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「豊か」な暮らし

2011年 6月 23日

 今日はMSの集まりだった。(MSってのはマイクロソフトじゃないですよ?)
 ところで、労働の実態について、労働基準法その他違反レベルの、あるいは異常な長時間労働などの、非人間的レベルの、問題だけが労働実態の問題ではないと思う。働いていても、やりがいを感じて元気いっぱいに働き続けたいと思う人はほんの一握りだろう。 他でもないふうたろうも、今の仕事を「環境破壊の急先鋒」と思うほどしんどいと思うほどである。何のためにやっているか判らなくなるような生産活動に辟易しているのである。
 今や、コンビニでもスーパーでも、物が、安く簡単に買える。でも、それは、誰がどうやって、どういう気持で作ったものかを考える余地(データ)はまったくない。ラベルに、「岩手県の田中さん夫婦が作りました」みたいな文言が書かれた米が東京都板橋区のスーパーで売られていたとしても、「新宿区の明治製菓が作ったチョコレートです」レベル以上にはならない。ふうたろうにとっては、どっちも、知る術もない人々の、知る術もない理念で作られた物だからだ。
 つい昨日、近くの米屋で、山形県産のつや姫という品種の米を買った。買うだけならどこで買っても同じだけど、その米を仕入れた人(米屋の主)の顔が見えるという意味では天と地ほどの差がある。それに、初めて米屋というところに入って驚いたことがあった。

  • どんなお米(固さや香りなど)をお求めですか。
  • 予算は?

 などと、入るやいなや聞いてくるのである。その行為自体にも好き嫌いがあるだろうけど、スーパーでは、平均的に言って、米屋ほど詳しく米のことは教えてくれないだろう。そして、米をスーパーで買っても、レジのネーチャンの給料も上がらないだろう。朝三暮四、といわれればそれまでだが、明らかに経済に貢献していることを感じたいのである。そして、それは「感じたい」という願望以上のものがあると、確信している。
 つくづく最近思うが、何でも安く簡単に物が買えることのどこが、豊かな暮らしなんだろうかと。安全やコミュニティなどを潰してまで得る価値のあるものだとは到底思えない。

天気:晴れ時々くもり(東京都板橋区)

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