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雪の遊園地(入笠山すずらんの里駅からコース:長野県)

2012年 2月 26日

 昨日の夜、土壇場で決めた山は入笠山でした。急遽、伊那経ヶ岳や、遙か昔の仙丈ヶ岳で一緒した、kaz君の都合が付いたので。しかし、ふうたろうがその最終的な確認を受けたのが、日付が変わった後でした。これは大変!
 しかし、それは携帯のメール送信が6時間も遅れていたためだったという罠(滅


 朝起きたのは4時半前で、出発は4時40分頃でした。かなり眠い。土曜日は退廃の限りを尽くしていたので、余計辛い。
 さあ、ケツを叩いて出発です。


 山の中に入っていく前(登山口ではない)に地元のおばちゃんが話しかけてくれました。今日はかなり冷えているのだそうで、9時半頃の今でも、-5℃らしい。わざわざ玄関口にかかっている温度計まで走って見てきてくれたりとか(笑


 誰もいない道を進みます。どこが登山口と呼べる場所なのか知らないけど、とりあえず入笠山に向かっているつもりです。


 一旦車道にぶち当たってから、道を探します。地図で見れば、どうやら左方向に少し進んで右に分かれる未舗装路に入るようです。


 しかし、さすが未舗装路ということもあって、雪ガチガチゾーン。


 気怠く進んでいます。ここは何?マウンテンバイク何たら…?


 しかし、こんな雪ガチガチゾーンにマウンテンバイクで走る阿呆はいません。デジャブを見ているのではないかと思うほど似たようなクネクネ道をひたすら登ります。


 いくつもの分かれ道があって、結局どれを進めばいいのか(本当は判ってはいたけど)判らないので、とりあえず入笠山の方向めがけて進みます。そしたら、ものの見事に行き止まりになったので、いつもどおり無理やり登ります。


 坂がきついので、雪も若干深いので、朽ちたまっすぐの棒を拾い、それを杖にして登ります。


 ん?(・ε・)
 これは道…なのかな?まったく確信がないけど。


 その通り。道ではありませんから。目の錯覚でしたから。


 登れば、ちゃんとこういう車道が雪で埋まったものにぶち当たりますので。


 また延々と雪の車道を歩き続けると、この建物が。これは、お花茶屋。雪に閉ざされています。それとも、本当に閉まっている(営業していない)のかな?


 お花茶屋を過ぎると霧氷が見られるようになりました。確かに、半袖・長袖各Tシャツと上のシャツ1枚では寒くなってきましたね。


 お花茶屋を過ぎるとペンションみたいなのがポツポツと。


 こんなところ、土地を貸し出している人がいるらしい。借り手は少ないみたいだけど。


 そして、雪深い、だだっ広いシャドウ歩き。


 ようやくすずらんの里駅からのアクセスが終わったという感じ。入笠山の園内に入ったという感じ。


 雪に何かしらの轍がたくさん。誰がこんなところまで入ってきたかと。ちゃんと、ふうたろうの歩いてきたところの手前で踵を返しているようだけど。


 そして、ふうたろうが進む方向には、轍も足跡も一切ないという件。


 だだっ広い駐車場のようなところは、一歩踏み入れたら50cmくらい潜ります。誰も近寄らないわけですな。


 しかし、突然踏み跡というか、スノーシューやスキーのがたくさん現れたと思ったら、そこはゴンドラの分岐点でした。


 ここからは雪の舗装路ですいやすごい(棒読み)


 立派な宿泊施設、ですが、ふうたろうがこのエリアに泊まりに来ることはないでしょう。たぶん、山頂付近に、闇テンのススメして、どこかの中継点にする程度で。


 しばらく進むと、凹地が。さっきから、kaz君とメールでやりとりしていて、入笠湿原というのが飛んできます。いったいどこのことだろうと思っていたのですが…


 どうやら、この凹地がそうらしい。


 しかし、この湿原で遊んでいてもしょうがないので、山頂目指します。kaz君は既に山頂から下りて違うところにいるようですし。


 入笠山にこれから取り付こうとするところですが、この張り紙に書いてある文言を見よ!白々しいというか、ここまで人工物の塊にしておきながら、「残そう美しい自然」とか、どこまで…(あ然(・0・)


 ああ広いゲレンデだなあ(棒読み)


 人の少ないところでシャッターを押していますが、ものすごい人数です。さっきのスノーシューやらの轍を見れば、それはもう。雪遊びしまくりの刑ですから。


 ゲレンデを過ぎたら尾根沿いに、山道っぽいところを登ります。


 少し開けたところがあったので出てみましょう。ここは元々、笹原か、それとも切り開かれた場所なのか…


 山頂近くなると、展望の利く場所も出て来ます。しかし八ヶ岳方面は曇りまくって…


 周りを歩いている人たちはキツそうにしています。ふうたろうは先週、この100倍くらい乳酸がたまりそうなくらいの山行をしていたので、キツいのはキツいけど、大丈夫。
 でも、雪道はキツいんですよ、本当に。


 そして、めでたく山頂。まあ、ここでリタイアしたら、ふうたろうに未来はないけどね…(¬_¬;)


 入笠山は伊那地方と諏訪地方を望める場所にあります。


 木が剥がされたような山頂の端っこの方に、岩があったのでその上に立ってみました。けっこう展望がいい。雲はあるけど、ガスってない。微かに空木岳も見える…?


