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黒法師岳・寸又高塚山縦走路の地図

2012年 2月 20日

 全長38km。しかも、車道殆どなしで。日向国見岳もびっくりの激長コース。アホです。鬼畜です。死ねます(滅

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 今日の生化学講座(そこ、またかよって言わない!)。ついでに今日は物理化学講座も(黒笑
 今日は、こないだエリトロース4リン酸の生成を見たので、それを使って芳香族アミノ酸の合成を見ます。
 エリトロース4リン酸は、ブドウ糖をピルビン酸に分解する過程でできるホスホエノールピルビン酸と化合して、シキミ酸になります。このシキミ酸が生物が芳香族アミノ酸を含む芳香族化合物(ベンゼン環の入った化合物)を作るのに鍵となります。
 生成したシキミ酸は、EPSPS(5-エノイルピルビルシキミ酸-3-リン酸合成酵素)という酵素などの力を借りて、最終的にはコリスミ酸になります。ここから3種ほどある芳香族アミノ酸や、一時もてはやされたCoQ10(ユビキノン)などの合成に分かれます。今日はこのコリスミ酸まで。
 ところで、このEPSPSですが、遺伝子組換え除草剤耐性作物に目を付けられた酵素です。この酵素は、モンサント社が開発したグリホサートという除草剤によって大きく阻害されます。先ほど、この反応は生物が芳香族化合物を作る鍵となる反応だと書きました。これが止まると、植物の恒常性維持は壊滅するでしょう。だから、草は枯れます。
 しかし、遺伝子工学的に何をどう組換えたのかは知りませんが、除草剤耐性作物、グリホサート耐性作物は、この酵素の影響を受けません。この作物を開発したのも実は同じモンサント社。このふたつのセットで利益を得ます。
 問題は、この遺伝子組換え作物、とりわけ菜種が日本にも自生し始めていることです。非遺伝子組換えとして栽培したい農家もいるし、それを選びたい消費者もいて当然とするのが、資本主義の自由のはず。いつの間にかそれが自家種を採って栽培していた農地に入り込んだら大変です。しかし、それがカナダで起こった。しかも、その侵害された農家が、何故かモンサント側に特許権侵害として訴えられ、負けた、とんでもない話もあったと。
 …このEPSPSは、そういう酵素です。
 もう一つ、物理化学講座は…凝固点降下の話です。凝固点降下とは、液体に、放置していても気化しない物質(不揮発性物質という)を溶かしたとき、その量に応じて凍る温度が下がる現象のことをいいます。黒法師岳の山頂で杏仁豆腐をイナヅマ食いしていたら、途端に凍り始めたのでいったい何℃なのだと思って考えていたのです。
 …長くなったのでまた今度にしますか。
 ※黒法師岳山頂で杏仁豆腐を食っている写真に数式を添えました。


天気:快晴(東京都板橋区)

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