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オイルディーラー(何)(霞沢岳【上高地コース】:長野県)

2012年 10月 14日

 起床3時頃。樹林帯の中で夜明けは悲しいので、早めに出てできるだけ展望の利くところにいきたいと思います。
 ところで、今湯煎で温めている食品は…?


 グリーンカレー炒飯の横に添えたのは、三陸沖で捕れた鯖のみそ煮。ノルウェー産鯖で作った鯖寿司を福井県とでかでかと書き込んでいるナントカ県産のものとは大違いでして(じと目
 ただ、三陸沖といえばフクシマ原発が暗い影を落としていますね。素直に喜べないのが悲しい。やるべきことをやらず、被害を拡大させた東電は絶対許せんね。


 4時半出発、行動で使う分だけサブザックに詰め、他のものは全部ザックに片づけました。ザックにはザックカバーをかぶせ、テントを張っていたところの端っこにデポ。


 いざゆかん!
 …しかし、出発直後にハラが痛くなってすごすごと撤退(滅)トイレまで退却です。


 そして再び出発。今度こそ。出発は15~20分くらいは遅れたと思いますが。


 この後、真っ暗で急坂の樹林帯を延々と登っていきます。真っ暗なので写真はほとんど撮れません。やっと東(南東)の空が明るくなってきたのが5時過ぎ…。


 しかし、さっきまで星空ぴかぴかだったのになんだこの鬱雲は(`皿´)


 薄雲に光が遮られるとさすがに朝焼けも起こりません。天気、悪いのかなあ、今日は…
 そうそう、ここはもう「ジャンクションピーク」です。ここまで300mほど登ってきたと思いますが。


 ちょっと待って朝焼けを拝もうと思ったけど、東の空まで雲が達してしまったため諦め、先に進みます。


 うん。暗い(Θ_Θ)


 今日最初の展望。ここでさっきJP(ジャンクションピーク)で先に行った人々に追いつきました。ここから少しの間、おっちゃん(実はテン場一緒だった)と一緒。


 …この辺りの紅葉はきれいですなあ。どこかの北のカタカナ(略


 霞沢岳稜線が見えてきました。でも、あまりこのルート、展望そのものはよくありません。


 展望が良くないということは樹林があるということ。樹林があるということは紅葉もあり得るということ。緑と赤と黄のパッチワークはいいですねえ…


 天気が良くなってきました。草紅葉というのかどうか判りませんが、東斜面が輝いています。


 真っ暗だったのであまり気にしてこなかった穂高連峰がやっと見えてきました。


 霞沢岳稜線。あの右端のやつが一番高く見えますが、あそこは前衛峰です。


 前衛峰のK1ピーク。あそこまで2段合計250mほど上ります。


 アップダウンのキツい尾根です。しかしアップダウンがキツいということはそのたびに峰があるということ。峰があるということは谷があること。谷、美しいですなあ。


 霞沢岳山塊の向こうに穂高連峰。


 坂はきついけど荷物軽いし天気も良いので目がハート。


 上を向いて歩けるような気がする今日この頃(目がハート


 2段目150mの上りをずっと登っています。樹林に覆われるところもありますが基本展望よし。


 そして、K1ピーク到達です。このピーク、なんと360度の大展望です。穂高連峰がほら。


 笠ヶ岳。


 奥穂~西穂稜線と笠。


 あれは焼岳。冬とか行ってみたいね。


 ハイマツと朝日が美しい。レンズのゴミは文字通り玉に瑕だけど(滅


 薄雲がウロウロしているのであまり写真を撮ってこなかったのですね、もう山頂に着いてしまいました。しかし、この山頂、ハイマツに覆われていて、なんか中途半端…


 南を向くと尾根に裾を隠された感じで乗鞍岳が見えます。


 ちょっと展望を求めてハイマツの中をハイパーごそごそモードで進みます。焼岳がハイマツの陰に隠れています。


 奥穂がハイマツの陰に隠れました。ついでにハイマツの陰にはウンコ紙が大量に散らかっています。ビニル袋も持っていなければ確かに持って帰るのは大変だけど、次から紙は持って帰ろうや。さすがにウンコ紙は気分が悪いです。


