遙かなる山頂(傾山【大白谷コース】:大分県)
やはり夜中から雨が降ってきました。テントを雨が叩きます。
「あと6時間ほど早く降り始めてくれれば良かったのに。」
思ってもしょうがないことを思ったりもしながら、朝が来て、ゆっくり起きて、メシ。しばらくは止みそうもありませんから。メシのあとはそこの沢で水を汲んで、ココアでも飲みます。
昼前になって雨が小康状態になり、やがて止みました。撤収します。しかし、なぜか今年は荷物が多く、100リットルザックになかなか巧く詰まりません。これは115リットルザックの購入を急がねばなりませんかな。
雨が止んだといってもその辺露だくなので、カッパを着て進みます。ひいき目に見ても良い道とは言えませんな…
あ、キノコが生えてる!
…じゃなくて、倒木が思い切り通路を塞いでいます。荷物が重くてデカくて不安定なので、じゃまでしょうがない。
雨が止んでもガスりまくっています。それでも夕方くらいから晴れることを少しでも信じて進みたい。
沢にぶつかりました。徒渉です。しかし、雨で若干水かさが増しているでしょうか。飛び石は普通に荷物が不安定な状態ではしんどいのに。
そして2回目の徒渉。ここの徒渉はキツかった。木の枝(杖)を一本犠牲にしてしまったほどだった…。
ふうたろうの持っている地図は古い地図でした。ここに道の表記がありません。でも、手に取るように場所が判ります。読図しましょう。楽しいですから、絶対。ただ、倒木や岩などがあるかどうかまでは書かれていないので、リボンを頼るのが吉。
2回目の徒渉が終わると道が楽になってきました。地図を見ていてもそんなにえげつない急坂はない。進もう。いけるところまで突き進もう。
苔むした倒木に腰掛けて休憩です。相変わらずワイルドですよねえ…
基本的にリボンがあるのでよほどのことがないと迷わないと思いますが、現在地がどこか判らないようなレベルだと、この道はあまり進まない方が良いと思います。
空が若干明るくなったような気がしますが、…気だけみたいですね(じと目
だだっ広い雑木林の中に指導標があります。しっかり見つけて進みましょう。でも、地図で場所を把握していれば、多少外れてもOK。
ヌオッ(゚皿゚;)
…三ッ尾コースとか書かれても、そういうことを書いてある昭文社の地図はタクシーの中に置いてきてしまったので判らんのだよ。
リボンを追いかけてもらちがあかないので、直登することにします。それでこそふうたろう(何
なかなか稜線に上がれません。荷物が軽ければあっという間なのでしょうけど、九州を股にかけるための荷物が全部入っているので…
ようやく尾根の道へ出ました。これから安寧な尾根歩き
…だったらイイネ(じと目
なんか、いきなり寒くなってきたような気がしますが?雪降ってない?携帯の電波が入ったので天気予報見てみると…
どうやら今日はデカい二つ玉低気圧が日本を通過し、全国的に雨がしこたま降ったあと、西から冬型の気圧配置になるようです。そりゃアカンわな。
木はまさに南国の雰囲気なんですがね。常緑広葉樹と積雪というのがどうも合わない。
三ッ坊主、二ッ坊主というのがどれのことなのか判りませんが、たぶんあのおぞましい岩場コースだろうと思います。この荷物と天気で行く気はしないので、トラバースします。
雨で滑りやすくなっているので、ロープなしでは進めない。しかも転んだら荷物に引きずられて真っ逆さま(滅滅滅
トラバースコースは水場もある一般向け、だそうです。が、アップダウンが激しく、道もかなり荒れているので、一般向けというのは比較論的な問題です。この山、まじヤヴァイ。
実際、谷がたくさんあるので採水はどこでもできそうです。ただ、シカとかがうんこしまくっていると萎えます。あともう一つの注意点は、谷を直登しないこと。左手に曲がって登っていきます。なお、昭文社の地図はでたらめスペシャルかまして直登していますので(2012年度のやつでも直っていない)、アテにしないようにしたいですな。
しかし、このルートは破線の補助線がないとルートが本当にわかりにくい。ふうたろうの25000分の1には古いせいなのか、この地図閲覧サービスにある道がありません。一応合ってましたけども…目測は。
そして俺はどこに誘われる?方位磁針がふうたろうの目論見とはまったく逆の方向を向く。さっきの地図のようには線の補助線があればなるほどと思えるけど、理解するまでに何度見直したことか…。
でたらめな昭文社の地図、補助線(道の破線)のない25000分の1の地図。この分岐に立って、改めて地図に穴が開くほど眺めてみたら、やっと現在地を特定できました。そして、ここで暗くなったので終了。外は風が轟音を立て、雪も降っています。いや、これは荒れますな…
でも、ふうたろうはこれくらいでは死にません。メシ食って、ココア飲んでウダウダしていれば良いのです(何
明日は大崩山方面に向かいます。地図通りに進めれば、まあ、五葉岳までは進めなくても、それより少し前くらいまではいけるかも、なんて思いながら。未開の土地なので、まったく予想できません。それがふうたろうの冒険だからしょうがないんだけどね。
天気:雨のちくもり、昼過ぎから雪(大分県大野郡三重町・緒方町)