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オリゴのチカラ(滅)(櫛形山【池ノ茶屋登山口コース】:山梨県)

2014年 1月 12日

 夜の寝付きはよろしくない。眠くなかったので。体調は珍しくよかったので、安寧でした。
 朝は、昨日開けたスパム缶を食べきらないとだめなので、スパゲッティに突っ込みます。食器や調理器具が充実(持っていったからだけど)しているので、調理が快適です(何


 小屋にはノートがあります。常連客がいるようですね…。まるで、SNSのコミュニティみたいに意見交換しています、っていうか、元々はこういうノートの方が先だったのか。


 …。
 ヌオッ(゚皿゚;)
 ハラが痛い(滅滅滅
 今日は確実に下しています。きっと、オリゴのチカラでしょう(じと目


 アヤメ平に朝が来ました。遅い朝が。これから山頂に向かえば、山頂は踏めるし下山も可能。安心して進めます。今までの死の行軍じみたあんな山こんな山とは違います。


 アヤメ平で道が4方向に分かれています。ふうたろうは縦走路方向を取ります。


 8日辺りに降った雨が、この辺りでは雪だったのでしょう。この辺りの積雪量は多い。


 空は青い。さあ、行きますか。荷物はかなり軽くなりましたよ。


 で、また雪に埋もれた扉が(じと目


 強引に抜けて突き進みます(何


 坂は、たまに急なところもありますが、それほど長続きしません。まあ、これが夜叉神峠方面に縦走とかになると(何)エラいことになるんでしょうけど、さすがに今回はそこまでやりません(考えたことはあったけど)。


 分岐…らしいですが、埋もれていて何が何やら。裸山には行っておきたいけど、登山道通りにアップダウンを繰り返すのはバカらしいです。通過するとなると荷物も重いですし。


 とりあえず、荷物を置くまで裸山には進路を取りません。


 樹林の隙間から富士山が見えます。


 やはり、あの富士山の形は文句なしにいいですね。万能調味料です。いや、むしろ、グルタミン酸ナトリウムかも知れない(←こら


 なだらかなピークです。でも、ここは裸山では、もちろんありません。


 ここに荷物を置きましょう。っていってもどこか解らないので…


 赤線や注釈などは手書き(?)です。けっこう作るの手間なんですよ、これ。サクッと日記が進まない。


 荷物を置いて裸山へ。それでも雪が深いので難儀です。


 上手に彫ったものです。いいですね。


 ん?(・ε・*)
 なんだこのネコ穴は。


 シカ除けのための網のようで、これはアヤメを覗くための窓です。でも、それ以外にも、盗掘を防ぐために人が立ち入らないようにする効果もあるでしょう。シカよりもある意味盗掘する人間はタチが悪いからね。


 もっとも、ここまで雪に埋もれていては、どこ歩こうと関係ないけどね…


 裸山の山頂です。しかし、残念ながら南アルプス主脈(農鳥岳など)をきれいに拝むことはできませんでした。


 雪が均一に積もっていて、かつ、誰も踏み荒らしていない。美しい。
 で、それをふうたろうが蹂躙(じゅうりん)するのですね(黒笑


 山際に富士山が頭を出しています。さすが日本一の山。
 あ~たま~を~や~ま~のォ う~えにぃだ~しィ(違


 もうちょっと積もって地面がかさ上げされ、かつガスがかかりまくって霧氷が大発達したときに来たら、たぶんテンプテーション(語源は誘惑という意味)くらって帰ってこられなくなりますね。見切り技付けなければ(何
 ※ふうたろうは今ロマサガ2をやっています


 この、冬独特の森の景色は、何とも言えませんね。最高です(目がハート


 雪の上を蹂躙した跡。


 雪道は自由の象徴(ぇ


 さて、戻りましょうか。


 行きと帰りは同じ道でも、違う景色です。万物は流転するのです(`・ω・´)キリッ


 荷物を再び担いで、櫛形山に向かいます。目的は300名山撃破(今回のは198個目の200名山)です。


 これから山頂を踏んで、池ノ茶屋登山口からしばらく林道を歩き、源氏山を越えて十谷峠から藤川側に下山するのです。…と、今はまだそのように息巻いていますが、どうなるのやら。


 美しい落葉松林。


 サルオガセがたくさん垂れ下がっています。
 実は今朝見ていた小屋ノートに気になることが書いてあって、「サルオガセが垂れ下がっている。ああ、森が枯れちゃうんだな。」みたいなことを述べている人がいました。
 サルオガセは寄生生物だったと思うけど、これが付くと枯れる、とはどういうことですか。


 雪と青空は文句なしに美しいコンボです。


 雪ではなくサルオガセを被った落葉松…か?