 青空がきれいです。雲が多少あるくらいがちょうど良いのです。


 乗鞍岳の高原を踏みにじる道路の上をバスが走っているのが見えました。こういう開発は数枚のウンコ紙どころじゃないですわな。


 さて、山頂の人数も増えてきたことだし、そろそろ下山しますか。山頂そのものはそんなに楽しくは…なかったですしね。
 そうそう、忘れていましたが、山頂であの群馬県の女性が先に着いていました。ふうたろうはあの腹痛がハンディになっていますね。いや、競争してもしょうがないけど(藁


 焼岳。霞沢岳より250~300mほど低い。


 東側の谷は逆光でモヤッとしていますが、紅葉、よさげですね。


 焼岳にしっかり日が落ちるようになりました。霞沢岳に向かっていた7時半頃はまだ裾野が山の陰だったと思います。


 ハイマツの稜線。あの一番奥が霞沢岳でした。


 岩場と高積雲の青空。


 ババーンと穂高連峰。


 今、K2ピークにいます。K1かK2の方が、霞沢岳よりも展望は良い。


 高積雲に陰る太陽。
 …と、この時、あの看護師のお姉さんがやってきました。6時過ぎに出発したとかで、油を売りながらやってきたといいますが、なかなかのスピードではありませんかな?
 ま、オイルディーラー同士、お互いの無事と健闘を祈りましょうや(ぇ


 K1ピークが見えてきました。山頂に誰かいるみたいだけど…


 上高地まで日が差しています。あの赤い屋根は帝国ホテルだと、誰かが言っていた気がします。


 そして再びK1ピーク。さっき立っていた誰かは、昨日テン場で井戸端会議していた神奈川県のご夫婦でした。


 奥様、このK1ピークに来て、あの霞沢岳山頂(左の低く見える方)までの距離を見てテンションが下がっているようです(笑
 ま、がんばって(黒ハート
 ふうたろうはこれから下山です。


 確かに、これからあの遙かなるジャンクションピークを越えて戻ることを想像すると、うんざりするかも知れませんね。ふうたろう、基本的にピストン山行は好きじゃないから、その点では納得かも。


 でも、時間が経てば天気も日の差す角度も変わります。地面の温度も色も何もかもが。ピストンするしかないのであればそれを楽しむのもありです。


 さっきは上りで見上げていたところ。下りで見下ろすとまた違う風景です(当たり前か…


 谷全体に日が当たるようになると見え方変わりますね。


 笹や寿命を迎えたキク科の花たち。そして無限に続く谷の樹林帯。


 空がびっくりするほど青い。


 雲が形を変えながら動いていきます。


 まっすぐ伸びる針葉樹。


 どこかの北の国のカタ(略
 ああ美しいなあ(棒読み


 2段250mの急坂を下ってきましたが、その展望はすばらしいですね。ただキツいだけではありませんね。いや、キツいものそのものが美しいものを含んでいるというか。良薬は口に苦し…とはちょっと違うか。


