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ふうたろうの道(杓子山・鹿留山 東桂駅~二十曲峠縦走コース:山梨県)

2011年 11月 20日

 さあ、毒祓いだっ!
 …といいたいところだけど、眠い眠い。この朝が遅い時期に4時起きというのは、ツラい。でも、高尾駅に着いた頃にはもう空は白んでいました。


 色々悩んだあげく、今日の杓子山・鹿留山(ししどめやま)山行の出発点は富士急行東桂駅にしました。大月駅にいた頃(7時22分発)、ものすごい濃霧で、やる気を削がれそうになりましたが、東桂は霧はなくなっています。以前、富士五湖の方に向かえば霧が晴れる経験があったので、昨日の雨ほどやる気を失うことはありませんでしたが。


 昨日の雨は今日まで続くのか続かないのか、なんてことを思ったものの、やっぱり今日は晴れました。東桂駅舎に日が当たっています。


 空は澄んでいます。雨のおかげといえば聞こえがいいですかね。それでも、休日だけにしかやってこない低気圧には殺意を抱きますが。


 石鎚山で出会った彼が、太陽と雲(薄雲)の見せる宴の数々を紹介してくれていました。ふうたろうも気が付く方ではありますが、今日みたいな空だったら出てくるチャンスはありそうです。目を皿にして見ました。


 (Θ_Θ)
 …が、なにもみつからなかった(ドラクエ風に)


 ところで、下界の紅葉がきれいですな。さっきから山の麓にある、特に黄葉の方がきれいです。


 低気圧は過ぎたばかり。空には少し雲が残っていますが、急速に無くなっています。


 さて、この寺が見えたら…


 登山口を示す看板が見つかるはず。
 しかし、その登山口の先はどうやら寺の墓場の中に繋がっているようです。


 樹林帯の急坂が続きます。その薄暗い樹林の中に祠があります。何かあるのかな、中に?


 ところで、寝不足で気分が悪い。板橋駅に行く前にBIG-Aでおにぎりなどを買って電車とかで食っていましたが、あれが効いたらしい。でも、食わなかったらそれはそれでバテていましたがね。


 少し傾斜が緩くなりました。網の柵が出てきました。


 今日は雨上がり。空気が澄んでいて、遠くの山もクッキリ。でも、樹林帯で視界が遮られているという件。


 一箇所、展望のいいところがありました。柵も倒れていて、ちょっとだけそこから失敬して、景色を撮らせてもらいました。
 都留市市街やその向こうの山並みが見渡せます。


 紅葉、ちょうどいいですね。あの浅間隠山や大滝根山の時みたいに。


 鉄塔の下を通過。
 そういえば、石割山(御正体山からと杓子山からの尾根がそこでぶつかる)のところにあった高圧線、ジージーいってましたっけ。ジージーいってるのはヤヴァイにしても、高圧線送電に伴ってロスされている電力量って、どこかに試算無いのかな。


 薄暗かった樹林帯が少し明るくなりました。


 ここが2個目の分岐。25000分の1の地図には表記なしですが、昭文社の地図にはあります。こういう場所は、行ってみないとルートなんて判りませんわな。


 紅葉、きれいなんですけど、樹林帯で全然視界が利きませんわな…(滅


 そして、このあたりはもう冬枯れ。うん、冬、だよね、太平洋側の冬。


 25000分の1の地図にはこれまた表記なしですが、倉見山という山があります。その手前にまた寿駅方面に向かう下山路分岐が。もちろん、今日は杓子山を越え、鹿留山、立ノ塚峠(たちんづかとうげ)まで行くので、こんなところで終わりませんけど。


 そして、倉見山。何だか、展望悪そうですなあ。


 西方向に辛うじて三ツ峠山のてっぺんだけが見えます。


 富士山の方向は樹林が削り取られていますが、その富士山は(Θ_Θ)モヤーッとしています。


 空はどんどん晴れてきていますが、太陽のあるところが曇っているんですよね、まだ…


 これが杓子山から鹿留山方面の稜線。


 倉見山から一旦下りてまたすぐに上り返したところに、こういう真新しいベンチあり。
 ところで、この登り返すピークの手前に、変なトラバースなどの横道が付いていたりして、迷い込むとめんどいです。


 そのピークを過ぎたあたりでしょうか、まず最初の大展望が。もちろん、富士山側、富士吉田市側、だけですが。


 麓は紅葉で彩られています。もう、11月も下旬だというのに。


 倉見山から先は、昭文社地図にも書いてあるとおり、アップダウンが多くなります。ここは倉見山の次から数えて二つめのピーク。ここで寿駅方面と、杓子山方面に分かれます。
 寿駅方面の道はよく整備されていそうですね。


 しかし、この杓子山方面の扱われ方は…


 ヌオッ(`皿´;)
 何じゃこれはっ!!


 急坂の落ち葉街道。歩きにくい…


 山を覆っている黄葉が良さげなのに見られないという。


 一本だけ黄葉がきれいなやつが。


 この向原という矢印、これからも多発します。下山路が大量にある山ですなあ…


 数少ない展望。あれは倉見山ではなく、寿駅方面とのジャンクションピークかな?


