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南でも雪山(櫛形山【丸山アヤメ平コース】:山梨県)

2014年 1月 11日

 夜中はあまり具合よくありませんでしたが、朝起きたらけろっとしています。そして、ホテルの朝食をいただきます。ちゃんと食事しないとひどい目に遭うので、山の朝は特に、朝食を付けるようにしましょう。


 甲府駅北口のホテルだったので、バス停のある南口へ移動。西方には南アルプス北部の山々が白くなって見えています。


 山梨交通バスで小笠原車庫行きのバスに乗ります。土曜日の始発は8時20分。昨日のうちにバス案内所で聞いておいた場所とはかなりずれがあります。むしろ、山には近くなったのでよかったのですがね。



 バス停の位置はこの地図からだと判りにくいですが、国土地理院の25000分の1の地形図を開いて、場所を確かめるといいでしょう。
 ふうたろうは、この地形図を読めない(読まない)人が単独で登山するのはキケンだ、と思います。迷ったとき頼れる人はいませんから。


 甲府盆地の南東部には何の山があるのでしょう。ふうたろうはあまり知りませんが、きっと1000名山を樹立するときには避けて通れないでしょう。


 それにしても、荷物が恐ろしく重い。車道歩きなのにこれほど辛いとは…


 櫛形山は見えています。しかし、これから集落を一つ越え、車道を数キロ歩かねばなりません。


 冬枯れの山と青空。天気は最高です。寒波で日本海側は荒れているようですが、こちらはどこ吹く風、ですね。


 高尾集落です。誰か、住んでいるのでしょうか。右手前のは廃屋のようです…


 地元の人たちが軽トラの周りに集まって談笑しています。ふうたろうのいでたちを見て、また話になります。
 なお、ふうたろうは知らなかったのですが、これから向かうところのアヤメ平には避難小屋があるそうです。今日はそこを目指しましょうか。


 これは登山口…?トイレに入っておこうかと思ったら、閉鎖されていました(滅


 ふうたろうが進もうと思っている丸山登山口方面はゲートが閉じられています。車で来ないふうたろうにはほとんど関係ありませんが。


 地図にある細かい道は、しばしば廃道になっていることも。そこの右手にある細い道は封鎖されています。こういうところを無理に進むと余計時間を食います。


 いよいよ雪道。だけどこちらはまだ山の東側。全然多くありません。
 が!雪が溶けて固まってブラックバーンになっているところもあるので、キケンです。


 後ろを振り向けば甲府盆地と彼方の奥秩父主脈などが見えます。


 林道を延々と上がっていきます。かれこれもう2時間半ですか、出発(バス停)から。


 山裾に沿ってジグザグに切っていく道路。車道、いつまで続く?


 ここ、さっき封鎖されていた道の上部ですが、ものの見事に道は消滅しています。触らぬヤヴに祟りなし。


 林道の分岐が出てきました。


 看板、何か字間違ってない?


 アヤメ平まで150分だそうですが、150分(2時間半)ではまず無理でしょうね、この荷物と雪では…


 この雪道を誰が走っているのでしょう?


 こういう車道は、ふうたろうの山行にとって吉なのか凶なのか。直登する登山道があった方がありがたいのですがね…ホントは。


 いよいよ山道です。車道歩き3時間を耐えて、やっと入口に突入しました。


 しかし、山道に入ると、お望み通りの急坂です。雪道ですし、生半可じゃないですわ(汗


 でも、今日のは山に登っている、という気がしますね。


 樹林越しに甲府盆地が見えます。展望が得られないのは残念ですが、これが伐採されていたり(木材の収穫以外で)すると、興ざめ以外の何物でもありません。


 急坂に耐えてきましたら、何やら開けたようなところが…?


