先週の続き(←こら)(天塩岳【浮島上川町側コース】:北海道上川支庁)
昨日の夜は青森駅を出るところから既に色々ありました。
まず、青森駅にいること自体がデジャブでした。
次に、予約したときに一番後ろの席で予約したはずなのに一番前で荷物の置き場がなかったという罠(滅
次に、はまなす号でふうたろうの横に座ったのが少女ひとり。どう考えても母親と生き別れた(座席指定で)としか思えなかったのでここぞとばかりに席交代。交代した母親の席の方が実はふうたろうにとって都合が良かったという件。これを情けは人のためならずという(違
と、寝づらい普通車指定席でろくに寝ることもできないまま札幌市。困ったことに上川駅にはコインロッカーがないのでまずは旭川で下りてからパソコンや余計な着替えなどをたたき込んでおかなければ…
…長い前振りでした。札幌を出た旭川行きの特急スーパーカムイから外を眺めていると下層雲が(Θ_Θ)どよーん
でもこの上は雲ひとつない青空だと信じたい。というか、かなりの確率でそうだと言えます。
旭川に8時16分に着いたら、次の網走行きの特急オホーツク到着は9時1分です。その間にコインロッカーに荷物をブチ込んで朝飯。
荷物を札幌ではなく旭川に入れたことが今後の動きに影響します。旅の拠点は必ず定めましょう。
紛らわしい駅案内で変なところで待たされましたが、このあと無事特急オホーツク到来。
上川駅に着いたら何をする間もなく目の前にあったタクシーに飛び乗り、浮島の林道入口まで行きます。その林道の入口は上川町側と滝上町側の両方にありますが、上川町の方が4kmほど運行距離が短いと思います。
タクシーのおっちゃんに見送られ、ふうたろうはまだ見ぬ、天塩岳の大縦走路に思いをはせ、出征。
っていうか、庄内摩耶山(山形県)の時みたいにいきなりショートカットします。
なお、地図は完成していても、ネタバレを防ぐために必ず行程すべての日記を上げてからアップロードすることにします。
沢ひとつ分ショートカットして、たぶん10分前後節約したと思います。
まずは雪がたんまり積もった林道を歩きます。小手調べですな。…いいでしょう(`・ω・´)キリッ
ヌオッ(゚Д゚;)
疲れた…(←こら
ふうたろうの持っている古い地図には新しい浮島への道が記されていません。とりあえずこれを古い地図のまま進み、途中からは何とか適当に進みますか(←こら
荷物が重い。これはマジで切実です。それでもどこかひとつ遠望が利けばホッとするものです。ずっとそうやってここまできたんですから…
このまままっすぐ林道っぽいところを突き進んだらどうなりますか?ふうたろうの目的地は浮島ではありません。天塩岳です。天塩岳より先の縦走路です。
ん?(・ε・;)
ヌオッ(゚皿゚;)
コンパス忘れた(滅滅滅
しょうがないのでスマホに付いているコンパス機能で行くか…(ため息
この風景だけを見ていると、本当に道迷いしかねません。方位磁石にしてもスマホのコンパス機能にしても、たまに狂いやがりますのでまじイラつきます(怒
ここは浮島…
ではありません。ふうたろうの軌跡を見れば、どう考えても浮島は通りません。どうせ今はこれと何も変わらないただの雪原でしかないでしょうから、特に未練はありません。
ところで、この風景って、どこかの南八甲田で見たのとそっくりですね(棒読み
あちらに見える丘は何でしょうか。あれこそふうたろうが縦走を始める尾根の始まりです。中央左寄りの鞍部めがけてまっすぐ突き進みましょう。
森で見えなくなっても、方位で進みます。さっき見えていたときの方位を覚えておきます。
北大雪の山々が見えてきました。北大雪は2012年夏の陣(何)で戦ったニセイカウシュッペ山の大縦走です。今回無事成功すれば、そのときの距離に匹敵するものになります。
今回登る山は、いちおう「天塩岳」ですが、天塩岳は二番煎じです。2011年7月9~10日に登っています。しかし、愛別駅からタクシーを使ってやっつけ仕事で登ってしまったため、土砂降りの雨だったこと以外の記憶がほとんどありません。今回はやり直しも兼ねています。