 それにしても、青空に微妙な紅葉に草紅葉…


 空が鬱空じゃないのがいいですよねえ…


 雲の輪郭もはっきりしているし、紅葉も良い感じだし。斜面も急なので展望もいい。


 ずっと見ていたくなりますね。


 落ち着く風景です。


 崩れた、崖の谷。


 上の紅葉はナナカマドです。


 淡い光の中の紅葉。実際は露出をコントロールしているのですが。紅葉はあまり明るく撮るとよろしくありませんのでね。


 朝通ったときよりもきれいです。明るい紅葉の樹林帯を暗めに撮るのがいいのです。


 この辺り、朝通ったときは薄暗かったですね。


 緑はできれば広葉樹林で補いたい。


 紅葉がきれいだ、といってもあくまでも針葉樹主体の山です。紅葉をガッツリ見たければ、日本海側の山に行くのが一番です。


 ちょっと岩に腰掛けてマッタリ…


 写真のアングル変えてマッタリ…


 さ、戻りますよ。


 カミウチクボと地図に書いてある谷。きれいですね。


 横の写真の方が良いかな。


 この辺りで後から、山頂で行き違えた兄ちゃんが追いついてきました。みんな速いねえ(老


 薄暗かった朝の風景とは違います。


 ここはジャンクションピーク。夜明け前だった朝は、山腹はみんな暗闇の中でしたね。


 高積雲が空を覆っています。


 さあ、最後の急坂を下りよう。


 穂高連峰が見えるポイントが、この坂にはあったのですね。


 高積雲のモコモコと青空のポイントがイイ感じ。


 ここも朝はもちろん漆黒の闇でした。ISOを最高に上げても撮れないほど。三脚立ててシャッタースピードを15秒くらいにしないと撮れないレベルでしたね。


 ヨコバイ下りで下りれば意外とあっさりです。もうすぐ展望台との鞍部。


 鞍部で道が二またに分かれています。右に行けばテン場が近く、左に行けば下山路が近い。荷物を置いているので右に行きます。


 朝、真っ暗な中歩いたのでまったく違う風景です。


 ここが展望台だそうです。ああ、確かに穂高連峰が見える…。暗がりだとここはただの樹林帯の切れ間くらいにしか思わないですもんね。


 さ、樹林の向こうにテン場が見えてきましたよ。終わりですね。


 腹が減ったので小屋のカップ麺に頼ります。ゴミは持ち帰りで。…山でゴミなんて回収しなくていいですよ。


 テン場で一緒だった人たち数人に挨拶をして、先に下ります。時刻12時16分頃。かなりアヴラ売りをしていましたからね…


 ここから上高地へまっしぐら。


 笹に覆われている谷のところに、なぜかピンクリボンが付いています。冬道…?


 斜面に沿うように道が延びていて、急坂を下り続けます。


 紅葉はこちらの方がきれいですね。


 沢を渡ります。
 爺ちゃん、軍手落としてったで。持ってくから下りて来んでええ。
 上りで疲れているだろうから、下りで疲れていないふうたろうが取るのが道理に適っているのです。


 水の涸れた沢沿いの道を下り続けます。


 穂高連峰が正面に見えています。きっと、登ってきたときにあれが見えたら、普通の人はガッツポーズするんでしょうね。


 支流には水が流れていました。ここが水が流れている最後の沢…


 島々谷沿いより紅葉がきれいです。標高も高いし内陸だし、当然でしょうかね。


 ただひたすら土砂崩れの涸れ沢が続くのみ(Θ_Θ)


 徳本峠分岐まで1.8km。結構長い。


 ところで、上高地で読売旅行のツアーに参加した人が行方不明になってしまったようです。オレンジ色のジャケットを着た「松本市消防団」の人たちがウロウロしています。


 ふうたろうも気にして周りを見てはみますが、そんなので見つかればこんな大がかりな捜索なんてするはずもないですか。


 傾斜がほぼなくなったらそろそろ分岐、上高地ですか。


 上高地の梓川沿いのルートに合流です。荷物の大きいふうたろうなので、道行くおばちゃんおっちゃんが可愛がってくれます。嬉しいですね。


 上高地を行くルートは樹林帯。登山でバラエティに富むルートを歩いていると取り立ててどうということはない道ですが、ふうたろうゆかりの地である上高地は、その存在だけで価値があります。なぜなら、ふうたろうを高い山に誘(いざな)った天王寺高校ワンゲル部最初の合宿がこの地だったのだから。あれなくして今のふうたろうの存在はありません。


 明神館という旅館の前です。大勢の観光客と軽登山者が賑わっています。少ない枠を選んでシャッターを押したのですがね…。


 脇道から明神岳だか前穂高岳だかが見えるところがあったので、かけ足で出ていきます。荷物は20kg前半くらいでしょうけど、多少は走れます。


 梓川の水が異常に少ない。山から見下ろしたときは完全に涸れているかと思うほどでしたから。


 …手を繋ぐカップル登山者がいましたので思わず見とれてしまいました。しかも、銀マットのラベルの位置まで同じなのでそれがおもしろくて…。


 上高地の入口が近づいてきたようです。軽井沢みたいになってきました。


 奥穂高の稜線がここからはよく見えます。絵を描いている人もいます。


 河童橋。これを初めて見たのは1990年7月末でしたかな。小学…年生の頃…。


 バイバイ、梓川…


 ヌオッ(゚皿゚;)
 ここのバスターミナルの混雑はいつ見てもおぞましい。ネタとしか思えない(何


 バスの切符を買わなければ。ふうたろうは15時15分発のに乗ることが出来そうです。


 30分ほど時間があるので、梓川に足を洗いに行こうかと思いますが…
 ヌオッ(゚Д゚;)
 …3秒浸けられないほど冷たいですがな!


