旅の終わり
「ホテルみのや」の朝食。至極一般的な家庭料理で朝を迎えてくれます。ただこのホテル、門限があって、1~6時までは出入り禁止だそうです。ふうたろうの場合、猛烈に疲れていたので、その時間帯に出入りするような体力は微塵も残っていませんでしたが。
さて、ちょっと早いけど、7時台の帯広発の特急に乗ってしまいましょう。JRの料金体制のいいかげんさに、窓口の係員にキレ気味でしたが、時間がないので乗るしかありません。
帯広は厚い雲に覆われていましたが、西に進めば進むほど、その雲にも切れ間が出てきます。
雨だったり晴れだったり霧だったり、このところの天気は非常に不安定です。そして、本州は19日あたりから大雨だそうで、カムエクに登ってウハウハしていたふうたろうには信じられません。
結局、南千歳駅で1時間ほど待ち時間がありました。何もない駅構内なので、ちょっと外に出てみましたが、この前樽前山から下りてきた西口側には、建物も、木さえもろくにありません。文字通り何もない。
東口側には、アウトレットモールみたいなのがありました。しかし、店の名前がみんなカタカナで、何を売っているのかが判らないという罠。覗いてみても、ふうたろうがほしそうなものは一切ありませんし。スポーツ用品店が3軒ほど並んでいる区画もありましたが、パタゴニアやその他幾種類かのTシャツ、結局アウトレットといいながら、プリントもウルサい上に高いので、そのまま無言で出てきました。
結局ここで買ったのは、ガラナとかいうコーラもどきとハッカ飴。
このあと、スーパー北斗に乗り継ぎます。苫小牧や白老のあたり、土砂災害の警戒情報が出るほどなのに、場所によっては抜けるような青空さえ広がっています。なんなのだ、いったい。
スーパー北斗が函館駅に着いたら、次は青函連絡線に乗り継ぎます。その特急が、いつも大変な思いをするスーパー吐く腸…じゃなかった、スーパー白鳥です。今日、旭川から来たという老夫婦と、デッキで青森までずっと話をしていました。老夫婦といっても、ふうたろうの両親くらいの年齢だと思いますが。なぜかこの特急は車内販売がなくて、ふうたろうは腹が減りすぎて死にそうになっています。奥さんがそれを見かねて、札幌あたりで買ったと思われるチーズクリームパンひとつを恵んでくれました。ああ、ブドウ糖とアミノ酸補給(何
青森駅に着いたら、Bダッシュで隣のホームのキオスクまで弁当を買いに行って、イナヅマ食いしました。
新幹線も、隣にたまたま座った仙台の婆ちゃんと話をする場になっていました。特に他愛もないことを1時間半ほどですかね、すぐに時間が経ちました。ふうたろうの旅、最後のスーパーノヴァですか。
こうして、20時半頃、東武東上線大山駅に着き、すしおんどで5皿ほど100円寿司を食い、帰宅と相成りました。これで、長いふうたろうの北の合宿が終わります。
とても長かった。色んな災難にもあったし、長雨にもんもんとしたし、一ヶ月分以上の給料が吹っ飛ぶほどの経済的打撃もあったし、ある意味さんざんだった旅でした。でも、友人にも会え、沢の良さを知り、増水しながらも登った芦別岳とカムイエクウチカウシ山はブラボーで、その他にも多くの地元の人や登山家たちと話をし、また同時に彼・彼女らに助けられてきました。
いい旅だった。それ以上言うことはあるまい。
さあ、来週からも、雨でない限り、登ろうではないか、山に。
天気:くもり時々晴れ、本州ではくもり時々雨(北海道十勝支庁帯広市・石狩支庁千歳市など。移動中を含む)
>さあ、来週からも、雨でない限り、登ろうではないか、山に。
すごいですね。素敵です。
「山が活力」という雰囲気がにじみ出てますね。
「生きること」イコール「山を登ること」なんですね。
次の山行記録も楽しみです。お気をつけて。
今し方、穂高連峰の縦走(奥穂高岳~ジャンダルム~西穂高岳)から帰ってきたところです。ネタバレですが、崖と岩場が、思い出すだけでも手がムラムラするほどのすごさでした。でも、景色抜群、やりがい抜群、出会った人々も抜群と、Sクラスの山行でした。(道を間違えて足を滑らしたときはものすごくどきっとしましたが)
ふうたろうはやっぱり、山に登らないと、精神状態も体調も悪くなります。楽しみというよりもビョーキかも知れません(黒笑 次の山行はどうしようか、早速思案しなければなりませんが、今回の山行のレポがその前にあります(苦笑
来週も再来週も、山命で行きたいなあと思います。ありがとうございます。
奥穂高、ちょうど10年前に、登りました。
山小屋で、おでんとか売っていて、ちょっとびっくりしました。
上高地にキャンプ、とか言って、友人たちに誘われたのですが、
目の前の奥穂高を登らんで、何が、アウトドアやーと、友人たちをけしかけて、
奥穂高だけ、登ったんです。
鎖場も若干あった気がしますが、西穂高への縦走は、さらに、玄人向け
コースだったんですね。かなり、読み応えがありました。
あああ、筋力衰える前にまた、登りたい。
今週末は、台風が気になるところですね。
また、寄らせてもらいます。
西穂への縦走は、むしろ、鎖場やハシゴは少ないです。なぜなら、鎖やハシゴなんて、よっぽどヒドいところじゃないとかかっていないからです。気が抜けない、いつまで続くんだろう、と、精神的にこたえるルートでした。特に、ジャンダルムまでが大変でした。あれは、思い出しただけでも手がムラムラします。
奥穂はハシゴや鎖もありますが、あの急峻なのは短いです。集中力を必要とするところが短いのと長いのとでは全然違いました。ジャンダルムだけは、おいそれと「ぜひ行ってみてください」と言えないんですが、確かに展望も登り甲斐も最高でした…。
今週末の台風、ふうたろうに休養を要求しているんでしょうか。ちょっと辛いですねえ…