ネコヤナギの花。若葉を出している木なんて一本もないけど、ネコヤナギだけは時々咲いています。
そろそろ尾根です。しかし、"そろそろ"と簡単に書いてはいますが、そんなに直ぐに着くわけではありません。
ここから上りがきつくなります。ふうたろうの25kg超えのザックでは特に。
今日ははまなす号の呪いで寝不足です。あまり慌てず、行きましょう。そして、今夜は雨の予報なので、ほどほどのところでテントを張るようにします。
踏み痕かシュプールが所々にあるので、きっとここは春スキーの聖地なのでしょうね。
1103mピークが近くなると展望も開けます。北大雪はもちろん、大雪山も見えます。ふうたろうが知らない山も多く存在します。
あの左奥に輝く白い山は何でしょうか。確かチトなんとか…(チトカニウシ山です)
滝上町側です。東大雪のような広大さはありませんが、この黒い森はすてきですね。そこに一本の道が走って…
1103mピークに着くと前方右手(北西)に笠山が見えます。何やら稜線に2人分ほどの人影が見えるようです。叫び声が聞こえたので、ふうたろうも返しましたが…
なんか近くからも声が聞こえたぞ…?
なんと、こないだの夕張岳のパトロールイベントで出会ったKさんでした。登り始めて直ぐにリタイアしたあのKさん。ふうたろうもあんまり話をしてなかったので思い出せなかったのですが、顔見て判りました。
ちょっと立ち話して、先に進みます。ここにKさんがいるということは、あの2人はKさんの知り合いですから、ふうたろうと鉢合わせすることになるでしょう。
あの尾根を颯爽と滑っています。写真じゃ判りにくいですがね。
程なくして鉢合わせしたら、やっぱりあの夕張岳のパトロールイベントで会っていた人でした。…が、今度は名前を覚えていたが顔を忘れていたパターンで、まともにザンネンな反応をしてしまったふうたろうでした(滅滅滅
ここからは本当にひとり旅になります。そして、浮島から天塩岳に至る闇コースは、アップダウンが緩いピークの連続とはいえ、数が多くなればしんどくなります。そういうときは急がば回れ、ピークを適度に回避していきましょう。
雲の厚みが増しているように思います。が、雨が降るのは夜(18時以降)になってからだと思うので、もう少しがんばりましょうか。
似たような形のピークがいくつもあります。しかもだだっ広いピークの連続です。ガスに巻かれると大変なので、そうなった場合はあまりムリしてジタバタしない。
近そうに見えますが、あの最終の取り付きまで、文字通り紆余曲折ありますから。
まだら模様の雲がそれでも少しずつ厚みを増しながら近寄ってきます。
さっきのアヤシい黒い雲も近づき切れてはいません。まだ大丈夫(この精神は使いどころ間違えるとひどい目に遭う)。
さて、1194mピークの西側を巻きます。いちいちバカ正直にピークを踏んでいたら大変なことになります。
そしてここで雪かきの成果をば。強風に備えて穴を掘っておきます。穴の壁そのものが風よけになってくれるはず。
ちょっと気取ってみましたが何か。
っていうか、演出も靴もクサい(じと目爆滅棒読み
さて夜飯です。この緑色の虫みたいなやつはコゴミです。野菜は重要です(`・ω・´)キリッ
いつものスパムスパイスカレーチャーハンに添えます。完璧ですね(どや顔
埋まったテントの中で、しかもピークの陰に入っているため、携帯の電波が通じません。ちょっと上川町市街地が見えそうなところまで移動します。そしたら通じて、Facebookとかに写真をアップできました。
結局雨が降り始めたのは19時半頃でした。それから1~2時間雨が続いて、どうやらその間にふうたろうは眠りこけていたようです。
さて、明日はどこまで進めますかな?しかし、それもこれも、明日の天気次第。停滞とか、勘弁してくれよな。
天気:くもり時々晴れ、夜一時雨で強く降る(北海道上川郡上川町・紋別郡滝上町、JR函館線など)