 こうして、ふうたろうの山行は終わっていくわけですが、松本駅に着いてからいつものカトマンズでカレーを食って特急あずさ待ちをしていると、入山数恐らく日本一の北アルプスから帰ってくる人たちと会話になります。男女3人のグループに混ぜてもらい、新宿に着くまで(ひとりだけ池袋まで)あっという間の時間を過ごさせていただきました。
 …そういえば、帰りの新島々までのバス、看護師のあのお姉さん、同じでしたが、ふうたろうに気付かず島々バス停で降りていきましたね。
 ともあれ、このたびは色んな人とお話しできてよろしゅうございました。こういう山行もまた、周囲10km誰もいないような山行とは違う楽しみがあるものですね。
 #174霞沢岳クリア。


天気:くもり時々晴れ(長野県南安曇郡安曇村・松本市、中央線)

  1. chiaki
    10月 17th, 2012 at 19:25 | #1

    さすがアップが早いね。群馬のソロテンの者です。霞沢岳、天気も良くて紅葉も楽しめたし、強者の若者二人にも出会えて楽しかったです。無理しないで山を楽しんでくださいね。
    またゆっくりブログを拝見させていただきます。私のブログは『山であいましょう』/ウェブリブログです。気が向いたら見てね。

  2. ふうたろう
    10月 17th, 2012 at 21:26 | #2

     あー!その節はどうも!!
     今回は、ヤヴォ用のせいで職場で居残り勉強することになって、することがないので(待ち時間長い)、日記書いてました。それに、写真の枚数がまだ少なかったので、何とか。

     おいらの日記のコメントには、URL(日記とかのアドレス)貼り付けるところがあったでしょ。そこに貼り付けておくと、コメントを見た人なら、chiakiさんの日記に誰でもアクセスできるようになるんですよ。

     色々大変で「ふうたろう絵日記」に張りたいリンクをいくつか張れていませんが、一緒に入れておきますね。

     ところで、写真をブログに載せる件、解決しましたか?ま、行けば解りますか(笑

  3. akko
    10月 27th, 2012 at 18:11 | #3

    K1ピークからの穂高連峰の写真がとても好きです。
    私も高校の学校登山で上高地から穂高岳の登ったのが、山への誘いのきっかけです。
    上高地はいつまでも憧憬の地ですね。
    新島々には縁があって、、、大学の部活の夏合宿が稲刻だったのです。
    毎年夏になると、新島々の役場にご挨拶に伺って、稲刻の民宿で6日間を過ごしました。
    本当に、思い出深いところです。

    といいながら、徳本峠を超えたことが未だ無い。
    上高地へ入るのに、あのルートを歩くのは、いたって普通のことなのに。

  4. ふうたろう
    10月 27th, 2012 at 22:54 | #4

     akkoさん

     やっぱりakkoさんもここがきっかけでしたか。僕の時の合宿は、ハイキング部の合宿というのもあって、3泊4日でも十分長すぎるレベルのものだったので、6日なんてのは想像も付きませんでしたが…。

     上高地は憧憬というよりもゆかりの地、馴染みの地、という感じです、僕の場合は。あそこに行くと懐かしい気分になり、人が多くてもあそこだけは違うのですよね。

     徳本峠、確かに長いし歴史的意義はあるかもしれませんが、取り立てて何が良いかといわれるとビミョーでした。整備されすぎのきらいもあります。akkoさんの山レベルを存じ上げないのですが、ここはそんなに難易度の高くないコースだと思いますよ。あ、まさに、「普通」です(苦笑

     あと、akkoさんの入れ忘れていた情報を修正し、二重投稿の体裁を整えておきました。よろしくお願いします。

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