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2013年の山々に捧ぐ

2013年 12月 27日

 年末にハイライトを書くので、越年登山時の山行は必然的に翌年のハイライトに回ることになります。2012年最後の登山。
 雨や雪、岩や氷など、なかなか手荒い歓迎で迎えてくれた九州の奥山。でも、山頂に足を踏み入れた一瞬だけ、山は輝いてくれました。
 しかし、その後狙いを定めていた大崩山までは縦走できず、諦めて歩いてバス停まで行こうなどと無謀を試みたところ、地元の人に助けられ、無事延岡市に流れ着くことができました。
 2012年の終わりを告げる山。この年は山の中での越年が叶いませんでした。
 傾山。大分県。
 2012年12月31日。


 傾山しか登れず、そのまま大分県の祖父母親戚の家にくつろぎに行き、そこから直接目指した英彦山。
 …のはずだったが、登山口は遠かった(滅滅滅
 初山行は負け戦だった(滅滅滅滅滅滅
 豊前犬ヶ岳(英彦山リタイア)。大分県・福岡県。
 1月4日。


 九州から帰ってきたら次は北海道。300名山もいよいよ終盤にさしかかっていますが、まだ遠いところ、険しいところは残っています(本来は険しくない部類のところも含む)。
 ここは本来は険しくない部類ですが、プチ吹雪・プチホワイトアウト・プチ道間違い・深雪道なしデラックスゾーン、の、タノシいお山。後半二日は道ではない尾根、道だった道を歩いて下山。
 余市岳。北海道石狩支庁。
 1月12日。


 遠征メドレーで疲れ切ったはずだけど、身体は向かう、あの山へ(`・ω・´)キリッ
 余市岳とは風景の違う南の里山
 …のはずだったが、その余市岳登山中に通過した南岸爆弾低気圧のせいで雪道になっていた、激長ハイパーハイキング(じと目
 凹凸とヤヴと長距離で、デフォルトの山行と相成りましたと。
 三郡山・石射太郎山縦走。千葉県。
 1月20日。


 う~ん?どこだこれ(゚Д゚メ)ゴルァ
 …と思ったら、猛吹雪で、登山口に着く前に諦めたところですやん。まあ、行く前から諦めるよりは気分はいいかもしれないかもしれない(何
 奥三界岳リタイア。岐阜県。
 1月26日


 今年の冬も悪天候続きですね。山は特に雪ばかりです。切り札を切りまくりです。
 でも、忘れかけていた故郷に近い山。何だ、今年一番の快適な山行じゃないか(`・ω・´)キリッ
 コースもバリエーションにとんでいて最高。バスで駅のトイレに戻るという惨事がなければもっと最高(滅滅滅
 六甲山。兵庫県。
 2月3日。


 今日は午後から仕事というか交流会というかもやっとしたものがありますので、午前中に登りましょう(何
 会場が静岡県藤枝市なので、その奥へ。300名山も終わりにさしかかりつつある今、次なる目標を見据えて里山へ。
 藤枝高尾山。静岡県。
 2月9日。


 仕事というか野暮用というか、それが終わったら、連休最後の日は、がっつりハイパーハイキング。静岡県をフィールドに、朝から夕方まで、市内を貫く山を踏破。
 しかし、そこに見えたものは、「野暮用」にふうたろうの足を向かわせた理由の一つだった。里山の風景を破壊するそれから山を守るのに、ある意味もっとも必要としている「野暮用」だったかも知れない。
 荒れた茶畑と高速道路に寸断された登山道。涙が止まらない。
 竜爪山・賤機山縦走。静岡県。
 2月11日。


 去年敗退した山に再び。でも、同じ現象が起これば、同じ結果が生まれるのはほぼ必然。しかも道間違えてるし(滅滅滅
 半分も来てないところで蹴落とされました(涙目
 男鹿岳七ヶ岳登山口駅コースリタイア。福島県。
 2月17日。


 天気に恵まれません。周期的に天気が変化し、日本海側でも晴れ間の覗くことがあるこの季節、金土辺りに低気圧が通過し、土日に寒波が来るというパターンを繰り返す毎週。切り札を次々切らされます…。
 でも、切り札と言っても、そんなに楽はさせてくれません。しっかり山頂近くでケモノ道に突撃しました(藁
 大和葛城山。奈良県・大阪府。
 2月23日。


