団結・行動・変革(全国青年大集会2011)
さて、ふうたろうは山にも行けずにもんもんとしたまま、この明治公園にやってきました。はっきり言って、気乗りしない。山に行けなかった精神的な不快感で、ずっと機嫌が悪い。
千駄ヶ谷駅前で皆と集合して来たのだけど、どこか心が別の所にあるという感じです。ああ今日はもうダメかも(滅
ダメでも今日はここに来ることを決めていたので、今更ジタバタしない。今日の集会は、ずっと今までの日記でも書いてきた、「全国青年大集会 震災だからじゃすまされない」です。震災を利用した解雇や雇い止め(同じだけど)、内定取り消し、増税などのやりたい放題にもの申すイベント。
11時開始の大集会の会場には、仮設テントその他、売り物があって、どうやらこのクレープ屋だけは長蛇の列っぽい。まあ、長蛇といっても、まだまだ始まる前なので数人ですけども。クレープだから待ち時間長そう。
ふうたろう、分科会はどれに出ようかと迷っていたけど、テントのブースの中に、再生可能エネルギーについて青空(実際は曇り空だけど)シンポジウムがあったので、そこに行きます。
いわずと知れたことだけど、原発なくして電力は足りているという話、世界に視野を広げれば太陽光発電は急速に広がっているという話、火力も二酸化炭素排出する上に外貨が年間20兆円ほど流れていくという話、深夜・長時間労働の是正が必要という話、電気製品などの高効率化していく話、などが訴えられておりました。
そのシンポが半分ほど終わったところで12時になったため、ふうたろうは昼飯へ。12時半までやっているわけにはいかない。実はさっきのテント、他の分科会よりも30分遅く始まっていたのです。まあ、しょうがないね。
というわけで、明治公園前にあるカレー屋にやってきました。中には確かにかなりの客がおりましたが(ほぼ全員青年集会の参加者だろう)、想像以上に待ち時間が長く、30分、ハラハラしながらでした。ただし、その甲斐あって、カレーとさっきのじゃがバターは旨かったのですが。値段は首都価格でしたがね。
戻ってくると、このブルーシートの空き具合が気になる。去年よりもかなり参加者が少なそう。理由は色々あるのかもしれないけども。
ふうたろうはこのイベントがあると、必ず会場を歩き回って、縁の県の人々が集まっているところに向かいます。茨城県・長野県、場合によっては埼玉県、など。
前の舞台で活動報告や訴えの時間になります。これは遠目ですが、ソニー仙台工場の期間社員たちです。
彼らは震災前から5年間(と言っていたと思いますが)、契約社員から期間社員へ、ソニーで勤めました。そして2011年3月11日の地震発生。その後直ちに工場が被災したために復旧作業に当たりました。ところが、それが終わったら、突然面談があり、5分ほど話して雇い止めを通告されたと。
まともな人間社会に住んでいる人間であれば、これは異常です。仮に、これを機械的に経済の理屈から当然だと思うのであれば、それはもう人間外です。
もっとも、経済の理屈からしても、この解雇にはまったく利がないのですがね。
他にも、上司に試験の答案を改竄(かいざん)されたという、もはやビョーキとしか思えないような事態も報告されました。
あるところにはあるもんだね、異常なことが。大企業に興味ないふうたろうでさえ知っているような大企業が、そういうことをやっていても許されてしまうんだから、大した国だわ。
…ああ偉大なる神の国だなあ(棒読み)
そういう偉大なる貧乏神・キングボンビーの治める国ニッポンに、海外からの来賓が。韓国とアメリカという、日本に負けないくらいのキングボンビーが治めているところだけど、連帯の挨拶に来てくれています。
今、アメリカはウォール街を占拠せよというやつでデモなどが繰り広げられているみたいですな。「我々は99%~」というのもあるみたいですが、ふうたろうはよく知りません。
しかし、この99%というのは、実は残りの1%の人間が富を握りしめている、ということを批判する意味合いを持たせているようです。アメリカと韓国の来賓の後に前に立ったのは、若干緊張した弁護士の宇都宮健児さんですが、更にその後に出てくる日本共産党の志位和夫委員長の話では、カルロス・ゴーンが年収9億円あまり、ソニーの会長が8億円あまりであり、それぞれ、9000万円、3000万円あまりの賃上げだといっていました。
…彼らの努力がどうのこうの、という前に、そんな大金を一人に与える必要がどこにあるのか。それに、こないだも書いたけども、末端で働く工員だからとか、管理職だからとか、関係ない。方や生活すらままならない給与で、方や豪邸に住んでも住みきれないような給与というのは、それこそ経済的な無駄でしかないのです。現実的には「使ってもいい金(物)」の量にも限界があるので、9億だの8億だのの年収は要らないのです。税金で98%は持っていきましょう。
話が終わった後、身体を動かしましょう、とかで、大玉転がしっぽいのが始まりました。何じゃこりゃ?
