Home > ふうたろう旅日記 > 頼りない地図を頼りに(斑尾山【古間駅袴岳経由妙高高原駅縦走コースっぽい】:長野県)

頼りない地図を頼りに(斑尾山【古間駅袴岳経由妙高高原駅縦走コースっぽい】:長野県)

2013年 10月 6日

 昨日の夜はどうしたものかと思うほど具合が悪かったけど、今朝5時前に起きたらまあまあ大丈夫な状態になっていました。っていうか、山に行かなくても大丈夫であってもらわないと困るんだけどね。
 そして、最後の身支度をして、出発。関東地方は東寄りの湿った空気の影響で曇りたおしています。大宮だったか与野だったか忘れましたが、ビルの頭がガスっています。


 新幹線に乗ったら、とりあえず駅弁を食いますが、あまり美味くない上に高いという最凶の罠です。かといって、自分で弁当を用意するだけの時間と体力を確保できるわけでもなく。弁当用に少量のおかずを作るなんてもってのほかだしね…


 新幹線が高崎に近づいてくると、榛名山や赤城山、子持山などが見えてきます。埼玉県付近よりは天気がいいようですな。


 そして、高崎を過ぎて安中榛名方面に向かうと晴れ間はさらに広がります。関東地方中心に崩れる天気の時の典型的なパターンですな。


 長野駅に着く前にチカラ尽きて寝ていました。そして、空は晴れています。
 ところで、長野駅から山ガール3人が乗ってきましたが、きっと(絶対)ふうたろうとは行き先が違うでしょうね妙高山とか行くんでしょうね(ヴォー読み
 山ガール
 駅にはいても
 山で見ず
 

ふうたろう孤独の俳句(ぎざぎざハート


 もっとも、ふうたろうにとって山ガールに会えるかどうかは小さいことですがね。何より大事なのは、自分の頭で考えて自分の道を歩けるかどうか!
 電車が8時41分に信越本線古間駅に到着。


 電車が去った後の古間駅ホーム。右手に見えている丘は薬師岳という山だそうです。


 一旦古間駅の外に出ましたが、もよおしてきたので、9時まで便所参りしました。Megapolisやりながら。


 それでは、本日の300名山・斑尾山(まだらおやま)に向かいます。


 さっき山ガールたちが向かったであろう妙高山が見えます。古間駅で降りたのはふうたろう一人でしたからね…。


 線路は山へつづく。


 恐ろしいほどいい天気です。絶好の山日和。


 そういえば、浅草岳(新潟県)で今年4月20日に出会った人が、高妻山に登っているというのでそちらの方向を向いてみましたが…あれ、雲に覆われていますね…。


 ふうたろうは、普通の大通りを通って登山口に向かうことはあまりありません。今回も抜け道を使って…


 あれは黒姫山。雲に覆われています。


 ヌオッ(゚皿゚;)
 行き止まりっぽい…



 地図を見ると、この辺りで道がしっかり途切れていますね。まあ、判ってはいたけど。


 道の痕跡はありますが、基本…ヤヴです。


 ヤヴが少し途切れてきました。


 放棄された滑走路みたいなところに出てきました。そこの高架道路は高速道路ですか。


 高架下を潜ると水田地帯が広がっています。さっきのヤヴとは打って変わって快適。


 今日は天気の良い休日。兼業農家の人たちなのか、みんな一生懸命刈り取り作業を行っているようです。


 きれいに藁を積むものですね…


 右、妙高山(2008年9月15日登頂)。左、黒姫山(2013年3月17日登頂)。


 しかし、車道歩きは集中力が欠けると一気に疲れます。早く登山口へ…!


 ん?(・ε・;)
 なんだか、道がアヤシい…


 ヌオッ(゚皿゚;)
 ここはどこだ…!


