静かな森の中に(安平路山・摺古木山展望台コース:長野県)
いよいよ最終日。三連休程度の山行だと、あっという間に最後の日になってしまいます。
ふうたろう、3時半頃に目が覚めて、その後4時前まで寒い寒いともそもそしながら、徐々に起き始めました。朝飯、最初は食欲に不安ありでしたが、結局ベジタブルカレーにチーズ2枚と粉チーズドヴァッ、ガラムマサラとチリペッパー少々で、腹一杯過ぎるほど食ってしまいました。あの「サトウのごはん」は200gも入っているので、多いのですよ。東洋水産(まるちゃん)のパック式の170gがちょうどいいです。何であれ売ってないんだよ(怒
まあ、メシのことはともかく、メシの間、こうやって飯田市の夜景を撮っていたのですが、今日は何やら上空の気圧の谷とかが通過しているらしく、どよーん(Θ.Θ;)なのですよ。
すっかり明るくなった安平路避難小屋。外に出たのは5時50分頃でしたか。今日はそんなに慌てて下山しなくても間に合うはず、そんな思いでいます。
そうそう、昨日小屋の中を撮れなかったので撮っときましょう。なお、この小屋、トイレがなくて、張り紙か何かに、「トイレは伊那側の林の中でお願いします」的なことを書いてあります。
ああ、そうだ。この朝露、凍っている間に進まないと、またジゴクアルプス天然水になってしまいます。
朝の爽やかな笹ヤブ。そして、疎林と深い樹林帯が繰り返します。
何故か、歩いていて清々しい。他の樹林帯とそれほど変わったところ、あるのか?
歩いているうちに光の色が変わります。とても長閑です。静かです。
ゴミが落ちていたので拾ってみたら、国土地理院の地図データベースから拾ってプリントアウトしたやつです。この地図、アホほど見にくくて、この前焼石岳や東赤石山などではほんとに難儀しました。出来れば、地図はちゃんと買いたい。
なんだかんだいって、実はこのあたりのヤブもそこそこ深い。だから、朝露でしっかりジゴクアルプス天然水されます。
白びそ山から摺古木山の三角点まで1時間ほどのコースタイム。笹かき分けて進みましょう。
まあ、景色の方はいいんですが、この朝露はやっぱりキツいですね。幸い、笹の背丈が腰くらいまであるところが殆どで、足下を狙って濡らすやつがいないために靴がずぶ濡れにはなりません。雨合羽の下を着ているふうたろうは耐えられます。
いきなりタイプの違うルートが現れますが、こんな進みにくい場所はここ一箇所だけ。
だんだん摺古木山が近づいてきました。紅葉、やっぱり空木ら辺よりもいい感じですかな?
そして、摺古木山。
なんと、ここで、展望台の方からと直登コースの方からも同時におっちゃんらが出てきて、3人同着です。偶然ってすごい。
なお、おっちゃんの一人、ふうたろうの100リットルザックを見て、写真を撮っていきました。最近、多くね?
摺古木山からの展望は、…まあまあ、かな。ガスがモヤモヤしていて、展望が利きません。
それを進んでいきます。このあたり、笹の背丈が膝以下なので、靴をダイレクトに攻撃します。瞬く間に靴がビチョ濡れであります(怒
そして、あっという間に摺古木山の西峰ともいうべき場所、「展望台」に到着。でも…?
このヤブの中に、赤のリボンが続いています。実は、25000分の1の地図には、この奥の尾根に、建物が表記されています。
…というわけで、ヤブの中をもそもそと進んで探しに行きましょう。
(Θ_Θ)あれ?
北尾根に出ちゃった。でも、展望良さそうだね。
気を取り直して、西尾根に出ます。こちらも、もっと尾根の端の方まで行けば展望良さそうだなあ。
このあたり、紅葉きれいです。しかし、この木はなんだろう。メグスリノキ、かと思ったけど違うのかな。
ん!(・ε・*)
何やら向こうの方に赤い屋根っぽいものが…?
いや、赤い屋根ってのは紅葉に騙されていただけでした。笹に埋もれたほったて小屋が一つ。
30分、あの小屋を探すのに遊んでいたようです。腹が減ったので、最後の固形燃料を食って、回復です。
(゚◇゚)ガーン
笹に切られてしまったふうたろうの雨合羽(滅
さて、9時前にここだと、12時に上飯田集落、ツラいんじゃないのか?とりあえず、下山ですな。
この摺古木山展望台からの下山路、思ったよりも展望がいい。樹林帯の展望の良さです。
でも、ベースは針葉樹(シラビソ?)なので、紅葉がバリッと美しいってわけじゃあないんですよ。
入り組んだ斜面のトラバースで、せせらぎを乗り越えます。たぶん、飲めるんじゃないかな、水。
今年はあまり紅葉をちゃんと見てないから、これくらいでもきれいに思っちゃうね。
標高が低いトラバース道だから、どんな鬱蒼とした樹林帯だと思えば、清々しい笹と疎林の道ですがな。
所々に紅葉した木々が。きれいな山ですわ。人も多くなくて静かだし。
落葉松の類も黄葉してきていて、いい感じです。そういえば、鉢伏山はどうなってるかなあ。
気圧の谷が上空を通過すると言ってはいたけど、そんなに悪くないよね、天気。
あっという間に直登コースとの分岐。
すぐ目の前に、このあたりが好きだとて通い始めたと言っているおっちゃん(兄ちゃん?)が。確かに、ここは地味だけど人が少なくて静かで、穴場も探せばいっぱいありそう。あのヤブの中の小屋とかおもしろいですし。
稜線のような晴れやかな大展望ではないけど、落ち着いた美しさがあるコースです。
木陰の沢とか、なかなか落ち着くのです。散歩には最適かな。ま、車がないと来られないけども(滅 あとはチャリとか?
