登山基地まで行くことさえ安心できない
年賀状もほとんど書かず、体調の回復も曖昧なまま、合宿初日突入。ふうたろうは鹿児島県に向かいます。そういえば、前回の夏の九州特攻の時も、体調の回復は今日以上に曖昧でしたっけ。
そんな初日は、いきなり大寒波で手荒い歓迎です。しかも、九州に入るずっと手前の東海地方から。岐阜県とかで余裕で吹雪いています。
京都付近に来ても、寒気の流れ雲が時々平野部にまで足を伸ばしているように見えます。
ここ、どこだっけ。雪で遅れているので正確な位置はよく解りませんが、近畿地方でしょうね。
博多駅にようやく着いたら、鹿児島中央に向かう新幹線に乗り換えます。ふうたろうは九州新幹線に乗るのはこれが初めてになりますか。
猛烈なスピードで景色が福岡県から熊本県へ(佐賀県も本当は入るんだけど)移っていきます。背振山地に雪雲がガッツリかかっていて、あれを過ぎるまでは湿った雪がかなり強く降っていました。
西を見ると、彼方に雲仙岳が見えます。あの7月、やっぱり体調は曖昧なまま行った山でしたね。そして、暑さと時間のきつさで、かなり苦労しました。
鹿児島中央駅到着。これから鹿屋市という、大隅半島の中心都市の一つに向かうのですが、バスと船を使って行かねばなりません。日豊本線周りで志布志から入ってくることも可能ですが、費用対時間を考えると、鹿児島市から入った方が楽だと思います。宮崎県に立ち寄るなら話はもちろん別ですが。
鹿児島中央駅から鹿屋市まで、バスに乗ったまま船に乗り、そのまま中心街まで向かう「直通バス」が存在します。しかし、ふうたろうが13時前に着いたとき、ちょうど端境期の時間帯でした。なので、メシでも食いに行きましょうか。
→鹿児島中央駅-鹿屋間直行バス
※リンクは切れることがあります。その場合はキーワードで検索し直してください。
鹿児島中央駅前のアーケードに侵入します。昼飯の時間帯なので、何か食べましょう。
かなり奥まで入ってみたけど、あまり食べたそうなものがなく、マグロ丼の店に入ることになりました。そこでミニマグロ丼を注文して食べました。
駅前に零戦があります。そういえば、知覧には行ったことがないな…。
直通バスに乗ろうと躍起になっていたふうたろうですが、よく考えたら、直通でない行き方もあるんじゃないのかと思ったら、やっぱりありました。
そうと決まれば早速。市バスで鴨池港まで行きます。180円です。
鴨池港は住宅密集地の真ん前。垂水に向かうフェリーも多数出ており、時刻表の心配をしなくても良いほどです。30~60分に1本はあります。ここは交通の要衝ですね。
船賃440円を払って乗り込みます。桟橋からは桜島が見えます。あの夏の猛烈な鬱空と違って。
船旅は気持ちがよいのです。まあ、若干のムカムカ症候群は出ていますが…
桜島に圧倒されてはイケません。今回の本命はあの鬱空の彼方の高隈山ですから。
ところで、あの夏と違って、この甲板は猛烈に寒いのです。そのため誰もいません。
鹿児島市まで、明日の夜には戻って、できれば熊本まで行ければ、九重連山の撃破が楽になります。これも、高隈山、いや、ふうたろうのステータス異常次第なのですが…
北風が吹くので太陽のある南西側は船の航行方向の関係か、風が当たらず意外と温かい。しかし、鬱空なのが残念。
桜島が北東に見えます。かかっているのは噴煙なのか寒気に伴う雲なのか…
ちぎれ雲が太陽を隠しました。
よく見ると、彼方に開聞岳が見えています。手軽に登れる(あくまでも登山口から)割に景色のすばらしい開聞岳です。
桜島は雲も噴煙も被っているようです。そして噴煙も雲も、これからふうたろうが向かう鹿屋市方面にモロに当たっているように思います。
ここから見て山頂も見えているくらいだから、展望は拝めるのでしょうね、きっと。
垂水港で船を下りたら、本数の多いバスに乗ります。はっきり言って楽すぎる旅です。
→垂水市路線バス
鹿屋市を起点にした山旅ができそうですね。
しかし、東京でも考えられないほどバスは混雑を極めていて、それは大変でした。しかも、後ろに酔っ払いのオヤジがいる。アセトアルデヒド臭と口臭がひどく、態度も悪いので、話しかけられても正直に拒絶しておきました。まじうぜえ。
