北海道の厳冬期(`・ω・´)キリッ(余市岳【札幌国際スキー場コース】:北海道石狩支庁)
ついに1月の北海道に上陸。しかし、厳冬期の1月。寒さは尋常ではありません。6時半過ぎの札幌駅。休みであることもあるのか、人通りはほとんど無し。これが道都・札幌なのかと思うほど。でも、東京でもこうであればいいのに、と、羨ましいだけです。
ふうたろうはバス停に向かいます。ここから札幌国際スキー場まで直通バスが出ているので、しかも朝7時に出ているので、至れり尽くせりです。
ただ、くだんの狭い車両で寝不足なのも相まってムカムカする。駅弁をねじ込んで出発。
あ、いや、そういえば待ち時間があまりにも寒いので、じっとしていられないんだったな。
東京では考えられない建物の封鎖。雪が積もっているので通れません。東京ではまずないだろうなあ(棒読み
バスが来ました。スキー板も靴も、スキーグッズと呼ばれるものは何一つ持っていないふうたろうが、スキーヤーの3倍以上の重さの荷物をバスのトランクに押しつけます。もちろんスマイルでごまかしながら(黒藁
バスは1時間半かけてスキー場に向かいます。
去年の3月、Yさんに定山渓温泉まで連れて行ってもらったとき、いかに定山渓が遠い場所にあるのかを知ったものです。地図が85000分の1なのでコロッとダマされたのです。
…でも、早いもんだね。
…スキー場到着。
スキー場でまずしなきゃイケないことは、便所を済ませ、リフト券を買うこと。それからリフト乗り場の確認。それが終わったらリフト(ゴンドラだけど)へ突撃。
当然、登山者は蚊帳の外なので、案内板には山の一文字もないという件。
ゴロゴロとゴンドラが流れてくるので、その中に水葬されるかのごとく荷物と一緒に転がればいいのです。
空はむしろくもりよりも晴れに近い状態です。薄雲が広がっていて鬱空なのは確かですが、悪くはない。
まだスキー場も開いたばかりなのでスキーヤーも上まで行っていない。数人が滑降しているに過ぎません。
山はガッツリ雪が積もっていそうです。歩けないほど積もっているのか、それとも意外と大丈夫なのか…。どうなのでしょうね。
程なくして山頂駅が見えてきました。ゴンドラにはふうたろう一人。ま、あのデカい荷物と一緒であれば、誰も一緒に乗せたくはないけどね。
山頂駅にはスノボーが転がっていました。スノボー教室でもやるのでしょう。がんばってね。
ふうたろうは、義務づけられている登山届けを書いて、わかんを装着し、いよいよ出発の時。
スキーなどに来ている元気のいい兄ちゃんたちに挨拶して西の彼方を望めば、真っ白に輝く余市岳の稜線。これにはテンションアップです(目がハート
先駆者がいます。シュプールを辿って行けば踏み抜きも少ない。でも、少ないのであって、ないのではないところがミソ。
後ろから外国人の男性一人抜かしていきます。山スキーヤーです。
シュプールは一旦右に曲がって、坂を緩やかに登ろうという魂胆です。が、あえてここは…?
パイオニア精神を出し過ぎて、いきなり腰近くまで埋まる雪に暴れるふうたろうでした。が、何とか切り抜けます。こんなことならおとなしくシュプールを辿るんだった。
パイオニア精神の結果。こんなパイオニア精神なら、あとからいくらでも引きずり出されるんだから、今から出す必要ないっつーの(じと目
シュプールに合流。さっきよりも辺りがガスっぽくなってきました。
これからしばらく、だだっ広い尾根が続きます。目印の無いだだっ広い尾根でガスると、いわゆるホワイトアウトといって、遭難の原因になります。
しかし、この25000分の1の地図、国土地理院のページから引き出せますが、便利ですね…。
しかし、ふうたろうはこのくらいではうろたえませんよ。まだまだイケます。
後ろからまた人が追いついてきたと思ったら、なんと山岳警察の人と山岳医の男女二人。GPS持っているかとか聞かれましたが、日高南部神威岳の滝に流されてお亡くなりになったのでありません(きっぱり
しかし、この二人の話は、もっとゆっくり聞いて勉強したかった。ふうたろうは「思いて学ばざれば則ちあやうし」タイプなので(というかそういう境遇なだけだが(滅滅滅))、プロに話を聞きたいのです。
とまあ、そんな叶わぬ夢を追いかけるよりも、シュプールを追いかけて余市岳を目指すのが先。行け!
