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別世界(夕張岳【冷水コースもどき、望岳台まで】:北海道空知支庁)

2014年 3月 22日

 朝はトムヤムペーストを使ってトムヤムチャーハンを作りました。具はせいぜいいつものランチョンミート(発色剤無添加)しかないので、まあ、しょぼいです(滅
 でも、ふうたろうと同い年の参加者の青年A野さんは、美味そうに食べてくれました。W辺さんやT口奥さんたちも同じく。
 次はパセリやバジルなどを入れてもっと美味しく作りたいですね。


 さて、今日は、ユウパリコザクラの会そのものの目的である、雪山の夕張岳パトロールです。このヒュッテまではともかく、特別保護区になっている湿原付近までスノーモービルなどが入っていることがあるらしく(ここ数年はないらしい)、雪崩の状況や積雪深の確認なども含めて調査します。


 もちろん、苦行に来ているわけではありませんので、みんな常識の範囲内で最大限楽しむのは当然です(`・ω・´)キリッ


 コースはいつも通りの冷水コースを辿りましょう。ふうたろう、ここ、目をつむっても行けそうな気がします(←こら


 でも、実はふうたろう、昨日のてん足状態異常のため、最大HPが減っています。スキーは少なくとも履いていけないため、必然的に山頂組からは外されます(涙目


 でも、何度も言いますが、ふうたろうの最大の目的はそこじゃありませんからね。スキーで山中を移動する体験は、昨日のあれで終わってしまいましたが、やるべきことはそれだけではありませんからね。


 このアカエゾマツは幹が途中から折れています。幹が折れたので、枯死しなくとも、決してまっすぐに成長することはできないでしょう。


 スキー組と離れたのは12人のうちふうたろうを含めて5人。F井さんはリーダーとして、ふうたろうたちの引率を請け負ってくださっています。しかし、ひとりK林さんが、早くもリタイアしました。体力的に何か不安があったのでしょうが、一緒に行けないのは残念です。


 同じ道を隊列を組んでいくのが基本ですが、結局4人になったふうたろうたち、しかもスキー1人、わかん1人、スノーシュー2人のバラツキ隊が同じ踏み跡をたどってもなあ…(笑


 昨日の午後とは違って今は晴れています。夕張岳はなぜか天候に恵まれるのが、これまでの4回の、統計の不思議です。
 …と思っていました。


 晴れている空にテンションが上がります。このまま万事巧くいくといいのですが。


 木の上に雪の大きな塊が乗っています。何であんなことになるのか判りませんが、これでは木が折れてしまいます。


 いつもの夏道とは、当然ずれています。ここは斜面を思い切り直登しています。しかし、荷物が軽い(しかし状態異常(ヴォー読み))ので、ふうたろうは鼻クソほじくりながら登れます。


 今のパーティーは4人。全員が見えなくならない範囲で自由行動。このくらいの人数が統制を取れる限界なんじゃないかな、本当は。


 前を征くスキー隊のシュプール。今日の雪は意外と沈みません。どこかの蓼科山(長野県)なんかよりも遙かに楽です。


 大快晴、というわけにはいきませんが、晴れています。


 滝ノ沢岳が左手に姿を現しました。冬ならこの辺りは基本的に樹林帯ですから、やはり冬山さまさまであります。


 そうそう、弱層のテスト、とかいうのをやってみました。F井さんにご教示願って。
 まず、肩幅くらいの直径の円筒を掘ります。ふうたろうは自分の肩幅の広さを知らないのか、特異体質故に肩幅が広いのか、円が大きかったようです。少し削ります。
 もっとも、ためにするテストではありますが、この円筒を任意の場所で抱え込んで、手前に引っ張ります。弱層があれば、その弱層を境に雪の塊が剥離します。
 ためにするテストと書いたのは、この辺り、既に歩いている段階で弱層の存在が判っていたからです。3cmほどの厚みの表層が既に剥離しているのを何度も確認していたので。
 まあ、それでも概ね理解は進んだはず。以後の活動に活かしましょう。


 ヌオッ(゚皿゚;)
 ためにする遊びをやっている間に空が一気に雲に覆われてしまいました。


 直登を愛するふうたろうは常に上を目指しています(何
 みんな下を歩いていますね。


 あの粉砂糖をまぶしたような山は前岳です。あれも一度は登ってみたいですな。


 ん?(・ε・;)
 滝ノ沢岳と同じような岩山があります。あっちが滝ノ沢岳か?(地図見れば判ります!)


 前岳の北西斜面をトラバース気味に東進する頃には、雪がガーガー降り始めていました。しかも、このトラバース、新雪の上にトレースを付けたので崩れやすいのなんの。ふうたろうなんて、何度転がりそうになったことやら(じと目


 なんということでしょう(棒
 あれほど青空の美しかった滝ノ沢岳が雪に霞んで居るではありませんか(劇的ビフォー・アフター風


 トラバースを抜けたと思ったら、何となく雪崩とか不安になりそうな場所に出てきました…が?


