Home > ふうたろう旅日記 > かがやくいき(富士見田代:群馬県)

かがやくいき(富士見田代:群馬県)

2012年 4月 7日

 2週間前、尾瀬のかがやくいきをくらって一撃で棺桶に入ったところですが、再び挑みに来ました。
 景鶴山はこのシーズン限定で、登ることができる(理論上)山です。ゴールデンウィークには、人の目が気になっておそらく登れないと踏んでいますし、ふうたろうはゴールデンウィークに尾瀬なんて行きません。
 というわけで、勝負は今しかない。
 しかし、この鎌田バス停で既に不吉な雪が降っているという件。


 今日の雪は冬型の気圧配置による雪です。こないだのはダイレクトに低気圧が直撃していたので、湿った雪→かがやくいきの激しい攻撃でしたが、今回は後半だけなので何とかなるだろうと踏んでいます。
 なお、「かがやくいき」はドラクエⅥから、デフォルトで210のダメージを全員がくらう、とんでもなくバランスの悪い、猛烈に痛い攻撃です。


 ところで、こないだから関越交通のバスダイヤが変わって、戸倉スキー場まで行く便がほとんどなくなりました。したがって、戸倉からスキー場まで歩くというオプショナルが加わります。ただの車道歩きなので、めんどくさい。しかも、何度目なんだと、この道は…(滅


 ああおぜってしがつになってもゆきがつもっているんだなあ(棒読み)


 ああふゆのそらにたいようがぼやけているなあ(棒読み)


 …富士見峠に向かって、これで3回目ですが、遡上しています。普通、川魚なら年1回ですが、ふうたろうは3回(滅


 富士見下バス停付近。もちろん、バスが来られる雪の量でないことは言うまでもない。


 こないだは林道に沿ってクネクネクネクネと登っていったけど、今日は直登する踏み跡を誰かが作ってくれています。きっと、4月になったので尾瀬に雪山登山しに来る人も出て来たのでしょう。


 空を、かがやくいきを吐いてくるモンスターが飛び交っています。応戦する術はないので、防具でひたすら耐えるだけです。


 田代原付近で先駆者発見。もちろん、みんなもかがやくいきをくらっています。


 前を行く5~6人のパーティ。しかし、まだ先頭がいるらしい。


 ああせんせんしゅうとおなじたしろはらだなあ(棒読み)


 ところで、田代原を過ぎた辺りで、踏み跡が谷の方向に向かっていました。ふうたろうが歩いた覚えのある方向とは違っていたし、地図で見れば直登した方が良さそうだったので、我が道を進みました。よって、踏み跡なしのラッセル。でもここは楽です。


 しかし、2週間前に比べて、雪質が柔らかい。あの4月3日の大嵐後に来た大寒波が、かなり雪を降らせた可能性があります。しかも、それは現在進行形という件。


 風はそうでもないけど、雪が厳しい。積もっている雪も、降ってくる雪も、かなり。


 これが冬の空です。たまに晴れ間というか、日が差しながらも猛烈な雪が降ってくるという、太平洋側で経験する雪の空とは全然違うものです。


 ふうたろうは先頭でラッセルです。遂に股関節が痛くなってきて、速度が急激に落ち、あのパーティに抜かれました。


 この辺りはあの美しいオープンゲレンデのところですが、これだけひどい吹雪だとどうにもなりません。


 しかし、青空が見えてきた。疑似好天ではないと思いますが…。
 もっとも、晴れているとは言いませんけどね、これじゃ(滅 希望的観測といいます。


 富士見小屋のところであのパーティはテントを張る模様ですが、ふうたろうは一応明日の景鶴山があるので、富士見田代まで行きます。先々週テントを張ったところと同じです。


 富士見小屋は心なしか先々週よりも深い雪に埋もれているように見えますが。


 富士見田代から見る空は、2週間前に比べるとまだ希望が持てそう。この空なら、あと半日くらいで晴れてくれる…と思えるから。


 とりあえず、かがやくいきを連続でくらいながら、テントを張りました。積雪量は先々週より既に多い。


 雪はその後、日付が変わるまで止むことはなく、ひたすら激しく降り続けました。テントの中にいると殆ど判りませんが、入口が徐々に圧迫されてくるのを感じます。ヘッドランプで雪原を照らすと、最初に積もった雪面が目の前に見え、降りしきる雪粒が輝いて見えます。
 …軽荷で行けば何とか…ならないかな…。などと思ったり思わなかったりしつつ、とりあえず朝になって出発しないことには始まらないので、寝て待つことにします。


天気:雪一時止む、夕方より強く降る(群馬県利根郡片品村、移動中は含まない)

Comments are closed.