 葛城山から直接下山して終わりにしてもいいんだけど、ねえ?
 というわけで、まっすぐにできるだけ近いコースで、かつ面白そうな道を探していきましょう。そうすれば、いつものようにタノシい結果が待っています。
 雪の沢登りガッツリとタノシませていただきました(`・ω・´)キリッ
 山頂は霧氷が広がっていて美しかった(目がハート
 金剛山。奈良県。
 2月23日。


 …実は、体調の悪さを圧しながらの毎日。しかし、それも圧しきれないほどの悪さを襲った2月末。3月上旬は地獄を見ました。
 このままではもう今までの自分に帰ってこられないかもしれない。山にも登れず、家で腐り続ける毎日を過ごさなければならないかもしれない。
 そんな強迫観念に押されて出かけた切り札。暦の上では春の3月、今日も昨日も雪の空。西も東も雪の空。山頂には倒壊しそうなケーブルカー(ロープウェイ?)乗り場。精神的にも肉体的にもこんなに辛い登山はなかった。
 箱根山。神奈川県。
 3月3日。


 辛かった3月上旬を乗り越え、やってきたのはこの樹氷原!
 今から5年前、同じようにこの樹氷に感動して、今からちょうど2年前、その感動を当時付き合いかけていた女性と一緒に行こうとした矢先、あの東日本大震災発生。そんな思い入れのある山へ再び。
 あの日と同じように美しく白銀の輝きを放っている会津の山。
 西吾妻山~吾妻連峰縦走。福島県・山形県。
 3月9日。


 昨日は快晴の空だった吾妻連峰。前線が通過したところで気温が数十度低下、暴風が荒れ狂う山に。辿り着いた本命の山頂では何をしても彼方まで飛ばされそうな爆風。つかんだロープは切れる。直径10cmの岩が坂をバウンドして飛んでゆく。
 荷物を放置しないと紙飛行機のように飛んでいく中で放置して辿り着いた小屋は、窓も扉も凍り付いて開かない。一晩飲まず食わず寝ずを過ごしたこの夜は、もっとも死に近い時間だった。
 でも、なかなか死なないものですね。
 一切経山(リタイア扱い)。福島県。
 3月10日。


 荷物を失っても、死にかけても、次の週には足が勝手に山へ(黒笑
 さすがに一泊するためのテントなども失っているので、日帰りで切り札を切って特攻。でも、最高の残雪期登山です。
 信濃黒姫山。新潟県・長野県。
 3月17日。


 さて、何度目の正直でしょうか?今度こそ天気も完璧。雪も締まって歩きやすくなっているはず!
 …と思ったら、むしろ雪がかなりの部分なくなっているという罠。ま、いいか(藁
 驚くほどのスピードで、一気に山頂へ。でも翌日は、胃ムカムカで朝が辛い。天気も下り坂気味で、どうなるかと思いながら。それでも驚異的な距離を歩ききって、ここ数回の雪辱を果たしました。
 男鹿岳大佐飛山縦走。福島県・栃木県。
 3月23日。


 公共交通機関が辛い場所の一つ、奥美濃~北陸地方。そろそろ手を付けないとなあ、ちょうどよい時期になりましたし。
 しかし、ここだけは片道だけはタクシーを使わないと、絶対に日帰りは不可能です。それに、お隣の山も制覇しようなんて考えていたらとてもとても…(何
 雪がないと登れない山として有名らしいですが、いったいどんな山なのでしょう。どんなコースを一般的に辿るんでしょう。もっとも、景鶴山(群馬県・新潟県)を何も考えずに登れそうなところから登ったのですから、テキトウといえばテキトウなものですが(←こら
 雪がたんまり積もった山を日帰りのつもりで登ろうと思ったのですが、なぜか110リットルのフルザックで山頂まで逝ってしまいました。そのままお隣の山に登ろうと考えていたので…
 結局、翌日は朝から雨ということだったので、鬼の居ぬ間に洗濯、下界に下りてきて宿屋に泊まってマッタリと。その旅館は、美濃白鳥駅前の、美味いウナギを食わせてくれる居酒屋とセットで気に入りました。
 山?
 もちろん、雪景色抜群、青空抜群の、完璧な山行でした。
 …フルザック以外は。
 野伏ヶ岳。岐阜県・福井県。
 3月30日。


