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遙かなる登山口(傾山【大白谷コース】:大分県)

2012年 12月 29日

 東京駅発の夜行バスが山陽自動車道のSAに着きました。30分ほどのリフレッシュタイムだそうです。でも、どう考えても、目的地の防府駅にはほど遠いところにいそうですが…?


 バスの運ちゃんに改めて尋ねたら、2時間ほど遅れているのだそうで。2時間遅れたら、まさに今日中に登山口まで着けるかどうか怪しくないか?
 でも、それでもこの時期、夜行バスが最終目的地に着くのが夕方になるほどのこともあるそうです。怖いですね…。


 じたばたしてもしょうがないので、策を練ります。どうやら、徳山駅に9時48分の新幹線が来るようで、それに乗れば13時56分に大分県三重町駅から出るバスに乗れそうです…。


 徳山駅。山口県の空気をまともに吸うのは久しぶりな気がします。修学旅行で中学生の時に一度秋芳洞や萩に来ただけですから…。


 ところで、駅の売店になんか変なものが売っていました。…いつか小泉純一郎が人気を集めたときは「純ちゃん饅頭」なるものが売られていましたが、ここはご当地の安倍晋三のお菓子が…
 もうこれ以上は何も言うまい。


 とりあえず、順調にいけば三重町駅に13時1分に着く…。順調にいけば…
 ん?(・ε・;)


 「お客様にお知らせいたします。10時15分発博多行きのぞみ号は、4分遅れで到着する見込みです。お客様にはお急ぎのところ…」
 ヌオッ(゚Д゚;)
 また門前払い食らうですか?


 しかし、小倉発の日豊本線特急ソニック号がなんとか接続を取ってくれました。アヴネー(゚皿゚;)


 三重町駅到着。無事到着。
 ん?(・ε・;)
 バス停はここじゃないのか?小一時間発車まである予定だけど、バス停を探しておかねば行けないぞ。


 あそこにバス会社のビルがある。訪ねてみよう。
 ヌオッ(゚皿゚;)
 …バス便がないんだってさ。あの豊後大野市コミュニティバスの時刻表に書いてあったのは、でたらめスペシャルだったってことですな。あほくさ…(滅滅滅


 食料で足りないものを買い込んで、三重町駅前に並んでいるタクシーをひっ捕まえて、登山口に行きましょうか…。明日雨予報だから(歯ぎしり)明日の朝出発とかあほくさすぎですし。ってか、どこに宿取るんじゃ(゚Д゚メ)ゴルァ
 でも、タクシーの運ちゃんと話ができるのはいつものこと、ありがたい。地元の人の話はためになるのです。大野市は路線バスに補助金が出せないということで、バスがなくなったのだそうですな。公共交通機関は人が少なくなっても必要とする人は絶対いますから、それくらいデマンド制ででも維持しないと本当に困ります。


 さて、タクシーが大白谷登山口方面に砂利道を越えて入っていき、途中まで来ました。しかしあまり進みすぎて戻れなくなっても怖いので、途中でタクシーを帰します。ふうたろうの足はタクシーよりは強いからね(黒笑 ん?(・ε・;)
 ヌオッ(゚皿゚;)
 …昭文社の地図をタクシーの中に置いてきてしまった(滅滅滅


 でも、諦めるわけにはいかない。25000分の1の地図があれば、ふうたろうはどこまでも行くのですぞ!ほら、他にも入山しているような痕跡があるではありませんか!このクルマ!!


 とりあえず、変化のない林道を進み続けます。今どこにいる?何となく判るような判らないような…


 車が入れる最終地点。ここから先は一応マイカーは入れないことになっているようですが、ふうたろうには関係ないっすね。


 空はよう晴れてます。今朝まで雨降ってましたもんね。梅雨やあるまいし、まさかまた明日雨とかありませんわな(ヴォー読み


 重い荷物を担いで進むと傾山の本当の登山口が見つかりました。登山届けもありますが、置かれてあるボールペンがつかえないためか、誰も書いていないような…。


 登山口から入山直後からものすごい急坂です。荷物が後ろに引っ張ってくるので足は滑るし転げ落ちそうになるし、大変です。


 一応尾根伝いの道になると楽になります…かね?


 荷物で転げ落ちるようなことはなくなりますが、何となく道が荒れているような雰囲気です。上り坂ではないのでそんなにキツくはありません、一応。


 さて、どこかでテントを張らなきゃいけないんですが、平らで安寧な場所が…


 ここから水平道を離れて坂を上がるような指導票…?


 なんか、猛烈にキツそうですな(じと目


 しかし、また水平道に戻ってきました。どうやら崩落カ所か何かの迂回路だったのでしょうな。


 おや?小屋っぽいのが見えてきましたね。アレが造林小屋ですかな?まあ、地図無いのでよう判らんですが。


 小屋前の沢は岩の上を流れる沢で、アホほど滑りやすい。ただでさえバランス崩しやすいのに、こんなところ渡りとうありません。でも、渡らないと先に進めないのです。


 ヌオッ(゚Д゚;)
 小屋は完璧に崩壊していますがな!これは何年も、ひょっとしたら10年以上放置されているのかなあ…。


 というわけで、そろそろ疲れてきたのでテントでも張るか(ぇ


 …カメラバッグをつり下げるヒモがちょん切れました。トラブルばっかりだね。


 どうせ誰も通らないし、闇テンのススメです。外張りは雨対策です。


 なんか、今日は昼まで食べずくめでしたが、軽く食っときましょうか。せっかく三重町駅前のスーパーでチーズも買ったんですしね。


 そして、冬の夜長はお勉強。どうせ明日雨だし(じと目
 この本は東日本大震災の時の福島原発事件より前に、日本共産党の衆議院議員(当時)である吉井英勝さんが書いたもの。まるで予言したかのような話ですさまじいのですが、ふうたろう的にいちばん印象的なことは、地方の、特に財政がキツいところに原発が押しつけられていることです。原発というのは廃棄物の処理とかも含めて、という意味です。農林漁業が廃れさせられ、小泉改革で地方交付税が減らされ、そういうので財源がキツくなったところを狙った。ふうたろうが地方都市を歩いて感じてきたことがそのまま書いてありました。腹立たしいですな。悔しいですな。原発と一口で言っても、放射能が危ないとか除染せんとアカンとか、そういう浅い話ではないということです。


 というわけで、何とか無理矢理たどり着いたわけですが、やっぱり門前払い食らったような感じがしてなりませんな。豊後大野のコミュニティバスが\(^O^)/オワタである、というのは簡単ですが、地方都市はかくのごとし、ですからね。ふうたろうの山行の苦労は、これまた根が深い問題とセットだということですな。
 さて、明日はどこまで?雨はいつ止むんでしょうか。夕方まで降られたら一日ここで停滞…は、避けたいですなあ。


天気:晴れのちくもり、未明まで雨(山口県徳山市・大分県大野郡三重町、山陽自動車道・山陽新幹線・日豊本線他)

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