 斜面の端っこでF井さんとW辺さんが休んでいます。K村さんはあのトラバースで苦労しています。
 ふうたろうはここまで休まなくてもまったく問題ありませんが、みんな、とりわけF井さんやK村さんは60~70代です。いくら技術や知識が凄まじくても、やはりつらそうでした。


 5分ほど休んだらこの急坂を特攻します。
 さりげなくスノーシューが歩きづらい。次からやっぱりわかんに戻りましょうね(じと目


 ああ雪景色がきれいだなあ(ヴォー読み


 F井さんに、あの崖の下辺りで(当然危険性を自分で考えながら)止まるようにいわれたので、そこで待ちます。


 急坂などでは、脳筋を主に使うので、ふうたろうは速い(何
 正直、これくらいでは運動量がたりていませんが、天気がMPを削っているので、バランスが取れています(じと目歯ぎしりヴォー読み


 なお、あの崖の上はヴォー岳台、いや、望岳台(黒ハート)です。


 望岳台から北に見える小さな岩があります。望岳台から距離にして200~300m程度だと思います。


 前岳がふと姿を現しました。あの夏の様相とはまったく違いますね。同じ場所とは思えません。


 この天気で上に行く気力がないふうたろう、体力的にしんどいらしい(下山後にそう聞いた)F井さんたち、ここで上に行くのを諦めます。
 というわけで、とりあえずそこの小さい岩の上に行ってみますか。


 W辺さんがふうたろうとともに岩を拝みに(?)来ました。
 「隊長!我が輩も一緒に参るであります!!」
 …的な感じで(笑
 なお、遠くにうっすら見えている人影は、先に進んでいるスキー隊。何やらこの吹雪の中、上を目指すようですが…


 吹雪の中に消えたみんなを見送ったら、下山開始。疲れてしまったらしいO塚さんが新たに仲間になって、下山。


 こんなに気楽でいいの?いや、ふうたろうはもはやこの場では「山頂を目指す山屋」ではありません。「同じ山空間を一緒に仲間たちと過ごす時間を楽しむふうたろう」です。


 O塚さん、スキー板に直接登山靴を付けて滑っています。ふうたろうも、てん足スキーなんかではなく、そういうシンプルなのが良かったなあ…


 時折日が差します。


 F井さんもスキーで滑っています。
 ただ、ふうたろうにはよく判らないのですが、エッジというものがないらしく、曲がれないそうです。登りの時には滑り止めとなるシールにはなんとアザラシの毛皮が使われているそうです。


 もう、冷水コース登山口間際になったので、ふうたろうはちょっと道迷いごっこします。
 ああ道に迷ってしまったー(棒読み


 まだ太陽も昇りきっていない(何)12時頃、小屋に戻りました。そこで、W辺さんにお汁粉をごちそうになりました。この甘味が、五臓六腑に染み渡りますなー(目がハート


 F井さんに仕事を与えられました。スノーモービルの修理です。どうも取り付けたグリップのネジ部分がキャタピラを削り取っているようなので、それを外したいとのこと。
 最初に「大変な作業」といわれたので、何をやらされるのかと思ったら、昔懐かしい日曜大工ではないか…。いや、風雪がまとわりついて、雨週末大工という方が相応しいか(じと目


 風雪はそれ以来激しくなる一方です。14時、15時、16時…みんな下りてきません。ちょっと心配です。
 が…?


 何のことはない。O島さん曰く、上でちょっと遊んできたとか。
 ああ羨ましいなあ(歯ぎしり
 で、夜はキムチ鍋です。肉は入っていますが、飛び散り系の豚コマとかじゃないので、かなり安寧に食べられます。
 なお、ふうたろうの左隣では、風雪にさらされて顔真っ赤にしているA野くんが、「肉大好きっすよ!」と、語気を強めながら、キムチ鍋などをイナヅマ食いしていらっしゃいました。肉を食べてくれる人は肉ダメ星人・ふうたろうにとって、神です(何


 夜、スキー板のことで話が盛り上がりました。ふうたろうは特に、てん足スキーだったので、今後使えないこと確定でした。しかし、ふうたろうのスキーはかなりお高い物らしく、何やらそれを買い取るという方向に話が行きます。
 (おいおい、こんなガラクタをいったいいくらで買い取る気なのよ。)
 オークション(何)に参加したO塚さんは、周りのみんなの、そのスキー(TLTタイプ)の「価値」について解説を受けながら、なんと8万円を提示。そんな大金、もらえるか!
 …と、いっても、ふうたろうもそのスキーの価値を知らないので、買ったときに15~20万円程度出したような記憶くらいしかなく、言い値で引き取ってもらうしかありません。もっとも、有効利用してくれるなら、無期限貸与で使ってもらっても…くらい考えるほどですから。
 …と、まあ、昨日よりも宴会は盛り上がって(昼下山組は9時間宴会していたことになるが)、最終的に全員が寝たのは22時くらいになったでしょうか。
 ふうたろうは今日も体調一切悪くなることなく、いちおう元気に立ち回っていましたが、テンションがおかしい。ちょっとばかりしんどくなってきましたね…。


天気:雪一時晴れ(北海道空知支庁夕張市)

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