 1ヶ月前、置いてきた荷物を取りに来ましたよ。平日の昼間を狙って、人知れずに。でも、やっぱり登っている人はけっこういました(滅
 置いてきた荷物と、持っていった荷物、合わせたら35kgくらいにはなっていたでしょうか。下りは地獄でした(壊滅
 一切経山。福島県。
 4月9日。


 雪のアルプスが見たい。いざ!
 ヌオッ(゚皿゚;)
 …スパッツ忘れた(滅滅滅
 しかも、昨日、雪が降ったみたいで、新雪で歩きづらいのなんの。残雪期何それ美味しいの(じと目歯ぎしりヴォー読み
 雪の岩場の前で立ち往生し、結局逃げ帰りました。下りたときの落胆具合と言ったらそりゃあもう(滅滅滅
 鍬崎山リタイア。富山県。
 4月13日。


 まだまだ続くよ残雪期の行軍!行きにくい山域の一つ、奥只見地方。でも、深い山が連なる、最高の山域の一つでもあります。車があれば楽できる車道もしっかりと長くついていますが、歩くからこそ見られる景色だってあります。
 天気はひどくくずれるかと思ったけど、途中晴れ、山頂ではいい人たちにも出会い、春の訪れを告げる新潟の春。
 浅草岳。新潟県・福島県。
 4月20日。


 月日はあっという間に過ぎ去ってゆく。今年で何度目の北国合宿?そして、今回で北海道の300名山はけりを付けよう!その意気込みは北の空に届くだろうか。
 初日、二日目、ガスと風雪でほとんど動けず。幸先が悪い。寒冷渦が停滞して…
 でも三日目、寒冷渦の狭間に表れた晴れ間。半日だけの、しかもど快晴!雪とガスに閉ざされていた山が猛烈に輝いて…
 日焼けしまくりました(黒笑
 今年2度目の会心の一撃。男鹿岳以来です(目がハート
 下りは油断したな、暴風雪に危うく巻き込まれるところだった…
 狩場山フモンナイ岳縦走。北海道檜山支庁・後志支庁。
 4月29日。


 女神は2回は微笑んではくれない。あの寒冷渦は居座り続け、アポイ岳には近づくことさえ許されなかった。そのまま流れてきたのは再びニセコ町。セレブな旅行者たちの集まる一大観光地。
 ライダーハウスに泊まって、主人に登山口まで連れて行ってもらい、日帰りの山行を決行。…といっても、最初は山頂に泊まるつもりでフルザックだったんだけどね(黒ハート
 雪は降ったり止んだりを繰り返して、結局下界では雨にも撃たれ、なかなかシビアな山でしたが、道なき道を歩けてとてもタノシかったよ(藁
 ニセコアンヌプリ。北海道後志支庁。
 5月4日。


 東へ行くと西へ、北へ行くと南へ行きたくなる。ふうたろうの山に端境期と休みはない。
 1日目はやや雲が多かったけど、移動の間にほとんど回復。なぜか里山レベルなのにヤヴこぎでエラいところに突入。マダニに食いつかれていないか心配したのは杞憂だったああよかった(ヴォー読み
 2日目は完璧な快晴。山頂を経て東へ縦走、島根県に抜けようとしたら、猛烈なヤヴ(滅 しかも、最寄り(?)駅に着いたら15分前に電車は逝ってしまって、油木駅付近で哀れみをかけてくれたおっちゃんが備後落合駅まで送ってくれるも、待ち時間は結局…(遠い目
 地獄はそこでは終わらず、三次市で夜行バス乗り場を間違え、広島市で緊急避難し、翌日は今年2度目の遭難による仕事への支障を来しましたとさ(滅滅滅滅滅滅
 ふうたろうの笑いの止まらない罠はエスカレートする。
 実は、ここではいい出会いもあり、地獄に仏ではあった。
 備後吾妻山。広島県・島根県。
 5月12日。


