焼石の雨(焼石岳ツブ沼コース+車道:岩手県)
期待していた青空は…
このとおり亡くなっていました。ふうたろうはとりあえず朝飯を食うことにして、まずいサケ雑炊を。本当にまずかった。食べなければよかった、と思うほど。味の薄いプラムを食べて、朝からグロッキー(滅
皆に先立って出発です。焼石岳方面に行く人は、あれだけいっぱい人がいたのに、ふうたろう一人というのは何かの罠か。
ふうたろう、さっきから具合が悪い。あのまずいサケ雑炊は、食後もまずいという罠。そして、25000分の1の地図がないので、現在地の把握もちゃんとできない。
さっきは青空も見えていたのに、今はもう高層雲になっています。これはダメだ…。昼間で持てばいい方だろう…。
あれが東焼石岳でしょうか。50000分の1昭文社の地図では等高線の間隔が20mで、1cmが500m。25000分の1の地図と感覚が狂います。
しかし、焼石岳が一向に近づいてこない。ものすごく遠い。展望のあるうちに撃破したいのに…。
曇り空の下に雲海。オプタテシケ山を思い出しますが、あの時のように天候が回復すればいいですね。
焼石岳の山腹を雲が覆っています。時々、稜線にも上がってきます。
ここは六沢山、でしょうか。やっぱり25000分の1地図が切れていてワカンネ(滅
でも、この道とか地形とかを見ると、どうも六沢山手前のニセピークっぽい。水場が出てきたときは\(^0^)/オワタでしたな…
ここで、ツブ沼から経塚山に行くという地元民っぽいおばちゃんとすれ違いました。なんか、登山というより山菜採りをしに来ているような格好でしたが(汗
遙か北に岩手山が見えるはずなんだけど…。目では見えるんですね。
そして、東焼石岳直下。高山植物体の剥がれた裸地が多くなってきました。
東焼石岳到着。7時34分。5時39分に出てきたので1時間33分ですか。金明水避難小屋から六沢山までがCT(コースタイム)1時間半なので、意外と時間はかかってないようですな。つまり、長く感じる、ツラいコースということですかな(爆滅
東焼石岳から早池峰山が見えていると、銀明水方面からやってきた単独のおっちゃんがいいました。最初は機嫌良く話していましたが…
ヾ(℃゜)々 おいおいおっさん、高山植物帯踏むなよ
…しかし、MP切れの上にステータス異常(体調が悪い)のふうたろうは、注意する元気がないのでした。
このあたりも全部含めて、姥石平というのでしょうか、一応鉄の杭が打たれてあって、高山植物帯への立入を禁止しています。
ハクサンイチゲやヨツバシオガマなどのお花畑です。晴れていれば最高なのにねえ…。
たぶん、草が生い茂ってしまっただけなのだろう(という希望的観測)
ヌオッ(゚皿゚;)
予感的中。道が消えました。しかも、さっきから小雨がぱらついていて、無性に不快ですし。
どうやら、大通りに出るようです。ふうたろうは獣道に迷い込んだようです(滅
ふうたろうは南本内岳方面の分岐から回って焼石岳に登ります。それにしても、湿原の中を通る登山道、抉れています。歩きにくい。雨が余計に歩きにくい。
そして、真後ろに焼石岳が見えています。何で遠回りさせるんじゃ(`皿´#)
腹が減ったので、先週の秋田駒ヶ岳で食べきらなかったかりんとう半袋分くらいを食いきりました。
かりんとうを食いきって再出発して、この雪渓に取りかかった頃、雨が…
前を行く人々は、南本内岳方面から上がってきています。さっきの分岐でほぼ鉢合わせ。
このあたり、水平岩ゴロゴロゾーンです。岩を飛びながら進むという、最低最悪のルートです。しかも、さっきからビミョーに雨が強くなってきていて、足場が悪いという罠。
あれは南本内岳、なのかな。
ふうたろうの遙か後ろを、さっきの7人パーティが追いかけてきます。ふうたろうはさっさとこのダルいゾーンを抜けたいと思って、無意識のうちに急ぎ足になっていました。…体調悪いからゆっくり行きたい、と思っていたのに。
そして、曇りまくり雨降りまくりの焼石岳山頂。横岳方面から女性一人の単独行者が上がってきました。新潟から来たんだってさ…。
東焼石岳。単独行の彼女、あっちに行けば展望があるかなあ、などといっていたけど、この状況では変わらんだろうね、と、夢を潰すような発言をするふうたろう。この先展望は諦めた方がいい。
意外と、横岳はきっちり見えていました…と思ったら、ここはもう焼石岳山頂ではないという件。雨に撃たれるのはまっぴらごめんなので、サクッと切り上げてきました。
横岳に寄ろうかと最初は思っていましたが、こんな大雨とガスの中、何が楽しゅうて行くんじゃと(滅
西風が強くて、カメラを西に向けると雨がレンズにかかるのですが、我慢して撮りました。西の方はまだ展望が…?
