適度な運動は大事です(キリッ)(霞沢岳【島々谷コース】:長野県)
なんと!4時45分松本発の松本電鉄上高地線が、先週末で運行終了していました(滅滅滅
…ま、おかげでゆっくり寝られたってことでいいとしますか(枯れた笑い
松本駅から波田駅まで一緒だった、ゴミ処理場勤務のおっちゃんと話をしながら、電車は30分かけて新島々に向かいます。
4時45分の電車がある頃は登山者ばかりで異様でしたが、今日はそうでもありませんでした。そして、この島々バス停で降りる人は例に漏れず一人もいませんでした。
ああ、ふうたろうというのがひとりいたか(ヴォー読み
この道、9月末に松川(長野県)の友人Kazくんと一緒に攻める予定だったところでした。彼は足を傷めてしまったため、また当日は天気が悪かったため(台風が来ていたか)、取りやめになってしまったのです。ふうたろうはまたもやさすらいのひとり旅ですな。
島々バス停から南沢遡上を始めて10分ほど歩くと砂利の駐車場に当たります。10台前後クルマが止まっているので、それだけの数、ここを遡上しているということなのでしょうね。ふうたろうはその人たちに出会うことになるでしょうか。
南沢の流れる島々谷。ここは上高地へ抜けるためのかつてはメインストリート。…だったらしい(←こら
しかし、バス停からすぐ「徳本峠(とくごうとうげ)」の看板を見てから、徳本峠を越えて上高地まで20kmほどもあるらしく、普通の人はあまり使わないようです。車の台数、バス停で降りる人の数を見れば判りますよね。
…ふうたろう的にいえばこの道を選ぶのはまったく普通ですが、変ですねえ(棒読み
さっきの駐車場でゲートが閉ざされているので一般車両が入れません。そこから1時間半近く車道を歩いて登山道の入り口まで歩きます。普通の人にとっては長いので、集中力を切らさないように口笛だの歌だのをたしなみながら進むとよろし。
こういうものを置かれると、普通の人じゃない人は困るんですよ(じと目
右手に、橋の向こうにトンネル道がある枝道がありますが、そこはまっすぐ行きます。まあ、そっちの道も惹かれますがね(←こら
登山口。工事関係者はここまで車で入ってきています。ここまで徒歩でざっと1時間半。
この道は、豊臣秀吉か誰かが攻め入ったために逃れた誰かが、木こりに殺された場所、とか書いてあった気がします。歴史そのものにはあまり強く興味は引かれないけど、歴史の中で支配者は侵略のために平気で人を殺し、今もそれは続いているのだと思うと、支配者というのはいつの時代もろくな存在ではないなと思います。思わず、「こういう奴らこそさっさと死ねばいいのに」と言ってしまいましたね。今の日本は武力ではなくカネの力で支配され、そのために少なくない人が死んでいますね。
…島々谷南沢沿いの道は整備が行き届きまくっています。今日は良いけど、雨が降ったらあの奥黒部(黒部湖の奥)の道みたいにツルッと逝ってしまうでしょう。
迂回路。工事中なんだって。
ん?(・ε・;)
ブッ¨:∴(◎ε☆;)
思い切りぬかるみでツルッと逝きました。
深い谷なので崩れたら一気に土砂で埋まってしまうのでしょうね。工事も奥まで車両が入れるわけでもないので、大変でしょう。
崩落して修復が追いつかないところはしっかり巻き道&看板があります。至れり尽くせりですね。
沢は美しい。夏は意外と涼しくて気持ちいいところかも知れませんね。あるいは、残雪新緑の頃とか。
橋の上から見たらこんな感じです。見ている分にはいいですなあ。
ここもダイレクトに沢登りしたら大変でしょうね、それなりに。カメラは水没確定でしょうね(白笑