 今度こそ北アルプスの雪(略
 やっつけに来ました。一ヶ月前の宿敵を。今度は軽荷で特攻です。人間、割り切ることも大事です。
 先月は立ち往生した岩場の雪も緩み、その後の雪トラバースも辛うじて通過可能。すばらしい北アルプスを眺めさせていただきました。でも、帰りはちょっと疲れてロープウェー…。
 失速し始めるこの頃、既にふうたろうは潰瘍性大腸炎の血便に悩んでいました。
 鍬崎山。富山県。
 5月18日。


 手を付けていない山域・奥美濃の旅は続きます。どうしても公共交通機関が確保できなければ、タクシーを使うか歩くかしかありませんか?
 最後の手段として、チャリ岳があります。自転車で登山口のアプローチを稼ぐのです。今回は2個の公共交通困難山行を一気に畳みに行こうではありませんか(`・ω・´)キリッ
 でも、登山口まではもちろん上り坂。登山口からももちろん坂。しかも曇り空という罠(滅滅滅
 山頂に着いたら何とか展望は得られましたが、下りにさしかかったところで一気に晴れ渡ってきて、またこれが(以後略
 そして、下ってきてもこれで終わりではなく、このまま一山越えて80km先の美濃市駅まで…(遠い目
 峠越えと暗闇の自転車走行の方がずっとインパクトのあった山。新緑が本来は美しい山なのに(じと目
 能郷白山。岐阜県・福井県。
 5月25日。


 血便が治まらない。でも、もうここまで来たら行くんですよ。昨日の疲れが取れないまま、登りのアプローチでチャリ岳。実際の登山はそれほどでもないのに、これほどまできつい山行はそうは経験していません。きつい…。
 でも、帰りは調子乗って、郡上八幡駅までチャリ漕いでしまいました(笑
 鷲ヶ岳。岐阜県。
 5月26日。


 血便が出ていたものの、検査の結果大事には至らず一安心。そして早速次の山へ(笑
 日曜が雨予報なので土曜だけで日帰り特攻しようと、東北地方の切り札を切ります。しかし、これがまたヤヴと猛暑でえげつないのなんの…。とても全コース歩ききることができず、登山口からタクシーを呼ぶことになりました(息切れ
 とはいえ、やはり新緑と残雪の東北は、その空気といい景色といい、右に出るものはありません。ヤヴにまみれたこと以外はみんなきれいな、ビバ東北。
 秋田市太平山。秋田県。
 6月1日。


 この季節は日本海側が降水確率も低く、残雪と新緑も美しいので最高です。ここでは土日ともすばらしい天気で、山が手ぐすね引いて待っていました。ふうたろうは目がハートで、ヒメサユリと新緑残雪、そして、岩場にいざなわれ、何もかも満足の山行を実行。ただ、バス停までの地図を持っておらず、若干下山時に難儀。
 裏と表を一気に味わう贅沢なコースでした。この春(初夏)一番の山行間違い無し。
 御神楽岳。新潟県。
 6月9日。


 一ヶ月前の土壌をもう一匹すくいに行こうとしたわけじゃなく、全国的に滅亡的な雨終末でした。唯一マシと思われる中国地方。中国地方最後の300名山ですが、そこを切りましょうかということで、向かったら…
 ヌオッ(゚皿゚;)
 朝から雨(滅滅滅滅滅滅
 昼まで最寄りの駅で停滞し、たまたま通りすがった人に登山口まで送ってもらうも、携帯電話を充電器ごと最寄りの駅に忘れていることに気がつき、ヒッチハイクで戻り(タクシーが呼べない)、再びタクシーを呼んで登山口へ。
 …それ以外あんまり思い出せない山行。ああ先週が懐かしいなあ(ヴォー読み
 道後山。広島県・鳥取県。
 6月15日。


 去年から加盟(?)したとある団体。ふうたろうはそこが運営している登山道の整備に関わりました。いつもはゲスト側でばかりの山行ですが、ホストに回れたのは実は非常に光栄なことです。運営の主体となってくださった方々には御礼申し上げます。
 なお、本日は初めてこの地を訪れてちょうど一年です。
 夕張岳登山道整備。北海道空知支庁。
 6月23日。


 梅雨前線は北上を続けます。北海道や北東北は全部切ってしまったので、逃げ場がありません。それでもいける最北まで逃げてきました(何
 一応、新緑残雪のすばらしい状況なのですが、天気は…
 しかも、距離が中途半端で、2日目は朝9時下山完了、そのまま帰宅という流れに。消化不良ですなあ…
 栗駒山。宮城県・岩手県。
 6月30日。