ここは泉水沼。青空の下、焼石岳をバックにガビーンと撮れたらなあ(棒読み)
ヌオッ(゚皿゚;)
また抉れ岩ゴロゴロルートが。もういやです。
靴はさっき焼石岳の上りで雨が強くなってきた頃からぐちょぐちょなので(特に左が悲惨)、沢靴状態。ある意味ハイパー状態でどこでも歩けます(何
焼石岳を過ぎて銀明水方面に向かい始めた頃から、急激に人が増えました。みんな、何が楽しゅうてこんな雨の中登ってくるんだろうねえ…(遠い目
焼石岳から1時間10分で銀明水へ。避難小屋で赤飯のパックでも食っていこうかと思ったけど…
水場もあるしね。丁寧に、金属製のひしゃくまで付いています。白神岳の水場と同じように、ひしゃくの底には何か書いています。
¨:∴(◎ε+。)ブッ
遂に、木道で足を滑らしました。雪道よりデインジャラスな濡れた木道。
っていうか、避難小屋どこ行った?
ああみずばしょうがきれいだなあ(棒読み)
ああはらへったなあ(切実)
ガスった幻想的なブナ林になりました。
…というのは嘘で、カメラのレンズが幻想的なだけです。
ここは金山沢の渡渉点。ハイパー状態のふうたろうに敵はない(何
ドロンドロンのウルトラぬかるみゾーンを小走りに歩いてきた結果、どうやらツブ沼登山口の車道が見えてきたようですな。
レンズが幻想的なのか、世界が幻想的なのか知らないけど、とにかく曇っています。
無駄に蛇行させてない?って思うような真新しい道路が、彼方まで続いています。ツブ沼以下、ひめかゆスキー場バス停までの車道の地図がまたありません。焼石岳周辺からツブ沼までの束の間の安堵でしたね。…地図のあるなしだけの話でいえばだけど。
何をこんなに工事しているんだろう。ここは胆沢(いさわ)ダム。そういえば、小沢一郎関係がナンタラという話を、昨日小屋でしてたっけ。
あ、トンネルだ。
話が前後するけど、昨日の金明水避難小屋で一緒だった、この小屋のハイパー常連(去年は80日もいたらしい)のお二人が、車で通りかかりました。まずその二人の乗った車がツブ沼の方へ…
なんか、遙か向こうにひめかゆスキー場っぽい建物群が見えますね。でも、その前に、ジェットコースターでも作ったのかといわんばかりの蛇行しまくった道路が通っていますね。
遠いんじゃ(゚Д゚メ)ゴルァ
さっきの二人の車が2台になって水沢の方に向かいました。
「ほんとに乗ってかなくて良いの?」
そう言ってくれましたが、ふうたろうは、お気持ちだけいただきました。
ふうたろうがここまで公共交通と徒歩にこだわるのは、歩く体力と登りたい気持さえあれば、どんな社会的地位(車の免許も資格です)に関係なく山に登れる、少なくとも300名山は撃破できると、証明してみたい気がするからです。
とはいえ、そろそろ限界。川向こうのひめかゆに向かう丁字路に当たりましたが、もう切れてしまった行動食で体力回復も不可能、雨でMPも切れてきています。
胆沢ダム学習館だそうです。無料で入れるとか。
ただより高いものはないっていう諺があったような気がします。
…と思ったら、この建物がそのバス停のある施設でした。
手前の看板よりも向こうのバス停の方が大きく見えますねー。
温泉には入らないことにしました。どうせ家に帰るまでに、濡れたザックで汚れるのがオチだから。とりあえず、食堂でメシ。
エビフライ定食を注文。
苦労して歩いたからこそ、メシもうまいのかも知れない。出されるメシがありがたいのかも知れない。こういう逆説が、どんな山行でも、全部が悪たりえない所以です。