そうそう、ここは鹿屋バス停。直通バスが止まるという「リナシティかのや」というバス停は目と鼻の先です。ローソンやマツキヨ(ドラッグストア)の道路挟んで反対側にあります。
ここからは色んな方面にバスが出ています。東の志布志、南の根占、北の輝北、西の垂水…。
バスの時刻表を検索するときのコツは、自治体のホームページに当たることです。バス会社も今ではほとんどのところがホームページを持っていますが、自治体が委託している路線はバス会社のページにないこともあるので、例えば垂水港と鹿屋を結ぶバスならば、垂水市や鹿屋市のホームページに当たるのがいいのです。
ま、どうしてもだめなときはだめだけどね…
これがリナシティかのやです。左の道路を北上(奥に進む)して100m程度すると、鹿屋バス停。
なお、後で判ることですが、昔はここも鉄道が通っていたのですね。あればどれほど楽に来られたでしょうか。
ふうたろうはこれから鹿屋市に一泊して、明日の高隈山攻略を待ちます。その宿屋は、鹿屋バス停から2km程度離れています。けっこう遠い。
なお、面倒な場合は、鹿屋バス停より根占方面のバスに乗るといい。下りるバス停は鹿屋より数分の共栄町バス停。本数が多いので、バスの運転手を捕まえて聞くのが最善です。
まあでも、ふうたろうは最初からそんな情報を得ているわけではないので、こういう昭和のニオイがぷんぷんする飲み屋街を抜けて、宿屋に向かうわけですな。
これから行く宿屋「ビジネスホテルしらさぎ」のフロントの兄ちゃんと話したところによると、鹿屋市は人口の割に飲み屋が多いそうです。「くもりのち晴れ」とか「ザ・かあちゃん」とか、すごいネーミングのスナックっぽいのがそこら中にあるので、ふうたろうカルチャーショック。
ま、酒飲まないふうたろうにはほぼ縁のない場所でしょうけどね。
なお、110リットルのフルザックを担いで、かつ中身は30kg前後で宿屋に来たので、それだけでかなり疲れました。まあ、筑波山(茨城県)に軽身で登るくらいのエネルギーは使ったのではないかと(違
ビジネスホテルしらさぎのお部屋。朝飯付いて5500円。朝飯を付けずに泊まることもできるかもしれませんが、朝飯だけは付けた方が割に合います。コンビニなどで買うものは、たいていは高いし量は不十分だし満足感は得られないと思います。山に登るのに、コンビニのおにぎり3個とか、サンドイッチふたつとか、カップ麺とか、まじ勘弁してほしいと。
ん?(・ε・;)
なんだこれは。
そういえば、この宿屋、何となく不思議な感じがします。一番びっくりしたのは、フロントの前の休憩所に「Day’s Japan」が置いてあったこと。かなりマニアックな路線ですが、案外この宿屋はイカスかもしれませんな。
外に出て、一旦鹿屋中心街に戻ります。明日のバス便をしっかり確認すること、それから夜飯の確保です。
ところであのマンション、この橋からの風景をたたきつぶしていますな。
ビジネスホテルしらさぎ最寄りのバス停です。共栄町バス停。バス停まで歩いて5分程度のはずです。
休日などの減便には注意を要しますが、この本数の多さは驚異的です。ただし、明日、登山口に向かうバス、および帰ってくるバスの少なさも驚異的なので、しんでしまわないようにしなければなりません。
とりあえず荷物はないのでそのまま歩いて向かいましょう。中心街へ。
バスの時刻を改めて確認したら(事前調査と何も変わらなかったけど(滅滅滅))、メシ。中華料理屋があったので入ってカニ玉を注文して食べていたら、その店主夫婦が山屋でして。2時間半ほど捕まって話し込んでいました。
明日の高隈山攻略について、けっこう不吉なことを言われました。大丈夫だろうかとたじろぐふうたろうですが、今更後に引けませんね。
というわけで、宿に戻ってくる頃にはもうマックラ。だって、19時半回っていたんですもの。最初に鹿屋バス停に着いたの、16時前だったんですけどね。
ひとまずセーフゾーンまでやってきました。あとは明日、バス停から登山口への道および登山道がどうなっているか。
なお、今夜もやっぱり胃ムカムカ症候群は発動し、しんどい宵を過ごすことになりました。どうにかなりまへんかね。
天気:晴れ時々雪(鹿児島県鹿児島市・鹿屋市、東海道・山陽・九州新幹線など)