 職場の人に頼まれ、やってきた。仕事以外でできるだけ関わりを持たないようにしようとしていたけど、そうもいかないのが世の中というもの。それに、たまには還元しなさい。
 誰がイヤというではなく、どの山がイヤというでもなく、何となく乗ってこない、ただそれだけですが、案内には努めました。それでも、山になれている人とそうでない人の差は想像以上で、色んな意味で勉強になったのかも知れません。
 多摩御岳山。東京都。
 7月6日。


 選択の余地がなくなってくると、きつくなってくる。天気の影響をモロに受ける。そして、3連休。こうなったら、清水の舞台から飛び降りるつもりで九州特攻。盆休みにも行くんだけど。
 山自体は簡単だろうと思っていたら、とんでもない。時間が足りない、暑い、そもそも意外と長い。山をなめるとひどい目に遭いまっせ。
 おかげで、余裕でタイムアップ。タイムアップすると予定していたバスに乗れないなどの影響で、タクシーを呼んだりするハメになります。
 そうそう、ここは、何年前か、多くの人の命を奪った火砕流の源流です。
 雲仙岳。長崎県。
 7月13日。


 雲仙岳を準備運動に、次に向かったのは佐賀県との県境。天気は良くなるかと思いきや、ずっとくもり、しかも時折雨。急坂、樹林、そしてデフォのヤヴ…(滅
 ひたすら暑さに耐えながら歩き続けましたが、最寄り駅の肥前大浦駅まで歩ききることはできませんでした。さすがにテント持ちでは無理か(汗
 多良岳。佐賀県。
 7月14日。


 欲張りたかった。正月に行ききれなかった九州の山々。ここで3個取っておきたかった。登りやすいこの季節に。でも、やっぱりふうたろうの公共交通スタイルで3日で3個の山は並大抵ではないのです。
 しかし、登山口で尽き果てたこの山は、案外この梅雨明け前の新緑から深緑に移る時期に登るのも、乙だったのかもしれませんよ。あの豊前犬ヶ岳は、「慌てるな」と言っていたのかな?
 英彦山。福岡県・大分県。
 7月15日。


 再びやってきました。ふうたろうはここが特別好きだから来ているのか?いいえ、ここに集まる人たちが好きだから来ているのです。産炭地こども交流事業にやってくる大人や子ども。色んな人がいます。
 …また来年も、会えたらいいね。
 夕張岳。北海道空知支庁。
 7月21日。


 腹が痛いし猛烈に暑いしゲリラ豪雨はヤヴァイし、何とも不安な夏が始まりつつありましたが、その隙間を狙って行きました。
 いや、これがまたすばらしい沢歩き…と樹林帯道迷い付き(じと目
 沢でゼリーを冷やして食べたり、暑くなったら沢を歩いて涼んだり。はだしで岩の上を歩いて寝転んだりもしましたね。一人っきりだったけど、楽しかった(笑
 でも、それも山頂直下までで、山頂は下山口だった(滅滅滅
 山頂より先は暑いし人混みだし疲れました(ヴォー読み
 御在所岳。滋賀県・三重県。
 7月28日。


 ふうたろう今年最大のピンチ…って、何回目だ(じと目
 この山頂で吐き気でぶっ倒れました。しかも、天気は後半からくずれ、土砂降りの雨。泣きっ面に蜂。景色とか花とか、そういう次元の問題ではありません。
 何とか下山はしましたが、泣きたい山行です。
 奥大日岳。富山県。
 8月3日。


 奥大日岳から一週間、体調の悪さに地獄を味わいました。九州遠征前日には胃カメラを飲む始末。異常はほとんどなく、胃酸抑制剤を渡されただけ。
 でも、ふうたろうは行きます。山で治すんです。お願いします、宮崎県の山神様!
 しかし、長い長い道のりでした。峰を一つ越え、長い林道を歩き、急な岩場を越え、蜂に刺され、やっと辿り着いた山頂は…(涙目
 むしろ、下りの荒れ果てた林道の方が面白かったかも。
 大崩山。宮崎県。
 8月12日。