しかし、水沢駅までのバス、発車3分前に乗り込んだら、バスの中がやたらとたばこ臭いという件。禁煙だろ、普通。公共の場でたばこはやめてくれ。
…とまあ、なんともかんとも、竜頭蛇尾な山行になってしまいましたが、これはこれで、ネタとしても、経験としても、いいのでしょうね。どんなことも経験。でも、地図なしで歩いたのはやっぱり失敗ですねえ。地図なし星人の失敗。
#142焼石岳クリア。
天気:雨(岩手県和賀郡和賀町・湯田町・胆沢郡金ヶ崎町・胆沢町、移動中は含まない)
南本内岳の残雪は、一週間でかなり溶けましたね。
東焼石岳の先の遠回りですが、下りで右に行きましたね?踏み跡がありましたが、左に行くのが正しいルートです。まあ、ふうたろうさんのルートの方が近道なんですが。どちらにしろ、東焼石岳から焼石岳に行くには、遠回りするしかないんですよね。
水平岩ゴロゴロゾーン、ダメですか?岩を飛びながら進む最高のルートだと思ったのですが・・・。まあ、ふうたろうさんの場合、ザックが重いし、雨も降っていたので、怖かったのかも知れませんね。
横岳行けなくて、残念でしたね。高山植物を避けながら歩くブチヤブがかなり楽しいルートなのですが。私は、あと、南本内岳にも登りました。どのピークからも、それなりに特徴のある景色が見られ、それぞれに個性ある地形で楽しかったです。
私の時も山菜取りの人とか、地元のおじちゃんいたなあ。地元のおじちゃん、スパイク地下足袋+ダブルストックなんだけど、スパイク地下足袋は論外だし、ダブルストックも高山植物にひっかけるしで、乙なんだけど、人はいいので注意しにくいんですよねえ・・・。
水平岩ゴロゴロゾーン、怖いんじゃなくて、歩きにくいんですよね。時間がかかりますし。トムラウシのすぐ北側にもそんな場所があって、時間が意外とかかります。荷物があるので、不安定なのです。
あの山域は、雨でなければ、ホントによかったのでしょうね。もう少し脱北(もっと北に)できていれば、雨に当たらなかったのですが、ちょうど岩手県南部は雨雲がかかっていて、脱北失敗でした。
次行くなら、冬ですかね。雪山の焼石岳を登りたいです。静かだろうなあ(黒笑
懐かしい~♪ もう何年も前に焼石岳へ登りました。
6月上旬、梅雨入り避けて東北へ行ったのですが、当日大雨でひめかゆやけいし館に素泊まりしました。
翌日小雨になったので、つぶ沼から入山、渓流沿いに続くミズバショウがとても綺麗でしたよ~♪
銀明水避難小屋へ泊まり、翌日は素晴らしい天気に恵まれ、山頂へと向かいました。
山頂付近はハクサンイチゲの大群落♪
焼石岳は花の百名山ではないのですが、下山後向かった早池峰山よりも綺麗でした♪
私の中では花の綺麗な山ベスト3に入ってます♪
あ、今年の夏には夏油温泉に再訪門したいと思ってます(残念ながら登山ではなく、湯治ですけど(^_^;)
追伸:避難小屋では友人と2人だけの宿泊でしたが、この山は山菜目的で入山する人が多いようです。
この日もいましたよ。
確かにあの美味しさは病みつきになりますけど(-_-;)
車で行ったんですか?車だと、つぶ沼コース往復ですよね。山深さは、夏油温泉側の方が感じられたかなという気もします。
花は、もっと天気が良ければ青空に映えただろうなあと思いつつも、ハクサンイチゲの群落はスゴかったですね。もう雨がぱらつき始めていたので、足早にそのお花畑は過ぎ去ってしまいましたが。
山菜、ギョウジャニンニクもありましたね。月山の本道寺コースほどヤブにはなっていませんでしたが(笑 山菜は、解る人と行って、食べまくりたいですねえ…(恍惚