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山奥の村

2011年 12月 29日

 思いの外早く、バスが大阪に着いてくれました。ここでバスが遅れて、これから向かう宮崎県の日向市駅に、最終バスに間に合う電車に乗れなかったら、即全滅。それほど綱渡り的なことなのですが、間に合いました。さあ、新幹線と日豊本線の特急を乗り継ぎ、宮崎県に向かうぞ!


 新大阪駅の弁当屋などが、まだ7時にもなっていないのに開店しています。おばちゃんが荷物を見て、いつもみんなが声をかけるように、どこへ行くのか尋ねてくれます。
 ふうたろうは、アナゴ寿司を食べ、これからの体力を蓄えておきます。


 新幹線が小倉駅に着くまで、3時間ほどでしたか。そんなにかからなかったかも知れない。ドライに新幹線を降りてから、日豊本線の特急に乗り換えます。
 特急列車から、山口県防府市から来た婆ちゃんと隣同士の席になって、南延岡駅まで一緒に過ごしました。ほんとはこの路線も途方もないくらい長いんだけど、おかげさまで楽しく、苦痛なく過ごせました。


 今日の中間点、JR日豊本線日向市駅。ふうたろうは初めて降り立ちます。宮崎県そのものが、旅の対象になることは、実は初めて。そして、これから、本当に旅をしていると感じられるほど長い、バス路線2本乗り継ぎになります。


 しかし、電車を一本早くしたため、日向市駅発のバスまで、随分時間がありました。それならば、いつものように、この街を見て回ろうではないかと。


 しかしそれよりも先に、メシであります。ハラが減っては戦はできぬ。近くにあった中華料理屋で、ニンニクがまったく利いていないあまり美味くない麻婆豆腐を食べました。


 これからの旅がどうなるのか、最初の標的である日向国見岳は登れたとしても、その後はいくつもの山行が控えています。いちおう、もう少し現金を補充しておきましょうか…
 ということで、近くの郵便局で補充。


 駅ビルの中に土産物屋っぽいものがあります。その中に、ブルーベリーの葉っぱの効能についての能書きをたれたものがあります。これを見て、いろいろツッコミどころがあるなあと思ったのもありますが、半分忘れちまったい(笑
 グラフを見ると、細胞は(ポリフェノールの?)濃度依存的に生存率が下がり、ウイルス(ヒトC型肝炎ウイルス)もそれを追うように下がっているのですが、そもそもウイルスは死細胞では増殖できませんが何か(じと目


 これでも時間がまだあります。少し遠くまで散歩しますかね。っていうか、さっきのポリフェノール展示みやげ屋で買い食いしでかしたラスクをイナヅマ食いして気分が悪いという罠。


 ついでに、口唇ヘルペスが出かかっていたように感じたので、ヘルペス薬も近くの小さな薬局で買いました。そこで、日向国見岳に登る話をすると、デフォルトの返答が待っていたという件。


 さて、日向市駅前から、何と2時間半も乗車することになる椎葉村の上椎葉行きのバスに乗り込みます。これがまた、運転手も乗客も知り合いなのか、和気藹々としています。おかげで、暇せずに済みます。まあ、ラスクで胃もたれという罠からは抜け出し切れてはいませんがね(滅


 さっきのダムっぽいところで一旦休憩したあと、もう日もとっぷり暮れた17時40分前後に、上椎葉、椎葉村の中心街に到着。店などがあって、地域の商店街みたいになっています。


 ここから、更に奥深くへ入るためには、椎葉村の、村営バスに乗る必要があります。残念なことに、この村営バスは、日曜(と祝日?)は運行していません。土曜日は運行しています。年末年始は、12月31日から3日までが運休です。
 →椎葉村ホームページ内 アクセス
 なお、日向市駅からは、上椎葉行きの宮崎交通バスを使います。検索すればすぐにでます。
 この村営バスを運転するおっちゃんも、またこれ、とてもフレンドリーで、ふうたろうがこれから民宿に泊まりに行くと言うと、
 「あーー、そんな前に電話したっきりじゃ、忘れとうわ。」(宮崎や熊本の方言っぽく)
 だそうで(汗笑 携帯を取りだし、
 「おー、誠一さん?今日、一人泊まりに行くって、予約できてる?ん??ああ、そう、東京の山登りの人。」
 …
 どうやら、むちゃくちゃ知り合いらしい。そして、何気に、後ろに乗ってきた地元のおばちゃんも、しっかりと知り合いらしい。いいものですね。こういうところで育った子どもは、そりゃ、幸せだよ、きっとね…。