 大崩山から下りてきたその足で、速攻麓のキャンプ場へ向かいました。クールダウンすると勢いが衰えます。一気に登って、そのあと一気に休む方向で行くのです。
 しかし、猛烈な暑さ!沢の水も減っているし、心なしかぬるい。尾根まで上がるとうす暗い樹林帯、しかも曇りがち。これは厳しい…
 それでも、山は山。落ち着きのない登り方をすれば、それは自分に跳ね返ってくるだけです。山は常に博愛ですから。
 尾鈴山。宮崎県。
 8月13日。


 尾鈴山から下りてきた足で、そのまま鹿児島県になだれ込みます。どこ行く気?
 鹿児島県にはふたつのノルマ(200名山と300名山)が残っていますが、300名山の高隈山はもはや体力が持たないでしょう。では、バスで三角点を踏みに行ける山へ…
 え?それは登山じゃない?
 ルール上、公共交通限界地までは公共交通で行ってもいいことになっています。ふうたろうの状態にはうってつけの場所でしょう。
 桜島(湯之平展望所)。鹿児島県。
 8月14日。


 九州の遠征が終わってから2週間後、300名山から離れてハイキング。しかし、真夏のハイキング。しかも、千葉県のハイキング。さらに猛烈な長さのハイキング。これまでの山行に引けを取らないハイキング。いや、非常にきつい歩きでした。
 でも、観光用の棚田が美しい。そしてその裏には耕作放棄された多くの田んぼがある。集落は限界になり、廃校舎が田んぼの奥にたたずんでいる。小さな山なのに、この雨の降らない夏も水を完全に涸らすことなく生き物たちを支えている。そんな、色んな社会と自然を見て歩く、これもふうたろうの山行です。
 安房高鶴山。千葉県。
 8月31日。


 夏の大干ばつと猛暑が一段落したと思ったら雨終末が襲いかかります。思ったように山に行けません。近場の切り札を切らざるを得ません。
 でも、何度も言いますが、山は山です。常に厳しく、常に博愛。
 こう考えましょう。同じ景色を2度見ることはないのなら、どんなときでも楽しもう。楽しめないなら、きっとそれは自分が楽しくないのだ、と。
 暑さと天気の悪さ、体調のいまいち優れないこと、悪条件がそろってしまいました。山に失礼なことをしましたね。ごめんね。
 富士黒岳。山梨県。
 9月7日。


 まだまだ雨終末は続きます。しかも今度は台風!台風が来る前に登ってやろうじゃないか!
 しかし、この季節の北アルプスはおぞましい混雑。この貧相な写真を見ると悲しくなりますね。しかも、一般的に歩く人の逆コースを辿ったため、コースがきつい!荷物も重い!
 いつまで続く、ふうたろうの修行(じと目
 唐松岳。長野県・富山県。
 9月14日。


 いつ行こうかと企んでいたこの島へ、遂にやってきました。美しい海原をカーフェリーが行きます。そして、バスを降りたらそこから山頂めがけて一直線!
 …といきたかったのですが、これがまた、ヤヴがきつくてきつくて…。登山口に至るまでが大変だったし、下山後もまた朽ち果てるかと思うほど…(涙目
 登ったのは1日目で、2日目と3日目は自転車で島を半周しました。
 佐渡島・金北山。新潟県。
 9月21日。


 西へ東へ飛び交うふうたろう。今回はイベント参加で島根県まで流れてきました。でも…
 待っていたのは辛い旅でした。人間が集まるのって、難しい。
 船通山。島根県・鳥取県。
 9月28日。


 しこりが残ったままの旅は辛い。すべてが悪く見えてくる。例えば、自力で行かない山になんか意味がない!…そんなマイナス思考も。ふうたろうには、もっと上手くやる方法があったのでしょうか。
 鯛の巣山。島根県。
 9月29日。


 この週は土曜日が雨でした。しかし、おかげで鱗翅学会に行ってしっかり勉強と交流をすることができました。そのモチベーションを持ったまま、北信の山へ。
 道のりは長かったですが、歩きごたえ十分。やはり、自分で道を開くのは楽しい!たとえそれがヤヴだろうと長距離だろうと、自分が選んだ道なら後悔しようがないのですから。
 …山はこうやって楽しむ、という見本でした。
 斑尾山。長野県。
 10月6日。