二人はとっくに前に行ってしまいました。ま、旅路をじゃまするのも悪いし、その方がいい。
雪は降っていますが、どう見てもこれはカメラのレンズに付いたゴミですな。サングラスをして目を保護しても、結局カメラのプレビューは見えないのですよ。
彼方の尾根は余市岳の上り坂ですか。しかし、サングラスをかけていないとコントラストが落ちて見えないですな。
ガスっているというよりも空も地面も真っ白なので境界が見えづらいと言った方がいいかも。
どうやら、ここからキロロスキー場の方に下りるルートが付いているようです。
しかし、看板がほとんど埋まっていないところを見ると、意外とここは風で雪が積もりにくくなっているのかもしれませんね。
オートフォーカスでは写真は撮れません。星を撮るときと同じように、ピントを∞に合わせて撮るとイケます。
これは目ヂカラが付きそう(藁
もっとも、ふうたろうは飛蚊症なのでそれが目立つだけですが(じと目
太陽は薄ぼんやり。これでも、完全なるホワイトアウトよりは全然いい。本当にホワイトアウトになると歩けないかもね。
余市岳の上りは150mほど急なところがありますが、それが終わるとまた平坦です。…が、そんなに単純には行きませんから。
この雪まみれブッシュゾーンですが、足を置いたら踏み抜きます。これは尾根の東側(南東側)ですが、西側(北西側)に避難しようとすると、-15℃の風雪に耳と顔が痛い。防寒具を着けると眼鏡が自分の息で凍り付いて前が見えない。凄まじく不快です。
やった!余市岳…
…と思ったら、その下に、「…はここから300m先です」とか書いていました。
紛らわしいんじゃ(゚Д゚メ)ゴルァ
ほぼ真っ白な状態で、眼鏡も氷に覆われつつあってたまらない状態です。きっと遭難して低体温になって死んでいく人って、こういうところで力尽きるんだろうなと思います。
…地図見て、風のない方向に逃げるんだよ!尾根探せ。来た道戻れ!
なお、ふうたろうはダウンのインナーを着ていませんので。登ってくるときに暑くなって脱いだのです。
さて、コンパスちゃんと地図を使って進みます。でも、こりゃ無意根山に行くのは無意味ね(爆滅
真南に進んで、南岳経由の尾根を進むのが最善のようです。
ここからはたぶん熟達者向きのコースになるんでしょう。無意根山方面は判りませんが、この南岳方面の尾根はけっこう厄介そうです。小ピークからの尾根別れがいくつもありますので、しっかり方向考えて進まないと、谷底に蹴落とされます。
なので、さっさとテント張ってしまいます。今日は寝不足なので終わりでいいや。
吹雪の中でテントを張るのはめんどくさいです。しかし、テントを張ったあとに雪でメシを作るのはとても快感です(ぇ
ま、いつも通りのスパゲッティですが(しれっ
余市岳自体はコースが短いのでゆっくり進んできました。きっと明日には降りられるでしょう。3日目は小樽でも観光しますか?
…って、そんな余裕ぶちかましていていいのかという件ですがね。大丈夫?
天気:くもりのち時々雪(北海道石狩支庁札幌市・後志支庁小樽市・余市郡赤井川村)