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天塩岳の夕暮れを楽しませる雲たち(天塩岳【浮島上川町側コース】:北海道上川支庁)

2014年 5月 4日

 0時前後に起きだしたら星が出ていました。朝方の雨だの雪だのはガセかな、と思いつつ寝直し、今朝はコゴミ入りのペペロンチーノ。もう少しコゴミをしっかり茹でられればなおうまいと思いますが、山の中でこれは贅沢中の贅沢です。


 で?何が星だって?


 (Θ_Θ)どよーん
 天塩岳が完璧ちゃんに見えなくなっている…(滅滅滅


 そしてふうたろうはガスに包まれた!


 雪が降ってきました。雪というか、霰というか。
 コゴミの破片が散らばっていますがただのゆで汁なのでお構いなく(何


 散弾銃をくらっているような感じでテントが雪に撃たれています。掘った穴の壁とテントの間に雪がたまり、テントが圧迫されています。肘鉄や蹴りを食らわせながら雪を壁に押しつけても、キリがありません。


 6時半頃に降り始めた雪。
 あれからどのくらい 経ったのだろう
 沈むテントに いくつの肘鉄を(黒ハート
 (以下略


 雪は相当前に止んでいましたが、暴風で積もった雪が吹き飛ばされ、ぜんぶふうたろうのテントの穴に飛び込んでいただけでした。少しずつ回復する天気、のようですね。


 山の天気は回復も劇的です。ほんの数分、数十分で…
 これは11時19分。


 これが11時29分。


 11時40分。


 あのテントの杭代わりにしていたスコップは掘り出せるだろうか。


 テントが埋まっていた穴。ふうたろうの肘鉄や蹴りの生々しい痕が。


 ずいぶん遠くまで見通せます。ガス(雲)はかなり上昇したようです。つまり、雲が薄くなったと考えて良いでしょうか。


 とはいえ、天塩岳山頂部はまだまだ雲の中。あの中には入りたくないなあ…


 1247mピークの西斜面のきわどいところをトラバースします。危険ではありませんが(俺だけ?)まあ、注意することに超したことはありません。


 上川町方面です。ケータイの電波が通じるはずなので天気予報とかMegapolisとか…


 呑気なふうたろうはこういうところでヅドンしながら進みます。


 地図通りに進めています。見通しが良いので軽快です。ガスったらかなり神経を使います。そう、あの余市岳の時みたいに、ね。


 青空の下、見たかったですなあ…


 ふうたろうが進む速度よりも雲の底面が上昇していく速度の方が速い。


 相変わらず風は強い。


 さっきはこのふうたろうが今いるところもガスっていたかな…


 青空が出てきましたね。やはり回復傾向ですか。


 北海道はデフォルトの寒冷渦ペロペロされています。なので、短い周期で天気が崩れ倒します。代わりに一日天気が崩れるということもありません(去年はひどかったけど)。


 あそこにある左向きの尾根を進むと、理論上上川町市街地に降り立つことができます。あちらを行けばバスとかの心配もなく進めますが…


 ふうたろうの歩いてきた滑走路のような縦走尾根。


 晴れ間が覗いてきたとはいえ、なかなか晴れてきませんね。完全に晴れるときは本当に一瞬の出来事なので、ここは量より質への転化を待つしかありません。


 あれは避難小屋の裏(南側)にあるピークですね。上川町市街地と天塩岳方面の分かれ道に立ちました。


 左奥にあるのは宇江内山(うえんないさん)。急登です。ああいう急なやつが何個もあるので、この上川市街地へ下りるルートはできれば通りたくありません。


 霧氷の孵卵器で白く輝く木。これは何の木ですかな?


 というわけで…
 乾杯 今君は雪道
 大きな大きな舞台に立ち
 遙かなる道のり(30km)を歩き始めた君に幸運あれ…(遠い目


 なお、今までのルートと違って天塩岳の南面は雪ハゲヤヴ漕ぎスペシャルなので、多少難儀してでも雪斜面のトラバースを。
 でも、見晴らしいいから許す。


 青空の広がり方が一気に変わってきました。


 雲が文字通り霧散しています。


 いつの間にかあの小屋裏手のピークも完全に頭を出しています。


 そして、天塩岳のピークが見えてきました。


 まだ日は差していないものの、朝見たあの(Θ_Θ)どよーんとは雲泥の差です。


 とりあえず山頂踏みに行きますか。渚滑(しょこつ)岳方面に縦走できるかの偵察もかねて。


 う~ん…。天塩岳ってこんなに見晴らしのいい山だったのか…。


 上りの道は判りづらいです。ヤヴは歩きたくないんですけど。


 ウボァー(゚Д゚)


 あと少し…?


 このガレ場は…
 この山頂部はかなりきつい風が吹いています。一切経山(福島県)を思い出して直径10cmの石ころを1mくらい放り投げてみました。バウンドして風下に飛んでいくということはありませんでした。
 はっきり言ってあの一切経山の爆風はトラウマです。


 とりあえず山頂だけ踏んどきます。たぶん、明日の朝また来ると思いますけどね。


 さて、今日は避難小屋に行きましょう。このまま渚滑岳方面に進んでも痩せ尾根の途中で夜を迎えてテントを張る場所を逸しますし、張れたとしても強風に煽られて安心して寝られはしませんから。


 写真の傾き方がハンパない。よほど風のトラウマ攻撃がキツいとみた!


 下りの方が道が判りやすいです。山頂から避難小屋まではちゃんと夏道がありますが、ガレ場になるところだけ雪で埋まっています。


 避難小屋が見えます。


 この美しさは魔性ですな。風雪に耐えたかいがあったというものです。


 天塩岳も一気に晴れ渡りました。これはすごい!


 風は強いけど避難小屋までしばし稜線漫歩。


 白銀の天塩岳キター(目がハート


 今日初日の出。やっと逢えたよ太陽に。


 さっきまでの曇天は嘘のようです。これが量より質への転化というやつですな。ほんの1時間ほどの間の変化です、十数時間経っても変わらなかった天気の。


 避難小屋到着。ふうたろう、2011年7月9日にここ、泊まりましたよね?覚えていますか?


 日付と土砂降りの雨のことしか覚えていない天塩岳の眺望は今、改めてすばらしくて…(恍惚


 避難小屋と天塩岳。避難小屋は板張りの2階建て。2階はすきま風が入るでしょう。トイレはありますが水場は…どこかにあるでしょうか。どのみち煮沸しないと飲めませんけどね、エキノコック水が怖くて。


 小屋でスパゲッティを食べ過ぎてから重いケツを上げて写真を撮りに出ます。
 いやあ、重いケツを上げただけの価値はありますなあ(目がハート


 この位置から見る天塩岳の形はすばらしい。


 もう少し日が落ちてからの天塩岳。春霞が多くてアーベンロートは期待できませんね。


 今日の日は さようなら もう逢うことはない~(違


 さっきまで寝ていたような錯覚を覚えますが、今日はこれで終わりです。まあ、停滞というのはとかくそういう思いにさせられますね。じれったいですが、実は悪いことばかりではないのです。特にふうたろうみたいなのには必要でさえあるかも?


 昼間あまり疲れなかったので寝付きが悪かったのですが、21時過ぎには眠り始めていました。
 明日は夜から天気が崩れるそうなので、このまま一気に滝西バス停まで歩ききろうと思います。なせばなる、さ!


天気:くもり一時雪、強風を伴う、夕方から晴れ(北海道上川郡上川町・朝日町・紋別郡滝上町)

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