 朝は冷え切って凍傷になりそうな気さえした足もずいぶん温まって、つめたい雪をかき分けています。まあ、積雪量はそんなに多くはないけどね。


 踏み跡はトラバース気味についていますが、このピークは櫛形山最高峰のはずなので行っとかないと…?


 ヌオッ(゚皿゚;)
 ニセピークだった(滅


 あれ?
 何か、カメラの設定が…?


 ホワイトバランスのダイヤルがいつの間にか動いていたのか、恐らく、赤色側に3ポイントずらしたまま今までずっと写真を撮ってきたみたい(じと目
 っていうか、そういうダイヤルがあったこと自体、今初めて知ったという罠。


 …ここ、山頂ですか。
 ところで、櫛形山の山頂は、2053mほどあるようですよ。ここには2052mと書いてありますけども、それは三角点のあるもう一個南側のピークのものではありませんかな。


 ここ一帯の地図はこうなります。別にややこしくも何ともないのですが、ピークは多めです。


 櫛形山最高点と三角点の間の鞍部では富士山の眺望がいいのです。こういった、樹林の額縁がある風景も悪くないよね。


 道があるのかないのか解らないようなところを登っていきます。恐らくほとんどの登山者はここまで来ませんので、踏み跡もまともにありません。


 誰も踏んだ形跡のない櫛形山三角点。これで文句なしにクリア。…というのは、下山後か。
 ひとまずここでMegapolisをやっておきました(何


 さて、ここから池ノ茶屋登山口に下りていくわけですが、どうやって下りればいいかな。漠然とした地形で、難しいね。ルートは谷筋に付いているようだけど。


 しかし、谷筋は雪が深いという。


 しかも急坂という(じと目


 さらに倒木という(歯ぎしり


 登山道であるという形跡があります。あるいは、作業路か…
 ところで、さっきから胸がむかつきます。行動食イナヅマ食いのせいか。


 ん?(・ε・*)
 あそこに小屋みたいなものが。


 これが池ノ茶屋登山口の避難小屋です。


 比較的きれいな看板などが立ち並んでいて、櫛形山のメインルートはこちらかと思わせます。


 小屋の中は砂利が敷いてあって、中央に座ったりするスペースがあります。トイレは外から入れるようですが、そういえば今の時期使えるのかどうかは確認しませんでしたね。


 これからハイパー車道歩きになりますか。実は、この池ノ茶屋登山口に降り立ったら、けっこう士気が萎えていまして(滅


 でも、どこに行くにもメタンコ遠いという。
 ところで、新しく作られたトレッキングコースってのがあるみたいだけど(トラバースのピンクの道)、見所は何だろうね。山頂さえ通らないのに。


 車道歩き、まあそれは仕方ないとしても、この雪の深さよ!


 ふうたろうはこれから、源氏山の登山口に当たる林道の入口まで、この車道を歩くことになります。まずはそれからです、その先を決めるのは。


 ん?(・ε・;)
 さっきまで快晴だった空に突然雲が…


 ヌオッ(゚Д゚;)
 南アルプスの展望がいい…(茫然自失


 農鳥岳と間ノ岳が見えますか。


 奈良田から登って、北岳まで縦走しましたね。2010年9月18から2日間かけて(←大したことないし


 尾根を乗り越すと、今度は富士山が見えそうな気配。


 ちょうど乗り越したところにゲートが。


 伐採した木の根っこが積み上げられています。これを木炭などにすれば、けっこうなバイオマスエネルギーになるのでは?


 富士山の展望が驚くほどいいですね。


 この辺り、氷晶が大きく発達しています。


 PLフィルタを回してコントラストを良くしてみました。これがPLの利いている状態なのか利いていない状態なのか、よく解りませんけどね。


 先に進みましょうか。


 この辺り、除雪されていて快適です。


 源氏山の入口はここではありません。


 疎林の向こうに南アルプス。櫛形山稜線は深い樹林帯で、展望という意味ではほとんどありませんでしたね。景色としては良かったと思うけど。


 ん?(・ε・;)
 あそこで除雪が終わってる…?