その大玉には漢字一文字が書かれていて、それぞれ意味を語られたような気がするけど、忘れました。恐らく、団結の「結」であり、行動の「動」であり、変革の「変」という見方が正しいのだろうと思います。
参加者たちで何か「エイエイオー」的なことをこれから始めるようです。…が、ふうたろう、出遅れたので、舞台の上でもろくなところが確保できず、写真がヘボくなりました(滅
だいぶ時間が圧していたようで、東北などの遠い方面から先に、パレード(デモ行進)に出発し始めています。どうも近年のデモ行進は、コスチュームなどが相当進化しているので、出遅れたらTPPと違って大変です(何
このあたりは、オーソドックスに、シンプルに。でも、このくらいのデコレーションでも、随分あか抜けたと思います。
そして、ふうたろうは、茨城のブースで、秋田からなまはげが来るという情報を得ていたので、これだけは撮り逃すまいと(何
デモ行進(パレード)は祭のようなもの。目を惹くこと、訴えること、両方大事。
ところで、「若者のひどい働き方」って、具体的にどういうものか、知っている人はいるでしょうか。さっきのソニーのような、JALのような、表に出てくるのは氷山の一角。若者に限らず、タイムカードの不正や有給休暇の廃棄など、ふうたろうは色んなところで話を聞いていますぞ。
なまはげコスチューム。秋田からも来てるんだぞと。「悪い政治家はいねえかあ」と、秋田弁で言えたらすごいけど、ふうたろうは秋田弁が判らないので真似できない(滅
福島からも来ています。福島にも、ふうたろうの知り合い、いますから。
爆発した福島第一原発の模型が、恐ろしいほどリアルです。ほんとに模型を燃やしたのかと思うほど。
わが日本の国土を返せ。午前中のシンポジウムでも聞いたけど、東京都の半分くらいの面積が避難地域だっけ?
今年の大集会のデコレーションは、凝ったものが多い。去年もこんなものだった?人数は去年より減ってしまったけど(たぶん、みんな他の原発の集会で出かけすぎているのだろう)、見ていて飽きないぞ。
…ふうたろう、歩道橋からの撮影に入りましたが、何だか、この辺から妙に具合が悪い。いつもの吐き気ですが。でも、これ撮り逃したら\(^0^)/オワタなので、何とかがんばります。
この辺は関西圏ですか。今日は別に脱原発の集会ではないのです。もちろん、脱原発であっても、関西からの参加者大歓迎ですが。
京都は人数が多い。プラカードも組織的で独特。ふうたろうが作ったプラカード、比べるものではないけど、ぶっちゃけ追いついてないですなあ…
この右カーブ気味の道路では、列がきれいに取れるポイント。しかし、今回のデモ行進、基本的に右折がありませんな。きっとそう組んでいるんだろうけど。
隊列、繋げれば充分長いんだけど、信号やら何やらで途切れ途切れ。なんか嘗められているよなあと思う今日この頃。
このあたりは埼玉県くらいか。単位ごとにコスチュームやデコレーションを作ってきます。
渋谷の中心街に入ってきました。人通りもかなり多くなってきています。
その昔、冷笑する人が随分いたように思うけど、今は多少減ったかな。原発の集会などで、こういうデモが一般化してきた影響もあるのかもしれない。誰でもが飛び込める文化が培われるといいのにね。
渋谷から青山方面に隊列が進んでいきますが、隣にHello Kittyの変わったバスが通っていて、ちょっとそちらに目を奪われているきらいが…
表参道の方から外苑前方面に向かって歩いてきています。埼玉の先導車から、歌が聞こえてきます。一つめは何の歌か判らなかったけど、二つめはブルーハーツの「青空」。
