おまえを倒すっ(キリッ(空木岳池山登山道・摺鉢窪避難小屋泊まり:長野県)
なぜか伊那市の安いホテルで昨日は一泊。駒ヶ根にしていれば朝もゆっくり寝られたものを、と思うが、2000円ほど宿泊費が変わるのでしょうがない(キリッ
ここは、駒ヶ根駅6時始発の駒ヶ根ロープウェー駅行きのバスが止まった、駒ヶ池バス停。
ああ懐かしいなあ(棒読み)
この樹林の雰囲気も坂のきつさも、なんか自分の家の庭(そんなものはないけど)を歩くがごとし、だね。いったい何往復したのやら。
しかし、池山小屋分岐の水場まで、まだまだ長いんだよな、これが。
ところが、どうもふうたろうの調子がここら辺で上がってきました。人と挨拶したりすると、MPが回復するようです。ちょうど、さっきの広場で挨拶したので、回復です。
さあ!今日こそおまえを倒す(`・ω・´)キルィッ
近道のススメして、タカウチ。休憩していたおばちゃんとおっちゃんが変なところから出てきたふうたろう見て呆然としていました。
さて、気分もいいので、野鳥観察小屋みたいな所、行っときますか。
正式名称は、野生動物観察棟、らしい。誰も(動物も)いなさそうだけど。
何だか、空がモヤッとしていて、コントラスト悪いね。動物もいないし。ここで昼寝でもしたいわ。
調子づいたふうたろう、足の疲れ0%で、サクッとこの池山小屋分岐の水場に到着です。
ああ水場が凍っていないなあ(棒読み)
ここで、袋の外にはみ出して残っていたジゴク四国銘菓の母恵夢まんじゅうを食います。まあ、これからのルートも、恐らく似たようなもんだろうから、おあつらえ向きでしょ(じと目
水場前で、女性ふたりくらいと話をして、ふうたろうは先に出発。これからバテるだろうから抜きつ抜かれつするだろう、なんて話をしていたけど、ふうたろうに追いつく人はいませんでした。代わりに、大学生くらいの若人3人が、ふうたろうよりも先に進んでいきました。
しかし、シラカバの林が美しい(ここはまだシラカバ、らしい。後に出てくるおばちゃん談)。
尻無。分岐です。池山コースは、色々分岐があって楽しめそうな雰囲気です。あくまでも、楽しめそうという話ですが(じと目
尻無からマセナギまであっという間です。今日のふうたろうは快調なのです。27kgの荷物が背中にくっついているのに、あの雪で猛烈に辛かった頃に比べると、足に羽が生えたかのようです。
ところが、いつものようにここでガスに巻かれるという罠。中央アルプス、特にこの池山コースはふうたろうを押し戻そうと躍起になっているらしい。
鎖場。この上にいるおばちゃん、途中からふうたろうと一緒に歩いています。彼女は駒峰ヒュッテ(こまみねヒュッテではなくこまほヒュッテである)の管理に向かうそうです。ふうたろうがこの山に来るといつも天気が悪いというと、「エラい人と一緒に来たもんだ。」
迷い尾根!!
そうだ、このあたりなんだよ、あの雪のシーズンで恐ろしく大変だったのは。木の枝にザックが引っかかったり、雪で道が埋もれていたり、もちろん天気が猛烈に悪かったりで(滅
そして、この桟橋が出てくると、道が合っているんだと安心する。今はサルでも解るようになってるけど。
紅葉は微妙です。おばちゃん曰く、霜が下りて葉がダメージを受けたのだろうと。いきなり冷えたもんなあ…。霜害はダメだよなあ、そりゃ…(涙
やっと平坦な尾根に。しかし、あの去年12月、ここからの雪道もジゴクでしたなあ…。わかんを履いても沈む沈む…。今はネコでも歩ける道だけど。
部分的には、こういう柔らかい日差しを受けてうっとりするような所も。駒峰に向かうおばちゃんと一緒に楽しみます。
ようやく主稜線が見えてきました。
ああそうだ、この辺のトラバースも鬼だったんだな。あの雪道の時は、このコースは鬼畜でありましたな…(遠い目
そして遂に、去年12月に断念した地点まで到達。あの暴風雪の中、テント張ったよなあ。しかも機能性胃腸症に苦しみながら(号泣
…でも!今日はおまえを倒す!!(キルィッ
この樹林帯、恐らく深い雪の下に閉ざされて、広い雪原になっていたはず。その上で寝ていたんだなあと。