 ふうたろうもようやく日の目を見るように(何


 林道と合流するところ付近で木材が伐採されています。甲府盆地が見えていますね。


 登山道の指導標。林道とかがあると迷い込みやすいですからね…。


 林道を横切って丸山に食らいついていきます。これがまたヘビー。


 その前に休憩です。富士山はちょうど樹林の向こうですね。


 倒木とかウザいって話で(じと目


 初富士です。


 おや?丸山は結局山頂を踏めないのか…?(本当はルートがあるようです)


 まあ、いいか。とりあえず今日の目的地であるアヤメ平(の避難小屋)を目指しましょうや。


 丸山と唐松岳の鞍部を過ぎて唐松岳の方に登っていくと、突然雪が深くなりました。


 坂もきついし、ハンパないっす。


 あー、疲れた(滅


 唐松岳の肩に着いた頃には日もかなり傾いていました。


 でも、唐松岳の三角点くらいは踏んでおきたいな…


 木の影が落ちています。雪山の樹林帯はこれでいてなかなかいいものですよ。


 唐松岳の山頂は展望ありません。でも、静かです。東京の家で寝るくらいなら、ここで寝るのもいいかもしれません(何


 さて、アヤメ平に行きましょう。もう16時半です。


 この夕暮れ時の山もまた、美しい。


 でもできれば、その時間を目的地で迎えたいと思ういつものふうたろう。


 アヤメ平付近になるとロープが張られた道が出てきます。


 ここもアヤメ平の一部でしょうか。雪がなければどうなっているのでしょうか。湿原なのでしょうか。


 雪に埋まったシカ除けゲート。そこにかかっているスコップで雪を掘って開けろと。
 これ、三本杭(愛媛県)の時もそうだったけど、雪に埋まっている扉を開けるのって、本当に辛いんですよ。しかも、ふうたろう、かなり疲労してますから。
 ただ幸い、まだ深い雪ではありませんので助かりました。


 薄闇に紛れて歩き続けるふうたろう。地図には避難小屋の表記がないため、どこまで歩けば出てくるんだろうかと不安になります。まあ、なければテント張るだけなんだけど。
 でも、希望的観測かも知れないけど、小屋っぽいものが見える気がします。こないだの袈裟丸山リタイア(群馬県)の時みたいに、ボンヤリと見えました。


 ふうたろう、いつも思いますが、山の花をちぎっていくのが信じられません。いくらでも生えてくると思っているのかどうか知らないけど。盗掘は止められないのか?


 そして、ありました、避難小屋。
 ん?(・ε・;)
 ヌオッ(゚皿゚;)
 ドアが開かない(じと目
 後ろの窓から入って、中からこじ開けました。冗談じゃないっつーの!(゚Д゚メ)ゴルァ


 長くない距離なのに、ずいぶん時間かかりました。


 さて、腹減りまくりなので、チャーハン食います。
 米はデカデカと福島県産と書かれていますが、ふうたろう、数ベクレル程度のセシウムには、実は頓着していません(安全だという意味ではない)。ただし、それがイコール原発の有害性を無視するものでないことは確かで、原発は絶対に必要ないと思っています。


 今日はデンマーク産の無塩せきスパムを持って来ています。イエローカレーチャーハンに入れてイナヅマ食いしましょう。


 今日は紅茶の他に牛乳とティーマサラも持って来ているので、チャイを作りましょう。そして、秘密兵器を…


 これです(`・ω・´)キリッ
 特定保健用食品とか書いていますが、こういうオリゴ糖系は、消化に悪い場合があって、腹を下すことがあります。このラベルの裏にはそれがしっかりかかれています。


 ティーマサラがあまり良質ではないため、紅茶もまた良質ではないため、あまり美味くありませんでした。そしてあまり眠くもならないので、空の写真でも撮りに行こうかなと。


 アヤメ平付近の雪は50cmくらいあるでしょうか。深い。雪に埋まりながら薄雲と星の流れる写真を撮ります。


 月明かりがあるのでけっこう明るく撮れます。


 アヤメ平までは多少日没には間に合わなかったけど、来ることができました。山頂を踏むだけならあっという間ですが、このまま南に下がって源氏山などを通っていこうと思えば、まだまだ気を抜けません。


天気:晴れ、夜薄曇り(山梨県甲府市・中巨摩郡櫛形町)

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