 こちらは鋸岳や甲斐駒ヶ岳方面だけど…曇ってます(滅


 彼方に伊那経ヶ岳なんかもあったり。今あの三級の滝側から登ったら、どんなにおぞましいかなあ。


 霧氷を纏った木を入れないバージョン。


 彼方に富士山が見えるんだけど、雲で白飛びしてますわ。


 八ヶ岳は相変わらずメッタクソに曇り倒しています。


 雪の中でぼそぼそと遊びながら、あそこにいるおばちゃん集団と一緒に下ります。先頭に名古屋の山ベテランの爺ちゃんがいるようです。


 下りは、その山ベテランの爺ちゃんの話を聞きながら。百戦錬磨の山話を聞かせてもらえます。南アルプスの冬も縦走したらしい。赤石岳は胸までのラッセルで断念したとも言ってたけど…


 あと、ふうたろうも歩いたことのある早川尾根に冬、抜けようとしたら、ガスってしまって、高嶺のところで変な尾根を下りてしまったそうです。その時の雪洞の話とかも聞かせてもらいました。雪洞って、ふうたろうは掘ったことないもんなあ。遊びでしか(何


 ここにも山荘が。入笠山一帯は、一大観光施設、さしずめ遊園地とな(滅


 さっきのおばちゃんたちと、入笠湿原前のトイレまで戻ってきて、何故かふうたろうも記念撮影の中に混ざり込んでしまいました。
 ま、一期一会、袖振り合うも多生の縁、なんてね。


 ずいぶんkaz君を差し置いて、いろいろと楽しんだふうたろうであったが、肝心の彼はどこにいるのかや?


 はい、しばらくして見つかりました。そして、彼が来たという沢入登山口に向かって下山です。


 天気はずっと芳しくなかったね、結局。ガスってきましたぞ。


 喋っているとあっという間に到着。あの車道をショートカットする羽目になったときに拾った相棒ともここでお別れ。


 ここはkaz君が車を停めてきた駐車場です。凍結しているので、かなり運転が慎重だと言っていたkaz君。


 下界に下りてきたら、茅野市のほうとうチェーン店で、ふうたろうはカボチャほうとうを。kaz君はラーメンを山の中で食べたらしく、ざるそば一枚。
 この店で2時間ほど寛がせてもらい、更に1時間、近くにあったモンベルでくたびれまくった洋服をいいかげん買わねばと思ってもいたのでショッピングもして、茅野駅で彼と別れます。


 入笠山、あれ単品だと、正直厳しかったと思う今回でしたが、kaz君にも会えたし、一応彼ののろけ話っぽいことも聞けたし、良かったのではないでしょうか。しかしそれでも、あの車道はないよなあ…(滅
 #254入笠山クリア。


天気:くもり、小雪ちらつく(長野県諏訪郡富士見町・上伊那郡高遠町・長谷村・茅野市、移動中は含まない)

  1. SHAKUSHI
    2月 28th, 2012 at 01:23 | #1

    こんばんは。お世話になりました!

    入笠山、天気良ければもう少し達成感あったかもしれませんよね。
    それにしても、すずらんの里からの登山ルートは退屈そうなルート(?)だったんですね。
    やはり地元の山岳部の練習コースかと、かってに憶測…してしまいます

    湿原~山頂はたくさんの登山者(ペットの犬たちもちらほら)もいて、
    ふうたろうさんには滅滅滅エリアだったんでしょうかね?

    でも、下山後の諸々の話は楽しく、山の魅力を再確認できました^^
    また山の話きかせてくださいね!

    P.S. 大きな木の枝を杖代わりに持ってたのには、やはり只者ではないと思いました(笑)

  2. ふうたろう
    2月 29th, 2012 at 09:46 | #2

     どうも、こちらこそお世話になりました。

     入笠山、天気が良ければもっと人が多くて辛かったのでは、と思ったりもします。結局、なんだかんだといって、楽しんでいるとは思いますけどね。

     すずらんの里からのコースは、マウンテンバイクのナントカって書いていました。当然、雪がたんまり積もっている今は踏み跡さえ残っていないという。おそらく、人が歩く時期に合宿するとしたら、あのコースは使わないでしょう。せいぜい可能性があったとして、精神修行とか(笑

     また一緒にどこかの山に行きましょう。ちょっと遠出してもいいかもしれませんね、kaz君に時間ができたら。

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