笹原+樹林ならではの風景。こういうところは、きっと雪景色も最高でしょう。
ここは休憩所扱いみたいですが、中には泊まれそう。でも、トイレは…?また伊那側?
15分ほど休んで、残りの固形燃料を食べて、これから長ーい林道歩き。これ、滅入るんですよね、いつも。
およ?あんなところにトイレがありますわ。休憩所とトイレ、100mほど離れてるかなあ…。
この道、崩落した…?もし、入山中に道が崩れたら、車の人、\(^0^)/オワタだよね…。
足がジゴクアルプス天然水でふやけて痛いので全開で楽しめないのがザンネン。
しかし、そんな準るんるん気分もせいぜい30分ほど。車道歩きというのは、集中力がそれほど持たないのですよ…。そう、ここって、扇ノ山~氷ノ山の東因幡林道を何となく思い出すんですわ。
ああ山の緑がきれいだなあ(棒読み)
ここで、登山中に会ったおっちゃんの一人が下りてきました。車だったので、上飯田の集落まで乗せていってやろうかと言ってくれたのですが、歩くことにしました。おっちゃん、気持、ありがとうね。
Mamiさんが南木曽岳をとっくに下山して、林道3分の1くらい上ってきてくれていました。ふうたろうの縦走は、そこで終わりました。いや、ほんとに険しい道だった。こんな悪い道まで、Mamiさん、ありがとう。
そして、ふうたろうたちは、とりあえずメシを食べにいくのです。で、伊那谷ですから、やっぱりローメンを食ったのですね。写真撮り忘れているのがパーヤンですが。
その後は伊那のグリーンファームでお買い物。
伊那には、9月11日にnanaさんたちと来て、今はまたMamiさんと来て。ここには色んな人と来るよ、ほんとに。ふうたろうたちのるつぼですね。
帰りはMamiさん号で東京都府中市まで送ってもらいました。途中、超長い渋滞にはまったけど、話をしているとそれほど長くもなく。
府中市で立ち寄ったRoyalHostで食べたハンバーグとフライの定食は\(^0^)/オワタでした。やっぱりファミレスには入るもんじゃないね(滅
ふうたろうはMamiさんと京王電鉄府中駅で別れました。府中駅と言えば、何年か前のこけまくりスキーツアーの時、ここに放り出されて、所沢にどうやって帰るか悩んだんですよね。魔のスポットでした(黒笑
京王線に乗った瞬間、ふうたろうはがくっと疲れが出てきました。これから家まで1時間ほど?耐えられるか自信がなくなるほど。
帰ってから、風呂入ったり、片づけしたりしてから、写真だけはアップロードしておきました。その後はもうのび太寝です。
とてもいい旅をしました。展望最高、歩きごたえばっちり、天気も後二日良し、パートナーに不足なし、岩だ森だとバリエーションたっぷり。ヤブはかなり苦労したけど、行ってよかった!
#3空木岳2度目クリア。
#152南駒ヶ岳クリア。
#244越百山クリア。
#153安平路山クリア。
天気:晴れ時々くもり(長野県木曽郡大桑村・飯田市・伊那市・東京都府中市、その他の移動中は含まない)
中アの藪漕ぎやっつけたんですね。 おめでとうございます。
写真見てるだけで恐怖がよみがえりますが、来年は自分も中ア行かねばならないけど安平路まで行こーかどーしょーか………考えるだけで気が重い。
そうですよねえ、あの大千軒岳の、ウルトラデラックスハイパーヤヴこぎゾーンであんなひどい目にあったんですもんねえ…。2度と笹ヤブなんて行きたくないですよねえ(滅
ふうたろうは、それでもおバカなので、いや、お化けなので?あの笹ヤブゾーンをぶっちぎりました。しかも、パーティー4人組を抜かして。摺鉢窪避難小屋から安平路小屋まで一日でテント装備で抜けた人って、いるんですかね。まじツラかったです、あの安平路山直下とか(涙
まあ、Yサーさん、行かなきゃ、とか思わず、摺古木山の方からの往復をおすすめしますよ。あの縦走は鬼畜です。あれはキ◎ガイのやることです(滅 笹ヤブを楽しむのは、南駒ヶ岳から奥念丈岳くらいにしておきましょうよ…。あるいは、雪シーズンなら進める、かな…それでも、稜線に出るまでが今度は難儀しますけど…(汗
あ~読みごたえありました。最初の画像、すごくきれいですね!
ホワイトバランスの影響で、黄色味がかった夜景になってしまいました。しかも、空がちょっと薄雲っていましたからね・・・。
実際歩いてみると、読みごたえ、どころじゃないゴツさを味わえますよ(黒笑
ホント、最初の夜景は綺麗ですね~♪
鈍よりした雲が、街中の光を反射して黄金色に光っているのでしょうか?
ホワイトバランスの影響で、と書かれていますが、結果綺麗な写真になっていると思いますよ(*^_^*)v
んー、あれ、いいっすか。
おいら、あのモヤッとした空見て、(Θ_Θ;)←ほんとこんな顔でしたよ。少なくとも、心の表情はこうでしたわ。
あれ、確かホワイトバランスを「晴れ」(太陽マーク)に合わせて撮ったんですよ。町の灯りはもっと白っぽかったんですが、まあ、こういう撮れ方もいいだろうと思ったり思わなかったり。
それにしても、写真って、自分がほしいと思った景色をばしっと取り入れるの、とても難しいですよね。空の入れ方、端の切り方、そういうのを教わってからだいぶ撮りやすくなった気はしますけども。