に登った感が薄いですが…。
ストレスを解消するにはそのストレスの原因に当たる以外解決方法が無くて、だいたいしんどい思いをしているのがふうたろうです。だから、「ストレス解消に山登り」ってのは、論理的にもありえないんですよね。山は山という…。
でも、ストレスの原因を除くために即行動に移せるという話だったら、それは天性ですよね。