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根性なし

2013年 1月 26日

 さいたま新都心発の夜行バスが信じられないほど狭かった割に(隣に座ったおっさんがその割にデカくてこちらにはみ出してきた割に)、意外と眠れました。そして、難なく名古屋駅前に着いたのですが、この名古屋駅というのはどうしようも無い場所ですな。切符を買おうとしたら切符売り場は始発ぎりぎりまで開かない。座れそうなところがない。トイレには紙がない。大都市の駅はどこもそうなのかも知れないけど、使えない駅ランキング上位ですな。
 とりあえず、何か食わねばと思ったけど、可食有機化合物が置いてあるのはどうやら駅ビルに入っているマクドナルドのみ。しかも、同じように夜行バスで漂着した人々も同じこと考えているのか、猛烈な混みよう。ため息しか出ませんわな。


 そして、もっとため息ものなのがこの天気。名古屋から中津川方面に向かって電車に乗ったのは良いけど、眠りこけて気がついたら外は雪景色。


 というか、中津川駅で既に風雪。


 坂下駅に着いたらもっと雪が多く、風雪もキツい。


 駅舎を出たらこれ。もはややる気も起こらないというか。ただでさえ今週は疲れているのに、これでは…
 でも、悪あがきくらいしないとかっこわるい。


 というわけで、夕森公園行きのバスの終点までやってきました。


 見りゃ判るけど、こんな低い山の上の方が既にガスっていると。文字通り展望なし。


 ヘアピンカーブをショートカットしようと野外ステージみたいなところを通りかかりましたが、雪がどんどん強くなってきまして。


 とりあえず野外ステージの中に入ります。観客は降り積もった雪のみ(じと目


 バディーは100リットルのザックのみ(滅
 というか、ステージには屋根があるのに雪が積もっていますがな。


 というわけで、早々に撤退。やってられません、こんなの。


 しかし、バス停に戻ってきても6時間弱バスはないので。


 もう少し坂下町中心部に出て行けばバスもあるだろうと思って進みます。道で雪かきをしていたおばちゃんに、下呂方面からやってくるバス路線と合流するところまで行けばと教えてもらえたので、行きます。


 しかし雪景色きれいだなあ(棒読み


 ふうたろう、さすがにここまで猛烈に降っているとは思いませんでした。


 あの山は雪でかすんでいます。


 気温-5℃。気温そのものは大して低くはないけど、この雪の降り方、そして明日も晴れる見込みがないのに登ってどないする?


 凶悪すぎて話になりません。


 この「矢柱」というバス停が、夕森公園の方からと下呂方面からと合流する場所。ま、2本増えるだけだけどね(じと目


 でも、ふうたろうの旅ではその2本が命運を分けます。なんと!10時19分のバスに乗ることができそうです。さっきの時計見たとおり、ちょうど良い時間です。あの時計を見たときから1時間ほど歩いてきましたか。


 バスに乗って坂下駅。ちょうど電車が
 …来るほどふうたろうの旅は甘くないのです。1時間半待ち。暖房もない駅舎。それでも屋根があるだけマシか。扉が閉まるだけマシか。駅前の文房具兼本屋に逃げ込んで、おっちゃんと話をして時間をつぶしてのことです。


 木曽川を遡上すると、南木曽~上松あたりの吹雪が最も激しかったように思います。奥三界岳がある辺りです。まじやってられません(歯ぎしり


 塩尻駅に着いたら今度は16時40分のバスを待つのです。新宿行きの。しかし、駅到着13時50分頃ですが?
 というわけで、今度は駅舎に入っている食堂に2時間半入り浸って、「サラリーマン金太郎」を読んでいました。おかげで体中が食堂のにおいイッパイになりました(白笑


 さ、16時40分のバスで帰るぞと。乗客5人しかいなくて開放感ありまくりでしたが、これじゃあ、商売あがったりですな。木曽谷付近は、東京からはやっぱり遠いのですね。南アルプス(赤石山脈)と中央アルプス(木曽山脈)に阻まれていますから。


 一応笹子トンネルの渋滞なんかもありつつも、案外アッサリ帰宅です。
 ちょっと前のふうたろうなら、もうちょっと良い意味で粘ってなんとか登ってやろうと足掻いたものだけど、このところ根性がなくなりましたね。
 …登山への向き合い方は生きることへの向き合い方と同じなのに。


天気:雪時々止む(岐阜県恵那郡坂下町・長野県塩尻市、JR中央線・中央自動車道など)

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