 ふうたろうが泊まったのは、民宿 おまえです。「おまえ」というのはこの集落の名前、「尾前」に因んでいるのかな、と後になって気が付いたところです。
 部屋に案内されると、餅が出てきました。夜飯は付けていないんだけど、後でカレーもごちそうになるところでした。何というか、下宿みたい(笑
 しかし、この餅を食べて、また胃もたれするという罠(壊滅


 さて、日向国見岳、堀までは埋めました。明日から、城壁を登りますぞ。どんな風になってるか判らないけど、たぶん、ここまで来ればもう後はもらったも同然。必ず、天守閣をもぎ取ってやりましょう。
 ところで、椎葉村、猛烈に寒い。


天気:晴れ(宮崎県日向市・東臼杵郡椎葉村、移動中を含まない)

  1. 椎葉 マサ子
    2月 10th, 2012 at 13:11 | #1

    こんにちは
    始めてコメントします

    国見岳石堂屋コース 感激して見させていただきました。民宿おまえ、おかみの妹です。
    国見岳には一度だけ、小学生と一緒に登ったことがあります。きつかったのと、見渡す絶景に感動した記憶があります。
    ふうたろう様の写真は、お膝元に居ながら、私の知らない山の中でした。
    そして紅白を見ながら新年を迎える我が家の上の方の山で一人黙々歩き新年を迎えた人がいたのだと感激したのです。ご苦労様でしたと言わせてください。

    日本全国いろいろな山に登っているのですね。

    お願いがあります。椎葉村ホームページの村民ブログで書いています(尾向の風です)
    私の目の届く範囲の写真を載せています。また知人からも借りていますが、地元の頂上の写真はありません。

    ふうたろう様の写真を使わせてもらえればと思います。
    よろしくお願いします。

    1昨年からネット環境が整い、やっとブログもできるようになりました。
    すべてが初めての状態です。

  2. ふうたろう
    2月 11th, 2012 at 01:12 | #2

     こんばんは。初めまして。お越しくださってありがとうございます。返事するに先立って、「尾向の風」を、リンクに追加いたしました。

     国見岳の石堂屋コースは、正直かなりの地獄コースでした。ただでさえいつもより重い荷物に、あの猛烈なヤブと不明瞭な道で、精神的にもかなり限界来ていました。
     しかし、かといって、あの石堂屋コースでなければ国見岳は楽なのかというと、決してそうでもなさそうです。倒木は多く、展望も道中はそれほどいいとは言えず…。ただ、とてつもなく深い山なので、自然を満喫するにはこれほど良い山はなかなかないでしょう。

     ところで、ふうたろうの年末年始は、一般の方が紅白を見て、行く年来る年を見ながら年越しソバを食べなければ気が済まない(?)ように、山の中でテントを張ってその中で寝ないと、終わらない、始まらないのです。もはやそれは依存症の類でしょうか。

     それから、写真の件ですが、どうぞお使いください。何か椎葉村のお役に、ほんの少しでも役立ててもらえるなら、それほど嬉しいことはありません。画像は、各日記から適宜ダウンロードできますが、画像サイズが小さいため、高画質のものが必要であれば、このコメントに椎葉マサ子さんが添えてくださったメールアドレスに、画像を添付してお送りします。8~9桁で画像ファイルに番号を打ってありますので、それを指定してくださればOKです。

     何か判らないことがありましたら、またお知らせください。

    追伸:民宿おまえ の みなさまには大変お世話になりました、とよろしくお伝え下さい。あの登山の成功は、女将さんたちの力なくしてありえなかった、と。よろしくお願いします。

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