工事の人がこんな奥で桟橋(?)を建設しています。ふうたろうなら率先してこういうところの工事は買って出ますが、普通の人以下の下界人ならたまらんでしょうなあ…。
…何のことはない。ただの倒壊寸前の廃屋だった(滅滅滅
ここに3人のおっちゃんがいて、ミズ(ウワバミソウ(イラクサ科))の実を採取していました。
さて、先に進みましょうか。時刻にして11時。まだまだ余裕ありです。
これがミズ、ウワバミソウです。葉の付け根のところに膨らみがあります。形態学的に何というのか知らないけど、この部分をいわゆるミズの実と呼んで食べるようです。割ってみましたが、中に種らしきものはありません。…たぶん。
いくつかミズの実をガメて、今夜の食事の野菜にしましょう。野菜は大事です(`・ω・´)
これが丸太というか倒木をそのまま橋にしたもの。早池峰山(岩手県)平津戸コースの戸板橋よりはずっといいです。
少し秋っぽくなってきましたね。少し。もちろん、あの北の国のカタカナの山よりは。
道が突然右に折れるとそこから峠沢です。峠沢に入ると道が一気に急になります。天気がよければ向こう側の峰が見えて、紅葉がまともであればそれはそれはきれいでしょう。
ちから水、だそうです。てっきり水場は少し下の沢の渡渉部だと思いましたが。
ハイパーちょろちょろモードの力なき水でした。おそらく力を奪う毒水でしょう(違
後の峰を見て自分がおおよそどのくらいの高さにいるのかを見当つけます。樹林帯で地形が似たり寄ったりの時はそうするしか…。
しかしここ、餓鬼岳(北アルプス)に登るとき東沢を詰めたあのときに雰囲気が何となく似ています。あのときも峠に向かうにつれて樹林が急速に薄くなって…
到着。13時39分。島々バス停から6時間14分。のんびり来ましたね。余裕綽々(しゃくしゃく)です。
テントの受付はやたらと手間取っていました。小屋番一人二人態勢くらいだったからね…。
テン場には人がたくさんゴロゴロ。ま、涸沢カールの阿鼻叫喚テン場に比べれば全然マシでしょうけどね。
ふうたろうのテントの隣には北海道から来た九州出身の看護師のお姉さん、ちょっと離れたところに群馬県から来た単独の女性、神奈川県から来た66歳の旦那と奥さんご夫婦、が、それぞれいました。その5人くらいで寒い風が吹く中、井戸端会議。山ですからね…。でも、テン場で井戸端会議というのはとても珍しいです。小屋ならよくありますけれども。
今日は時間がたっぷりあります。腹が減ったのでどこにも行かず、昼飯を食べます。
ヌオッ(゚Д゚;)
タッパの中でトムヤムペーストのオイルが大開放していました。
そして、作ったのはグリーンカレー炒飯。さっきのミズも入れて、ね。
夕食(ほとんどに昼メシ二度食い状態)はトムヤム炒飯にしました。オイル大開放のトムヤムペーストで。
何となく薄雲(絹層雲系)がウロウロしていた空で、夕方になると高層雲がびっしり空を覆っていました。夕焼け、駄目かなと思ったけど、高層雲が少しだけ、焼けました。
ところで、高層雲の夕焼けは100万ドルです。絹積雲と並ぶ夕焼けキングとクイーンです。昼間は(Θ_Θ)どよーんとしている高層雲だけど、夕日が当たった瞬間、まるでサナギから羽化したアゲハのような変貌を遂げます。ウソだと思うなら、見てみて欲しい。今回のこのチョロッとした夕焼けどころではありませんから。
というわけで、ペテガリ岳とその日記、変に忙しい仕事とか諸々のことで疲れ切っている今、ちょうどよい運動になりました。徳本峠くらいなら屁のカッパですな。もっとも、昨日の夜、しっかり寝たからだろうとは思いますけれども。
明日は晴れを期待し、紅葉は神頼み、霞沢岳ゲットに向かいます。
天気:晴れのち時々くもり(長野県松本市・南安曇郡安曇村)