 ふうたろうの読図が正しければ、ここがほぼ登山口…


 どうやら、合っていたようです。しかし、あるべき道がなかったり、ないはずの道があったり、迷路ですな…



 いったい、どんな調査をして、こんな道を引いたのやら…。


 ソバ畑の向こうに…あれは何山だろうかね。


 しかし、指導標が出てくれば、ふうたろうの山行にしては上等です。ここまで来れば、後は山頂まで一直線です。



 が、ふうたろうの持っている地図には、ほぼ山頂近くまでルートが載っていないという罠。西武百貨店の地下で、3日ほど前に買ったばかりの地図なのに。
 なめとんのか(゚Д゚メ)ゴルァ


 とりあえず、行けるようにしか行けませんから。
 主はうすぐらい森の中に(じと目ヴォー読み


 ああ新緑がきれいだなあ(ヴォー読み


 ここが車で来られる最高点だと思います。ふうたろうの場合はここまでに5km以上、1時間41分歩いてきましたけどね。


 信越トレイルと書いております。完璧に観光地化している(割にはふうたろうの地図には載っていない)のですね(じと目


 それにしても、このクソ暑さ、何とかならんのか。初秋と言うにはもう遅いくらいの秋のはずなのに、全身滝のような汗が…


 尾根に出ました。もちろん、山頂はまだヅドンと登った先にあります。


 アオアオとした森の中を、汗だくになりながら進みます。背中のザックの中には7月下旬では入れないような厚手のフリースとかが入っているのですが石橋を叩くくらいがちょうどいいですよね(棒読み


 何やら真新しい立て札が立っていて、本格的な上りとか書いてありますが、そんなことよりもこのガチの猛暑を何とかしてくれ。


 空は澄み切っているので、雲がかからなければじりじりと秋っぽい日差しが照りつけます。


 ああ夏空が清々しいなあ(ヴォー読み


 本日初めての展望です。
 思えば今年の夏はずっと煙霧で、いつもの夏のような澄んだ空は一切見られませんでした。まあ、やっと猛烈な夏から普通の夏にまで落ち着いたのでしょうな(じと目


 木々はそれでも紅葉しかかっています。でもきっと、落葉しかけたことを後悔しているに違いありませんね…。


 見た目だけ秋のように感じる一枚の写真。
 そういえば、24年前の体育の日(10月10日)には、この葉っぱみたいな形したシカせんべいを奈良公園でシカに与えていたけど、長袖のトレーナーを着ていたような記憶があるんですよね。
 で、今どこにいるんだっけ(じと目歯ぎしりヴォー読み


 展望所に出ました。中央に雲に隠れた飯縄山、右手には雲に隠れた黒姫山、奥には雲に隠れた戸隠連峰、などが見えますね。
 ところで、ここからもう一つ西側に降りる登山道があるのですが、ふうたろうが3日前に買ったけど古かった地図には道が乗っていないというのは言うまでもないというかもうどうでもいいというか(じと目歯ぎしりヴォー読み


 展望所から程なくして、なんか人が集まっている場所に辿り着きました。


 何のことはない、この樹林に囲まれた場所は、斑尾山山頂だったというわけです。


 申し訳程度に伐採で展望を繕っていますが、別に無理して山頂で展望を得る必要なんてないから。


 さすがに1300m以上にもなると、新緑扱いできるほど落ちぶれてはいませんか。


 まあ、基本的にアオアオゾーンですけどね。


 朝の登りはじめの頃よりも雲が増えてきました。太陽が隠れている時間帯が長くなったと思います。
 まあ、おかげでしゃくねつの炎からは守られているわけですが。


 斑尾山から500mくらい北にある県境のジャンクションピークも展望無し。ふうたろうは飯山市方面ではなく、信濃町方面に向かいます。


 ジャンクションピークを過ぎてすぐ、野尻湖が展望できる低木帯があります。目の前にはやっと秋を思わせるような赤い実をならす木があって、癒やされておきます(目がハート


 とりあえず、休憩。行動食でも食べておきます。
 ん?(・ε・;)


 ヌオッ(゚Д゚;)
 何でタバスコオイルサーディンなんかが入ってるんだっ!