 じゃあ、ここを除雪したラッセル車(?)はどうやって入ってきたんだろうか?


 空にはだいぶ雲が増えました。このまま下り坂なのですかね。


 携帯の電波が通じない場所なので、天気予報が見られません。Megapolisなんかやってないで予報を見れば良かったという話ですか。


 また除雪区間。このブルドーザ跡は幽霊のようですな。


 奈良田と鰍沢を結ぶ丸山林道と合流します。しかし、あそこの看板に不吉なことが書かれています。


 …。
 お約束か。でも、左読みというところはいつもと違うね…
 しかし、ここを通り抜けなければ下山できません。路肩がくずれているくらいなら、進めるでしょう、徒歩であれば。


 ここも源氏山の入口ではありません。さっきの看板にはあたかもさっきのところが入口のような書き方をしていましたが、入口はもっと奈良田側。


 そう、ここです。通行止めのゲートから二つ目のゲート。ちゃんと「源氏山登山道入口」と書いてあるところがそうです。そして、そこは全面通行止めになっています。


 さっき、池ノ茶屋登山口に下ってくるときの積雪量を体でカンジたら、この源氏山より先の縦走路は大変なものになるだろうと思いました。メンタル豆腐になっているふうたろう、このまま奈良田に下りることにします。


 丸山林道から源氏山は見えませんが、手前のピークは見えます。


 林道も見えます。徒歩なら登れますね。行ってられないけど。


 尾根越しに富士山が見えます。


 雪は途切れ途切れでありつつも、なくなることはありませんね。けっこうこれがきついんですよ。


 雲が虹になっていますが、あまりちゃんと写っていませんね(滅


 クラストしている雪。ここまでテカッテカのやつは見たことがありません。


 絹層雲が広がっています。弱い気圧の谷の通過か、それとも本気でくずれてくるのか…


 北西の空はかなり雲が多くなっています。明日は雨…か?


 しかし、猛烈に長い林道です。荷物の重さ、足の疲労に加えて、この地面を覆い尽くす雪が…(青息吐息


 山裾に沿って続く林道。それを忠実に辿って歩いているふうたろう。どのくらいの人が櫛形山を目指すのにこの道を歩いたでしょうか。ひょっとしてふうたろうが人類史上初めてか(ヴォー読み


 雲の動きが速い。それほど不安でもありませんが、あまりいい気分でもありません。天気が崩れられれば、安心してビバークもできませんから。


 山の斜面が崩れています。ちょっと狭いので、車はきついか…?車高の高いのなら行けそうかもしれないけど。


 いやあ展望がいいなあ(棒読み
 そして、あの山裾に見えている一本の筋、ふうたろうが歩くべき林道じゃないのか?
 ああタノシいなあ(ヴォー読み


 ああ氷瀑だー(棒読み


 ふうたろうは、これが縦縞(たてしま)じゃなくて、邪(よこしま)に見えます。


 路肩が崩れた跡、らしいけど、修復されているようです。


 実は、ずっと林道を下ってきましたが、もう一回上るところがあります。地図は未来を見せてくれるタノシいツール。


 ああ楽しいなあ(棒読み


 ヌオッ(゚皿゚;)
 ああタノシいなあ(ヴォー読み
 …奈良田までまだ9kmかよ。今まで何km歩いてきたんだっつーの!(池ノ茶屋登山口から4時間歩いています)


 ゲート(遠い目


 テント張りたいけど、ここは辛そうですね、枯れ草とかが刺さりそうで。


 結局橋の上の雪質の悪いところにテントを張り、茫然自失のままメシを食いました。サンマの味噌煮とイエローカレーチャーハンを食べました。そして、腹を下すオリゴ糖で甘味を付けたミルクティーを飲みました(滅滅滅


 山頂まで良かったのですが、そのあと、源氏山方向を諦めてからが地獄でした。そして、夜中はムカムカ症候群であんまり眠れず。ムカムカのタイプも数種類ありますが、今回のは食道を握られたようなむかつきでした。疲れですかね。
 明日はこれから林道を上り返し、奈良田にそのまま抜けます。下りるだけなので気は楽ですが、9kmは長いなあ…(遠い目


天気:晴れ時々くもり(山梨県中巨摩郡櫛形町・南巨摩郡増穂町・早川町)

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