 富士山も晴れてきたけど、展望はやっぱり中途半端だなあ、と。


 歩きにくい坂というか、どこでも登山道に見えるというか、そういうルートです。笹があるとか何とか、昭文社の地図には書いてあるけど、そんなもん1本もありませんがな。


 2個目の無名ピーク。やっぱり展望無し。


 何だか明るいところがありそうですね…


 岩場というか、崖っぽくなっているところがあって、そこからの展望がいい。もちろん、富士山側だけだけど。


 杓子山方面。


 尾根歩きの途中は、基本的に展望悪い。目で見ればいい感じなのは判るけど、写真には撮れたもんじゃない…(滅


 冬枯れの枝で額縁を飾られたような展望なら所々にあります。


 最後の上りは、鞍部から370mの急登です。その上りが左に曲がり始め、あたりが明るくなった頃、ようやく杓子山は目前になるでしょう。


 しかし、杓子山で待っていたのは、ぼやけた富士山と、大量の人だかりです。さすが、山梨百名山…


 少しでも人の入っていない富士山を撮ろうではありませんか。


 …もう、日が照ってしまうと、大気が濁りますね。まるで春みたい。


 …(Θ_Θ;)
 どう考えてもこの人だかりはうんざり。


 というわけで、そのまま逃げます。鹿留山まで行こう。


 途中に、また出っ張った岩があります。そこもやっぱり富士山側だけの展望ですな。


 岩の上に座って展望。
 ところで、ずっと気になっていたんですが、富士山の方向から花火とも何とも思えない轟音が響いています。どうも、こいつは富士山の自衛隊の演習場での、実弾訓練のようです。


 おばちゃんたちが青息吐息で歩いてきました。杓子山までの道のりがツラいらしい。立ノ塚峠から来たんですかね。


 鹿留山手前の子の神が見えます。鹿留山はあの向こうです。


 子の神手前に、岩場の突起があります。ここも展望がいいです。


 杓子山も見えます。まあ、辛うじて、というレベルだけどね。


 ここが子の神の分岐。まっすぐ行けば鹿留山(行き止まり)、右に行けば立ノ塚峠。


 鹿留山の方は、あまり踏まれていない雰囲気です。笹が少し覆っています。


 鹿留山、展望無し。静かです。メシ食うなら、こういうところがいいかもね。杓子山の山頂では、人多すぎてメシ食う気にならんわ。


 さて、定番のカレーうどん。5P入りのやっと最後の一袋。いつから食ったんだろ…


 何気に、先月の5日に賞味期限が切れているという件。


 静かだなあ。
 ここでひとり、ぶぎゅるコンロ・改を使ってカレーうどんを食い、食後のデザートにコモディイイダの108円杏仁豆腐を食ったんだ。


 さて、立ノ塚峠(たちんづかとうげ)に向かいましょう。


 子の神分岐から、いきなり急坂で手荒な歓迎です。


 展望できるところがひとつ。


 希少な、御正体山方面の展望が利く場所です。


 富士山はそろそろ飽きてきたわい。砲弾の音が聞こえて気分悪いし。


 ロープ付きの急坂。ここがずるずる滑るんです。岩は捕まればいいけど、泥・ぬかるみはダメですなあ。


 進んでいくと、道がなだらかになってきます。立ノ塚峠まで、もう少し。


 ほら、何か道路標識みたいなもんが見えてきましたよ。


 しかし、ここから内野バス停まで行ってしまうには、まだ時刻は13時半前後で早いので、二十曲峠まで行こうかな。25000分の1の地図見ると、草原っぽい植生で、展望もいいかもしれないし。


 ふと振り返ると、鹿留山(ししどめやま)が。


 少し背伸びしないとツラいけど、御正体山(みしょうたいやま)も。


 そして、展望がいいのはやっぱり富士山方面という件。


 ああのどかな春のような秋景色(何


 細かいアップダウンのあるルートです。まあ、これまでの道を思えば全然楽ですがね。


 歩き続けて1275mピーク。展望を期待したふうたろうがアホだった…


 その次の1217mの三角点。展望も何もないけど、ね。
 そういえば、トレランやってる人がふうたろうを追い抜いていきましたね。


 ここは1221mピークと林道への直コースの分岐。まだ時間あるし、1221mも草原マークが付いているので、学習しないふうたろうは上に向かいました。


 やっぱり学習しないふうたろうはバカでした(滅


 ああ富士山が中途半端に見えるなあ(棒読み)


 なんか、冬枯れのヤブの中でおばちゃんたちがゴゾゴソしているなあ、なんて思ってたら、花摘みしていたんじゃなくて、何かを作っているようでした。イヤ、このみかんはそのおばちゃんからもらったやつですけどね。


 作っていたってのは、この編み籠。荒れ放題のヤブは、その辺の高木に木本性の蔓が絡みついてスゴいことになっていますが、その蔓を切って編んでいるのです。
 ふうたろうの家が広かったら、こういう籠に果物でも盛って常備して食えるんだけどね。