 再び3連休。今年は秋に連発して連休がやってきます。300名山も残り少ないので、片っ端からいきましょう。この季節なら、どこに行っても紅葉などを楽しめるはずです。
 というわけで、縦走で一気にふたつ取れる場所を狙います。登山前に、地元の優しいパン屋さんにサンドイッチを分けてもらい、温かい気持ちで出発。でも、歩いている最中はずっと辛い想い出が蘇ってきます。人や社会を思いながら歩くからこそふうたろうの山行も意味があるというもの。でも今は…
 それでも、登り続けるしかない。紅葉と風景だけはふうたろうを歓迎してくれました。
 川上岳。岐阜県。
 10月12日。


 川上岳からそのまま縦走すれば行き着くでしょう。でも、川上岳と同日に踏む気分にはなれず、あえて山頂を避けてテントを張って翌朝を待ちました。
 あれだけ暑かった夏はどこに行ったのかと思うほど夜は冷え込みました。そしてふうたろうは翌朝、三角点を踏み、最寄りの駅まで歩いて富山県に向かいます。でも、山の行き先は判っても、自分の行き先は判らない。
 位山。岐阜県。
 10月13日。


 高岡市まで流れてきたふうたろうは、もう一つ登ります。7月の九州三山同様、公共交通での3日で3個は相当ハードです。でも、これから冬になるなら、今のうちに登っておきたい。
 2年前の5月、猿ヶ馬場山のあとに登り切れなかった山でした。あの時に登っていれば雪もあって縦走もできようものでしたが、地図の線とは裏腹に、この山は道は一本しかありません。びっくりしましたが、辛うじて最終バスに間に合うように下山でき、一安心。
 もっと安全運転を。自棄にならぬよう。
 人形山。富山県。
 10月14日。


 天気崩壊・雨終末の法則を意地でもかいくぐって登ります。それがふうたろうの300名山撃破の極意(何
 こういうときのために近場をそれなりに大量に残しておいたことは有効でした。それに、どうしてもこの越後山脈付近は紅葉のシーズンに来たかったから。
 登りは人通りが少なく崩落・ガレた道を上り、スマホに異常を来しながら(ふうたろうに異常を来さなかっただけマシか)、山頂を回って縦走路へ。本当なら完全縦走して神社まで降りてソバを食って締めくくりたかったけど、残念ながらロープウェーのところでタイムオーバー。でも、ロープウェー降りたところで可愛い娘さんとお母さんの仲よろしいところに話を加えてもらえたから許す(`・ω・´)キリッ
 八海山。新潟県。
 10月19日。


 季節は一気に進んだでしょうか。でもまだ10月です。でも目の前は吹雪です。ふうたろうの波瀾万丈登山再来でしょうか(黒笑
 吹雪ですから、当然縦走路に足跡は残っていません。でも、主要なピークには足跡がいっぱい。みんなそこまでは各登山口から登ってくるのです。ただ、吹雪の中縦走する阿呆はいないということです。
 なお、ふうたろうは紅葉を楽しみに来たつもりだったのですが、なぜか雪見を楽しんでしまいましたね(じと目
 上州武尊山。群馬県。
 10月27日。


 先週の上州武尊山の吹雪を思うとこの穏やかさはまるで台風が来る前のよう。まあ、翌日からどんどん天気はくずれていくのですがね(じと目歯ぎしりヴォー読み
 6月9日の御神楽岳以来と思われるこの青天の山を、せいぜい今のうちに楽しんでおればよい。
 しかし、この日のゴールはやっぱり遠かった…しかも、小屋ではガソリンコンロ使用禁止で便所の裏のスパゲッティするハメになるし(じと目歯ぎしりヴォー読み
 仙ノ倉山。新潟県・群馬県。
 11月2日。


 本当なら上州朝日岳まで縦走して、宝川温泉に抜ける計画でした。なのに、毎週毎週終末になると低気圧が通過してきやがります。そろそろ気象コントローラーが必要なのではないかと(何
 結局、本日中に下山ということで、小屋で出会った若者たちとともに、茂倉新道を通って土樽へ降りるという一般コースを下ることになりました。
 まあ、この観光地もどきがこれほど美しいと知れただけでも十分だったので、よしとしましょうか。
 谷川岳。新潟県・群馬県。
 11月3日。