 さて、恐らくきっと秋の気配がするような気がする尾根を進みます。


 自然林が美しい。ここは残雪期に来てもすばらしいことでしょう。


 ん?(・ε・;)
 建造物が見えますね…。


 まあ、判ってはいたけど、スキー場の上に出るんですよね…


 スキー場の端に踏み跡があります。


 スキー場のゲレンデそのものは草ボウボウです。


 尾根の反対側に移動して更に下降。


 開発が進められて…と言いたいところだけど、恐らくこのスキー場のような草地に適応したチョウやガ、その寄主植物がいるんだろうなとも思いつつ。


 しかし、チョウやガの寄主植物となるような花、というよりは、シダ植物が多いような。


 裸地もあります。時々ぬかるんでいて滑ります。


 この辺りにはススキの他にも幾種かの花があったようです。今は枯れているけども。


 あの山は袴岳。ふうたろうがこの後向かおうとしているピークです。


 スキー場のゲレンデをそのまま下っています。


 妙高山の雲は午前中よりいっそうデカくなっています。あそこまで行くと、雨も降っているかもしれませんね。


 ところで、ゲレンデには滑り止め目的なのか判らないけど、プラスチック製のこれがやたらと破損して散らばっています。
 汚らしいので、撤去してほしい。登山道のゴミくらいは拾うけど、スキー場管理の構造物はスキー場で管理してくれよな。


 これは、アキノキリンソウ(キク科)かな。ゲレンデから外れたところに咲いていました。


 ここ、万坂峠。ここで斑尾山の登山を終えることができますが、ふうたろうの道はまだ長い。
 山頂で出会った5~6人組の男女グループをさっき追い抜いたのですが、ちょうどここで挨拶してお別れ。


 さて、ふうたろうはこれから一人道を逝きますよ。


 とりあえず、袴岳へ直登したい。そろそろ、終了したい気分です。


 しかし、妙高高原駅まで行かないことには、終了することもできないというか。リセットボタンはありませんから。


 ここ、ナントカ湿原と表記があったと思いますが、木道は腐り、湿性遷移が進んで草原化しています。あと10年もすればこの湿原はなくなっていると思います。でも、それは運命なのだとも思います。
 ところで、どうでもいいんだけど、何で袴岳を避けるように道が付いとるの?


 やっと袴岳行きの指導標を見つけましたが、信越トレイルは分岐無しの一本道で、湿原などを見せるために遠回りしています。しかも、地図にその道ないし(=皿=)


 ふうたろうが持っている地図には赤線のルートは全くなく、代わりによう判らんムラサキの道がありました。いったい俺をどこに連れて行く気やねん。
 かといって、道を無視して歩けるほどこの辺りのヤヴはやさしくないという罠。


 雲がかなり低くなってきました。展望は期待できませんね…


 荒れた感じの道。これでも一応、信越トレイルです。今日はトレランの大会みたいなのをやっているようです。


 自然林は美しいのですが、ここには秋の気配すらありませんなあ…


 あの赤茶けた葉っぱが若干秋クサいかも。


 ああ秋クサいなあ(棒読み


 そして、袴岳山頂。さっき、トレランの大会のスタッフのような人が、指導標を撤去して回っていました。いやはや、大変ですね。


 たぶん、この山頂の切り開かれた樹林のところから妙高山を見ろという話なんだろうけど、曇っていてどうにもならないという件。


 袴岳を過ぎて柏ヶ峠方面に向かいます。そこから、頼りにならない地図を使って妙高高原駅までの道を辿ろうと思います。


 ヌオッ(゚皿゚;)
 誰がやったのか知らないけど、ふうたろうの行きたい方向にはガッツリ木の枝でバリケードが。


 でも、バリケードの向こうにはしっかりした道が付いているではないか。きっと、トレラン大会の参加者が迷い込まないようにしたのだろう(と勝手に解釈している)。


 何だ、意外といい道じゃないか。クモの巣は少し多いけど。キノコ狩りに来ている地元民までいるし。問題なし。


 一応、地形くらいは読めるようにしておきましょう。でないと、どこに連れて行かれるか…。
 何しろ、頼りにならないので…(滅滅滅


 車道に一旦出ます。でも、これをまっすぐ行くと、そのまましんでしまうので、左のうす暗いところに見える未舗装路の方に進みます。


 主はうすぐらい(略


 時々見かける、この赤い実。何だろう。割ってみたけど、美味そうな臭いはしませんでした。


 ヤマボウシ(ミズキ科)です。ふうたろうもそろそろ樹木類の勉強もせねばな…。


 広葉樹のアオアオゾーンを通過していきます。


 ミツバアケビ(アケビ科)の実ですかね。中にはアリが集っています。


 しかし、ここ、紅葉したら最高のルートになるんでしょうね。望むべくもないけど(じと目


 ところで、この道、途中から頼りない地図では太くなることになっているけど、ずっとこんな感じなのかな…?