 しかし、どちらかというと、飾り物、かな。
 ここでしばらく、おばちゃんたちと立ち話。あの砲弾の聞こえる話から、政治話になるのは、お約束というか。みんな税金でああいうことされていることに、疑問持ってるんだなあ。3人もいたので一人くらい、「日本の国防に関わることだから」なんて言うかと思ったけど、そうでもないみたいだね。


 30分は立ち話(座り話)して、ふうたろうは二十曲峠へ。さっきのところは目と鼻の先でしたな。


 二十曲峠からダイレクトに下れるかと思ったけど、ヤブ。これくらいのヤブなら突っ切っていけるかと思って進みます。


 ¨:∴(゚ε゚;)
 いやいや、無理ですってば。枝とかの折れて落ちてきたやつとかも絡まっていて、安平路山や伊那経ヶ岳よりもえげつないヤブですがな。


 おとなしく車道から回って、ちゃんと道を行きましょう。もちろん、ただ漫然と車道は歩かないけどね。できるだけ土の道を歩くのです。


 やや荒れ気味の道だけど、思ったより歩きやすい道で、地元のおっちゃん(爺ちゃん)が犬の散歩をしておりました。
 ここで爺ちゃんとも話をしたけど、あの実弾演習、海兵隊が400人ほど来ているらしい。アメリカの海兵隊が。爺ちゃん、どこから情報仕入れたのか知らないけど、弾は一発30万円ほど(小さいので)、それを150発くらい撃つとか何とか。まあ、ほんとかどうかは判らないけど、それが事実だとしたら、確かに税金の無駄遣いですな。
 もっとも、そんなのに税金投入は要らん。被災地の復興に、農業の予算に、学費に、医療や福祉に、使うところはいっぱいありますがな。


 というわけで、車道に再び合流。これから内野バス停まで車道を歩きます。


 一本きれいに色づいた楓が。


 楓はいちばん遅いのかな、紅葉。


 色んな種類の建物が並んでいるだだっ広い平原の中を走っている一本の道を行きます。


 富士山の向こうからまっすぐ日が差してきて、眩しい。


 キャベツ畑の向こうに石割山。2年前の4月5日に御正体山に登ったとき、あの、鉄塔がジージーいってたところ。


 右側に鶏舎があります。あの塔は餌を保管する場所かな。


 刈り取りの終わった田んぼの向こうに杓子山山塊。


 カブか何かが植わっている農地の向こうに杓子山山塊。


 牧草地のような農地の向こうに杓子山山塊。


 内野集落。また一本きれいな楓。でも、もう日が傾いて、町中が暗いですわ。


 内野バス停。


 ん?(・ε・)
 ここにも内野バス停。


 ヌオッ(゚Д゚;)
 こんなところにも内野バス停!!
 って、何本もバスコースがあるみたいです。富士急行バスに直接電話かけてしまいましたがな。何のために前日までにインターネットでバス時刻表調べたんやと。


 このあと、450円で富士駅まで戻りました。駅前には昔ながらの食堂が無く、あったのはせいぜいうどん屋と寿司屋。うどんとか寿司を食べたい気分ではなかったので、駅に戻ったら、駅ビルにはモス。心と体に毒だけど、マク○ナルドよりはマシか…(ため息
 ところで、この富士駅というネーミングは何とかならんのか。元は富士吉田駅という、しっかりした名前があるのに、ミーハーこいてやがる。実弾演習の的になっている富士山なのにねえ…。世界遺産になんてならなくていいですわ、という話も、さっきの爺ちゃんと話してたけど。
 とりあえず、ふうたろうはこれからも富士吉田駅と呼びますので。


 帰り、いつも通りJR中央線が遅れました。武蔵小金井駅で人身事故とか。これだけ人身事故が起こっているのに、政治的にも応急対策的にも何もできないんだなあといいたくなりますな。まあ、その人が何で飛び込んだのか判らないけど。まさか、スマホいじくってて落っこちたんじゃ無かろうな。
 で、大月駅から、TN大学の学生が、三ツ峠山で登攀訓練をやってきた帰りだと、ふうたろうの100リットルザックよりもでかい120を持っていました。仲間と一緒なのに、みんなバランバランに帰っているのが不思議でしたが、ずっと顔をつきあわせているとその場以外では別に動きたくなるという仕事と同じなのかなあと思わなくもなかったり。でも、部活とかなら、ちょっと違うかな…??
 まあ、その彼、スゴい山を登っているらしく、真冬の毛勝山で、背丈ほどのラッセルをしまくったり、2週間雪山に閉じこめられにいったりしてきたらしい。ふうたろうの負けだな(何
 一方、学業では生化学と生理学が大変らしい。ふうたろうは好きな学問だな(笑 自分の食べているスパゲッティのなれの果てを想像するとおもしろい(黒笑
 という、何気に8時間以上行動した長い山行でした。
 杓子山クリア。毒祓い終わり(何


天気:晴れ(山梨県都留市・富士吉田市・南都留郡西桂町・忍野村、移動中は含まない)

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