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手荒い歓迎(七面山梅ヶ島八紘嶺コース:静岡県)

2011年 4月 2日

 そこそこ首尾よく、5時過ぎに起き出しました。4月の東京は5時過ぎでも既に明るくなり始めています。ずいぶん起きるのが楽になったものです。
 そして、首尾よく熱海まで行き着きました。さて、最後の電車です。これで無事静岡駅に行き着けば…
 ヌオッ(゚皿゚;)
 ここは静岡駅よりもずっと前の富士です。
 何が起こっているかというと、計画停電(今日はないはずなのに)の影響とかで、ダイヤ計画がむちゃくちゃになっているため、駅に着くまで何時の電車があるか判らない状態だったのです。
 おまえ、富士くんだりまで来てから電車がないとかぬかすなよ(゚皿゚#)ゴルァ


 あの富士駅での手荒い歓迎を受けて、すっかりやる気を削がれたので、一時は熱海行きの電車に乗り込んで引き返そうとしました。しかし、先週に続いて敗退は避けたかった。
 しかも、今回は、教会で復活した直後に全滅とかありえないので、無理やり静岡まで進みました。


 全滅するとドラクエの世界では金が半分になりますが、ふうたろう旅日記の世界では時間が削られます。10時7分に静岡に着いて、10時32分発の梅ヶ島温泉行きのバスに乗る予定だったのが、11時前に着いて、13時2分発のバスを待つハメになりました。2時間半ですよ?!


 色々無駄金をはたきながら、静岡市内を冴えない頭でウロウロしました。昨日の夜は何気に寝不足で、起床は何とかなったものの(それも犬死にに終わったが)その後は細切れの乗り換え列車でロクに寝ることもままなりませんでした。


 ふうたろうは駿府城にいます。しかし、この城(鮗(このしろ)じゃねえよ(゚皿゚#)ゴルァ)、跡すら殆ど残っていません。堀っぽい欠片があるみたいですが、なんか、ただの池だし。
 当時の城主も、まさか自分の領地の中心である城が、公園になって見せ物になっているなんて、思いもしないんだろうなあとか思ったり。


 静岡駅前に戻ってきたら、富士駅の駅ソバがこなれてきたような気がして、パン屋でサンドイッチをひとつ。280円の高級サンドイッチでしたが、美味かったですね。バス停の椅子に座ってもぐもぐと。何気にゴミを捨てる場所が無くて困ったなあと。さっきは松坂屋のデパートの中にあるゴミ箱まで捨てにいったけど(しかも2回も)、もう3回目はないね。


 1時間50分ほどバスに乗って、梅ヶ島温泉バス停で降ります。時刻にして既に15時!…下手したらもうテントで寝てるよ…。


 まずは気怠い車道を登山口まで数百メートルほど歩きます。この間に水場がひとつあるので、汲んでいきます。


 登山口発見。あの高原山でも14時8分くらいだった気がするけど、今は15時過ぎてますからね。史上最高の遅さです。


 ところで、山伏岳に登ったときも思ったけど、タバコの吸い殻を土の中に埋めるのを促す看板はさっさと撤去してくれ。


 夕方の登山口直後。何かやる気が起きないなあ。


 間伐展示林?もうその看板、16年も前なんですが。


 登山口から最初の車道に出るまでの恐ろしい急坂を登り詰めると、マイカー登山用の登山口が。もちろん、車は一台も止まっていなかったような気がしますがね。


 この車道をずっと行くと、安倍峠というところを越えて、身延町に行き着きます。ふうたろうは左の登山道を行きます。なお、安倍峠は通行止めとなっていました。


 さっきの急坂に比べると坂自体は緩やかになりましたが、木の根っこがゴッツゴツに張り出して25kgの荷物を背負って歩くのがしんどいのなんの。


 安倍峠と八紘嶺の分岐。


 ところで、今日、下界の気温がなんと25℃もありました。ふうたろう、先週の山で-19℃を経験しているので、この一週間で44℃の温度変化を体験していることになります。
 埼玉や東京で、真夏の気温が35℃まで上がるとしても、真冬の最低気温が-9℃まで下がることはまずないので、都会で暮らしていたら味わえない気温差を1週間で味わっていることになるのですねー。


 稜線に出ました。ここ、大きく北斜面が崩壊していて、ロープが張られています。しかし、何年か何十年か、それくらい先にはこの道はもうなくなっているでしょう。


 今思えば、あの遠くに見えるのはナナイタガレでしょうか。
 ふうたろうは明日にはあの更に先を目指すことになります。


 北斜面には雪が着いています。夏というか冬というか、そういう時期ですね、今は。


 これから八紘嶺まで尾根歩きです。しかも、斜面が急です。ここは時々石ころとかが落ちてきます。直撃したらシャレになりません。


 さっきの崩落地、富士見台から100~200mほど、急坂が断続的です。一時平坦になると少しホッとします。


 急坂は同時に展望箇所でもあります。


 西日とカンバ林。


 これは静岡駅前の松坂屋で買った飴の詰め合わせ。懐かしい飴があったのでつい買ってしまいましたが、高いのですよね…。


 雪が出てきました。でも、あの手荒な歓迎をかいくぐってきた君なら大丈夫!(何


 雪が道を覆うようになりました。ツボ足では沈むところもありますが、八紘嶺まであと少しなので、そのまま行きます。


 そして、天気の方はというと、空に絹層雲。予報通り、下り坂ですか。


 雪が完全に地面を覆ってしまいました。あの暑さは幻か。


 西の端はもう高層雲。これはだめですな…。


 八紘嶺直前で展望が良くなる場所があります。今回のコースの数少ない眺望です。


 しかし、太陽が拝めないままという罠。


 1881mのピークが見えています。


 そして、八紘嶺到着。今日はもうここで終わりにしましょう。


 ハラが減ったので、恒例のうどんスープ雑煮。餅と激辛一味唐辛子(飯山産)で美味い。


 これは松坂屋で買った飴玉。歩くだけで減っていく体力の回復アイテムですな。
 ところで、あの有名なパインアメの仲間に、オレンジアメというものがあるのです。ふうたろう、昔は袋入りで売られているのを見たことがあったと思いますが、最近はその製品そのものを見かけなくなって、記憶も曖昧になっていたのですが、やはり実在しましたね。パイン株式会社製。


 寝不足だったので、ウトウトしている間に、眠りました。外はすっかり氷点下まで下がり、1日でまた30℃近い気温差を経験することになりましたが、それでもテントの窓を開けて、薄雲の向こうに、桿体細胞だけが捉えられるレベルに輝いている星々を眺めるのでした。
 さ、明日は七面山登山口バス停まで突っ切ります。昼には着けるかなあ。


天気:晴れのちくもり(静岡県静岡市、移動中や停滞中は含まない)

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