♪ブラウン管の向こう側 かっこつけた騎兵隊が…
…と先導車のマイクから鳴り響くと、昔のデモとは、ほんとに姿を変えたんだなと思います。思いを訴える手段としてのデモの形をとりつつ、自分たちの好きなように手法を変えて執り行う。温故知新の精神ですね。
歩道橋の上から写真を撮っていたら、隣でデモ隊を見ている若者が一人。独り言だろうけど、ブルーハーツの歌を耳にして「徳永英明、あれ?違うか??」などと言っておりました。ふうたろう、「ブルーハーツですよ。ほら、この歌も人種差別を歌った歌でしょ。」なんて言いながら。
ちょっと話をしてみたら、かくいう彼も出張で14連勤だそうです。事情は詳しく聞けなかったけど、あの横断幕に書かれていることは、そんなにオーバーでもないのかなと、思ったりする。じっくり話してみると、見かけだけでは斜に構えているように見えても、まんざらそうでもなかったりするのかもしれません。
ふうたろう、デモ行進の途中で話をしたのは初めてです。
暗くなってきました。もう日没を迎えるところです。白いプラカードくらいしか見えなくなってきましたね。
この「We are 99%」ってのは、最近アメリカのウォール街で起きている運動にあやかっているのかな?いや、それを連帯というのです(キリッ
空は絹雲の夕焼け。ふうたろうの気持は、今週山に行けなかったことが幾分心残りになっています。
立ち止まってカメラを構えていた場所に咲いていたツツジ科の植物に、どうもスズメガの成虫が蜜を吸いに来ているようで、思わず連写しまくりでした。ああやっぱりふうたろうは自然の子(何
そうそう、不思議?というのも不思議なのですが、TPP反対をあからさまに掲げる人がいたのですよ。まあ、みんな参加者は若いのですが、特段若い女性でしたね。いや確かに、TPPは百害あって一利なしです。
ありゃー、もう真っ暗になっちまったか。
「0ベクレルのおっぱいを」
というプラカードですね。
過去の核実験や原発事故などで放出されたセシウムがあるので0ベクレルには確かにならなくても、それは今回の福島の原発の事故においては、各地の土壌や野菜を見るように、あからさまにゼロではなくなったわけですよ。「0ベクレルのおっぱい」という意味はそういうことだと思います。
そうそう、この原子力からの転換、これにふうたろうは参加したんでしたわ。原子力に頼らず、太陽光や風力、小型水力やバイオマスなど、地域型の電力網システムを立ち上げるだけで、雇用が生まれるとも考えられます。そういう意味でも、東電などの大型電力企業の独占に頼る時代はもう終わりにした方がいいと思いますわ。
うーん、これ、どっかで見たことあるよーな(笑
暗くなって写真撮れなくなったので、ここから少しの間、一緒に歩きます。お疲れさまでした。
終わった後、板橋区のメンバーで池袋の飲み食い処へ。チェーン店ではないところに入ったのですが…
なんか、メニューが高いという、貧困層からのクレームが。
オイ、モンテローザやワタミなんかに入れって言うのかっ!
…まあ、これ一つ見ても、安売り路線と労働者使い捨てと低賃金というのは、循環しているのがよー判りますわ。ええ、サルでも解るほどにね(遠い目
飲み会は、何となくカオスのまま終わった感じでした。なんか、ふうたろうの自己紹介なんて、ヤブこぎの意味を説明して終わった感すらあるんだけど(ぇ
ま、今日はそれでも、来てよかったと思います。これで昨日は山歩きが出来ていたら、完全無欠の週末だったんだけどなあ。くそっ、低気圧め…(怨
天気:くもりのち時々晴れ(東京都渋谷区・豊島区・板橋区、移動中は含まない)