そして、枯れた葉っぱに覆われた低木樹林帯の向こうに、空木岳が見えています。空木岳がふうたろうの前に姿を現すのは、実に珍しい。
この稜線の展望は抜群。千畳敷カールなどが見渡せる大開放ゾーンです。
そして、駒石。近くで見るとデカいんだわ。17ミリの広角でも入り切らん。
左向いて空木平を見回すと…
紅葉どころか、全部冬枯れ。大阪のしょうが(略
今日中に下山するという人たち。空木岳日帰りとか、ふうたろうにはあり得ません。仙丈ヶ岳の日帰りでも相当奇跡だったのに。
駒峰ヒュッテ到着。ここでおばちゃんとお別れ。いつの間にかいなくなってたという感じだけど…
駒峰ヒュッテのウッドデッキでコーンフレークに牛乳をかけて食います。
そういえば、この隣のテーブルで、山ガール二人組と、山おっちゃん二人組の2組が何かを食べていたようです。ここに泊まるのだそうで。ふうたろうはまだ南駒ヶ岳方面、摺鉢窪避難小屋まで行きますが。
駒峰ヒュッテでコーンフレークをシバいている間に、ガスが濃くなってきました。…これはよろしくないですな。
空木岳まではあと少し。しかし、ふうたろうの終点は空木岳ではない。
さらば。
そういえば、ふうたろうの前をザクザク歩いていった80近い年配の男性が、何故か忘れたけど、下りられなくなって、急遽ここに泊まることになったとか何とか。
伊那谷の方はよーく見ると晴れています。でも、中央アルプスはよーく曇っています(滅
そして、何だかあっさりと空木岳。15年前の8月5日に登頂している空木岳。3人少なかった空木岳。あの朝は雲ひとつない快晴だった。
程なくして、さっき空木平避難小屋に泊まると言っていた若者3人組が登ってきました。寒そうな格好していたけど、大丈夫かね。
で、ふうたろうはこれから、ふうたろう未踏の地へ足を踏み入れるのです。
しかし、日が傾いて上昇気流が止まったのか、それとも湿った空気の流れが弱まったのか、少しガスが晴れてきたような気がします。
南駒ヶ岳まで見える、というレベルではないけど、続く稜線を見渡せます。
西の谷もガスが湧いては消え、湧いては消え、を繰り返しています。
赤梛岳(あかなぎだけ)の東側にひとつ大きな岩がくっついています。登れそうにない岩ですが、晴れていたら壮観だろうなと思います。
赤梛岳から摺鉢窪カールを見下ろすことが出来ます。ガスっているけど、たまに今日のゴールである摺鉢窪避難小屋の赤い屋根が見え隠れします。
赤梛岳と南駒ヶ岳の鞍部から、摺鉢窪避難小屋に下る分岐があります。下り15分らしいですが…?
この下り道、ザレていて、滑る滑る。急坂でもあるので、ツラい。
曽爾高原(そにこうげん)のススキ野原を思い出したけど、それほど崇高なもんではない。
さあ、入ろう!
ヌオッ(゚皿゚;)
…裏口は扉の向こうから打ち付けられていて入れない。
中には、5~10人ほどの先客に混じって、マイミク(mixiの友人、という意味)のMamiさんがいました。すぐに本人と判りましたね、不思議と。
ネット上ではよく話をしていたので、うち解けるまでそれほど時間もかからず、メシを交換します。名刺は交換してないけどね。
ふうたろうはチーズたっぷりのスパゲッティをば。とろけるチーズをぶち込んでいるので、ナポリタンソース単品の酸味を和らげ、食べやすくなっています。そして、やっぱりパスタはスパゲッティに限りますなあ(旨
およそ20時になるまで、色々話し込んで、寝ます。ふうたろう、スパゲッティにMamiさんのプルコギ(肉排除版)を食べて腹一杯過ぎるので、寝るまでに時間がかかりました。もちろん、寝てからも時々胃もたれしていましたが、ね…(滅
こうして、ようやく空木岳を越えました。これでふうたろうの日本百名山は、すべてふうたろう絵日記に収録したことになります。あとは石鎚山の天狗岳を踏むことで、完璧な百名山踏破ということになりますが、とりあえず一区切り。これから徹底して300名山スタンプラリーです。Mamiさん、明日、越百山まで、夜露死苦。
天気:くもり時々晴れ(長野県伊那市・駒ヶ根市・木曽郡大桑村・上伊那郡飯島町)