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薮と倒木の城壁(日向国見岳石堂屋コース:宮崎県)

2011年 12月 30日

 宮崎県の日の出は7時過ぎ。北海道よりも、何と遅い!
 朝食をお願いしていたので、出てきたのがこれです。とてもあっさりしております。ふうたろうでも食べやすい。


 メシを終われば、程なくして出発せねばなりません。何時までにどこ、というのは特に決まっていませんし、そもそもコースタイムなんてものはないので、ぼちぼち出発します。


 お世話になった民宿おまえ。店舗と宿の併設は非常に便利でしょう。しかし、ふうたろうは十分に物資を持っていたので、特に買うものもなかった…。


 出発です。
 日向国見岳は、九州の300名山の中では最もアクセスが難しいと思われるものです。しかし、既にふうたろうは麓までやってきています。絶対行けますね、これは。


 25000分の1の地図を見ると、この辺りから登っていく集落の道を伝って、登山道(?)に至れそうです。ふうたろうの目指す最初のピークは石堂屋。特殊な名前の山です。


 今日は午後から雲が広がるなどと、何やら不穏な予報でありましたが、どうもまだまだ天気は持ちそう。行きましょう。


 しかし、荷物が非常に重い。12連休の最初の上り。食料も水も、いちばん量の多いときです。重くて当然ですが、身体が慣れていないのも相まって、厳しいですね


 若干、廃屋のような建物もあるようです。


 山裾に沿って道を進みます。まだまだ、城壁にロープをかけようとしている段階。


 それほど長くないと思うけども、荷物の重さに足がなかなか前に進みませんよ。


 ようやく、山道に入る高砂土集落。もちろん、それは地図上での話、ですが。


 やっぱり、入り口はとても判りにくい。人の家の一部なんじゃないのかと思われそうなところばかりという。


 田んぼか畑の畦みたいなところを侵入し、進んでいくと、何となく地図通りの道が出てきたような出てこなかったような。


 特にどこへ行くのかは明記されていないけど、登山道っぽい目印が落ちて朽ち果てています。


 これは明らかに通れる道です。ただし、林業関係者の作業路かも知れませんけど。


 ところが、ここで詰まってしまいました。だだっ広い雑木林に。


 かくして、ふうたろうのデフォルト、ウルトラヤヴこぎゾーンすり抜け術。


 これは、古の昔、登山道だったと思われる(何


 しかし、その古ルートに交差するように、あからさまに人が通っても差し支えない道がある(滅


 どうも、集落の人が使う水を通すためのパイプが設置されているようですね。


 足あともガッツリ付いています。これを伝っていけば、まあ、大丈夫でしょうよ…


 そして、ガッツリ方向指示板っぽいのもあるし。


 ああ景色が雄大だなあ(棒読み)


 ん?(・ε・)
 凍った、滝…?


 凍った滝はきれいなんですが、この側を通り抜けねばならぬようで、滑落がものすごく危険なのです。


 ああ氷の芸術がすばらしいなあ(棒読み)


 そして、ふうたろうが更に進んだ先には、足あともなくなって、沢が出てきます。


 この辺りが、集落の人が入っていく最終地点のようですね…。


 そして、まったくその通りで、この沢沿いから、ルートがエラく荒れてきますがな。


 そして、道は完全に消失。
 …。


 しかも、当然道じゃないので、ヤブと急坂と崩れやすい足場…(滅


 そして、この笹が、ウルトラデラックスハイパーヤヴこぎゾーンなのです。


 イラつきも絶頂に達した頃、ようやく尾根に出て、そこに踏み跡が現れました。


 この道は、おとなしく尾根沿いを忠実に辿るべきだったのだろうか…?


 そして、出発から4時間もかかって、やっと石堂屋。長かったぜ…


 しかし、どうもこの先も、ウルトラデラックスハイパーヤヴこぎゾーンのようですな…(ため息


 民宿おまえの女将さんが、ふうたろうにおにぎりを持たせてくれました。このビッグサイズのハイパーおにぎりが、ふうたろうを癒すのです。


 石堂屋に展望はありません。空を見上げたら、何となく薄雲が広がっているのが判る程度。


 そして、キツいヤヴこぎゾーン。


 どこを通れと言うんじゃ…


 しかし、また動物の踏み跡みたいな道が出てきました。よし、これを進もう。


 しかし、やっぱり辛い道に違いなし。ウルトラデラックスハイパー倒木樹林帯ゾーンですから。


 石堂屋を過ぎてから、若干楽になるかと思っていたのが甘かった。アップダウンを繰り返し、最終的には再び、ウルトラデラックスハイパーヤヴこぎゾーンにばく進することになります。終わっています。死んでしまいます。


 ふうたろうが国見岳や、その遥か手前の五勇山の標を見つけたのは、萱野登山道からの合流地点!時刻、14時54分。出発から7時間近くです。


 萱野登山道は、国見岳の安寧コースらしい。まあ、今までの石堂屋メッタクソコースに比べて、ということを考えると、どの程度、という話になりますことやら…


 しかし、その萱野コース、動物先生の足あとしか残っていませんね…


 さて、進もうではないか(棒読み)


 今まで、ウルトラデラックスハイパーヤヴこぎゾーンと、倒木とアップダウンに猛烈に苦しめられたので、足取りの重いのなんの!


 いつになったら着くのかと思いながら必死で歩いてきたら、ようやく五勇山。15時45分。もう疲れてしまったので、ここいらで終わりにしましょうや。


 ここから先は、ようやく国見岳方面。明日、進みましょうか。今日はもう、重い荷物とヤヴこぎで、グッタリでございます。


 五勇山の展望は…
 …
 ひいき目に見てもいいとは言えないねえ…


 そして、五勇山山頂で、闇テンのススメ。


 今夜は、スパゲッティナポリタンソースに、モッツァレラチーズと、その場ですり下ろしたニンニクと、粉チーズ(リゾチーム入り)とタバスコで、いつも通りガッツリ食います。このモッツァレラチーズがポイントで、これでタンパク質を補います。タンパク質がないと、余裕でバテます。


 今日は結局、五勇山までしか来られませんでした。国見岳まで行けるかと思ったけど、それはあのウルトラデラックスハイパーヤヴこぎゾーンと倒木樹林帯ゾーンの前では甘かった…。
 明日は、国見岳を越え、できれば遙か西の京丈山まで行きたい。ここまで行けば、1日には熊本県に下山できるでしょうから。問題は、国見岳以降のヤブと倒木。積雪はどうにでもなると思います、これまでの雰囲気から考えると。


天気:晴れ、夜は時々くもり(宮崎県東臼杵郡椎葉村)

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