 雨終末は続きます。でも負けません(`・ω・´)キリッ
 土曜日は晴れるというのなら、最後の北陸地方をつぶしにいきましょう。今年春に2度訪れたあの奥美濃地方を。
 奥まった静かな山域・町。そして、公共交通限界地が登山口から遙か彼方で(本当はバスも通っているんだけど使えないという罠)、普通の人はやらない駅から登山。どこ登っているんだという話ですか?
 しかし、紅葉が最高の禅定道は、予想だにしなかった大当たり!
 スキー場の登りは予想だにしなかったきつさ(じと目
 スキー場から山頂の尾根の眺望の良さは予想だにしなかった美しさ(目がハート
 薄曇りで背丈のある笹に囲まれて展望イマイチの山頂(ヴォー読み
 ま、あとは色々いつも通りにっただけなので省略(何
 マルモ食堂のウナギ丼はそれでも美味かった…200円値上げされていたのは、それでもウナギ資源の問題を突きつけられた気がしましたが。
 大日ヶ岳。岐阜県。
 11月9日。


 10月下旬に雪が降ったほどですから、予想すべきでした。既にバス便も終了してしまった(八海山の週に行きたいと思っていたのに二日目が雨だったから(歯ぎしり))ダム湖のほとりのこの山は、気も目も耳も遠くなるほど遙か彼方でした。通常の人の登山口到着が14時か15時前後でしたか?それからいっそう深くなる雪道を登って、途中で闇テンのススメ。星空と月明かりが美しい夜でした。しかし、翌日の本命アタックは地獄。そして下山もまた輪をかけて地獄。ダム湖の最奥(バスはない)に着いたのは16時半。夜中眠れず熱力学の数式が頭の中をウロウロしていたのが敗因(違
 しかし、奇跡的に両日ともに天気が良かった、珍しい山行でした。
 草津白砂山。長野県・群馬県。
 11月17日。


 ずっとどうやって登るか悩んだ日々。ずっとどうやって登るか悩んだ山。福井県と岐阜県の境にある冠山の次に登りづらい山。車道がかなり山の上の方まで走っているが、公共交通限界地はかなり遠い。でも、車道15kmくらいなら歩くしかないでしょ!
 っていうか、鍋忘れてるし(滅滅滅
 檜枝岐村のJAショップでオイルポットを買ってそれで調理しながら飢えをしのぎました(ぇ
 田代山湿原の雪原を除けばほとんど見所が見つからないばかりか、雪と笹ヤヴにもみくちゃにされたあげく、下山時まで車道を丸20km歩かされ、夕張岳(1度目)に匹敵する大変さでした。当然バスなんて間に合うはずもなく。ふうたろうはしんでしまった(ちーん
 会津帝釈山。福島県・栃木県。
 11月24日。


 再び地獄は始まった。12月に入る直前になって、具合の悪い毎日が続く。どう考えてもノロウイルスの予期不安です。でも、あまり期間を空けすぎると辛い。雪の美しい季節だし、そこそこの雪山ハイクを楽しみにいきましょうか。
 …と思ったら、雪がほとんどなくて、むしろ氷があるだけだったという件。しかし、気楽に歩き回るだけというのも、たまにはいいものです。特にこうして体力・気力の落ちたときは余計に、ね。
 黒斑山・蛇骨岳縦走。群馬県・長野県。
 12月8日。


 年末・年始の合宿前最後の山になりましょうか。でも、天気も体調も精神状態も優れず、無理をしないと山に足が向かなくなりました。無理をするというと聞こえが悪いけど、心の柔軟体操です。山に登る筋肉と心を溶かします。
 しかし、相手が悪いですね。この山、予想を上回る豪雪で、稜線にすら上がれませんよ。でも、浅間山の外輪山(黒斑山など)の時同様、内心登頂にはこだわらなかったため、比較的気楽でした。
 袈裟丸山リタイア。群馬県。
 12月23日。


 山行回数と登った山の数は一致しないけど、60個、60回程度の山に、今年は挑んだことになります。去年や一昨年のウルトラハードな山々に比べると、今年のはそれらが終わった後の最後の一踏ん張りというところです。が、体調悪化などでその一踏ん張りが辛い。2014年こそ、健やかに登山ができればいいのですが、どうなりましょうか…。


天気:記憶無し

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