 尾根を越えて南側に道が移行しました。目印になるはずですが、そこはよく見たら三叉路…そんなところ、ないんですけど。


 ここ、古い地図には道があることになっています。あると思えれば、それはヤヴこぎマスター。


 ここから単調で長い未舗装路が続きます。


 集中力が落ちてきます。長いね…


 ヤブの向こうに潰れた別荘のようなものが見えます。


 まるでお化け屋敷の展示場のようですな。


 また出てきた…。
 なお、後で気がついたことですが、この右手に道があって、そこを進むと妙高高原駅への最短ルートを辿ることができます。


 しかし、これはひどい…。中に自転車が2台。


 いったい、放棄されてどのくらい経つんだろう。周囲に生えている灌木類がかなり太く生長しているので、20年くらい経つのだろうか。
 しかし、ハゲかけた看板に「五輪ロッヂ」と書いてあるので、1998年頃のオリンピック(冬期?)ならば、長くて15年程度か…?


 無難に道なりに進むと、次第に現在地が判ってきます。



 ふうたろうは実際こういうルートを辿っていたようです。尾根筋の単調な直線ルートでは、現在地を捉えるのがかなり難しい。道に至っては消滅しているものも数多あるので大変。


 いつの間にか舗装路です。妙高高原まであと少し…!


 妙高山の面影はない…。雲の中です。今日あそこに行った人たちはどうしているでしょうね。


 ふうたろうは誰も通らない抜け道を行きます。


 そこに道がある限り、ふうたろうは前を見て歩ける(`・ω・´)キリッ


 何やら、また看板のハゲた建物が。


 やれやれ、ひどいもんだね。バブルにおぼれた時代のものでもあるのかも知れないけど、今の、起こるべくして起こっている不況下では、誰が遊びに来る余裕なんてあるのかという話で。ふうたろうがこれほど山に来られているのは、最低限の交通費や宿泊費しかかけていないからです。「旅行」でお金を使うようなことはしません。
 っていうか、そもそもこれ、宿泊施設なのかという疑問が。


 関川に架かる橋を渡ります。


 最短ルートを辿るためには、通れる限りの道を使います。


 ここ、車はまず通れないね。そのコンクリートの壁には、多くの自動車などが引っかけた痕がイッパイ!


 トンネルを抜けたら駅前だった!


 ふうたろう、無事に妙高高原駅到着!


 駅前のソバ屋で「高原そば」というものを食べます。そばの中にふのりを練り込んであるらしいです。が、なんかボソボソしていていましたね…しかも、ふうたろうの胃の具合も中の中くらいでして…(滅滅滅


 ソバ屋から出てきて17時過ぎ。妙高山どころか、妙高高原町一円、空が完璧にくもりたおしています。や、持ってよかったね。


 長野市に着いたら18時前後。あと2時間、予約してある電車を待たねば。1時間半ほどはブックオフでの立ち読みで耐えましたが。


 そして、新幹線で帰ります。「えきねっと」の15%割引券を使っているので、若干安く帰れます。


 長かったけど、やっぱり歩くというものはいいものです。終わった後には必ず余韻が残って、気分を和らげてくれます。特に今日は天気も良かったし、自分の道を歩けたし、久しぶりに快適だったんじゃないかな。次は信越トレイルの縦走を、残雪期などにやれたらなあと画策しています。
 #290斑尾山クリア。


天気:晴れ、夕方からくもり、関東平野各地ではくもり(長野県上水内郡三水村・信濃町・新潟県中頸城郡妙高村・妙高高原町・長野市、長野新幹線など)

Comments are closed.