でたらめなる計画(西クマネシリ岳【三の沢下降コース】:北海道十勝支庁)
目を覚ませばそこは樹林帯だった(真顔
スパゲッティ食って出発しましょう。今日も早めに行動した方がいい。
真ん前に西クマネシリ岳が見えています。しかし、雪質もヤヴもタチが悪く、前に進みません。非常に厳しい。
ウボァー(゚Д゚)
もう、いい加減にしてほしい。まじ死ぬ(滅滅滅
間違いなく道です。昨日の「気がする」クラスのケモノ道ではなさそうです。
道が現れるのは西クマネシリ岳へ急登が始まる場所。ここまで来ると西クマも「片方のおっぱい」の雰囲気を失って見えます。
それはそうと、昨日の夜は雪がちらついていました。ふうたろうのいた1200mの標高あたりでそれなので、それ以上の標高だと完全に雪だったのだと思います。
東大雪の大森林を東側から見ています。これは西クマやピリベツ岳などに来なければ見られない風景です。
こういう看板はあの沢沿いの道にほしかった…本当にキツかったですぞ、あのヤヴ漕ぎゾーン。
出発から2時間半。下りを考えると西クマまでが限界でしょうか。
110リットルザックを分岐に放ったらかして、カメラバッグに旭川駅ナカで買った「銘菓き花」を2枚入れて、西クマ山頂を目指します。
突然良くなる展望。ピリベツ岳の南面の山容はすばらしいものがあります。
ところで、このあたりは全然大丈夫ですが、分岐から岩場に取り付くまでの間はけっこうなヤヴに侵されています。このままでは道がなくなってしまわないかと思いますが…
さすがにこのあたりの雪はヅドンしません。安心安定の雪質です。
西クマの岩場はそれなりにスリルがあります。滑落しないよう、気を引き締めましょう。
東にはクマネシリ岳が見えます。ただのクマネシリ岳。「ただクマ」とでも呼ぶ?それとも、「東クマネシリ、東クマ」「奥クマネシリ、奥クマ・奥マ」とか。
「き花」を食べます。ホワイトチョコレートにクッキー生地なので、かなりのカロリー補給を期待できる優れものです。(有機)塩素重量が半分以上を占める人工甘味料を使った食べ物(もどき)は、ふうたろうには必要ありません。糖尿病患者などの医薬品のような位置づけで使えばいい。
あれは西クマから南にある、南クマネシリ岳。登山道はあるのでしょうか。地図を見た限り、ありませんでしたが…
さて、下山しましょう。ピリベツ岳に行っている余裕は無さそうですから。帰り道もあのハイパーヤヴ漕ぎゾーンを通らなければならないかもしれませんから。
この崩落地、そのまま下ってうまく林道に当たれば、ダイレクトに三股山荘の横に出てきます。魅力的すぎるけど、崩落地がまず魅力的ではないのでパスします。
どうしても来た道を辿る気にはなれませんが、辿るしかないかなあ…しかし、どうせ道がないなら、せめて三股山荘側の林道に下りるように画策したい…。
雪深くてかなりヤヴァイですが、尾根を北側に下ると道が現れました。いや、これを道と認識するかどうかはビミョーですがね…
数歩歩くごとに、あるいは一歩ごとに、下手したら股下まで踏み抜きます。気が狂いそうです。
しかし、相変わらず踏み抜きはひどいし、どさくさに紛れてポツポツしてくるし、癒やしの東大雪どころじゃねえ…(苛
沢の合流点付近まで下りてきました。道のカンジからして、どう考えてもこちらが登山道でしょう。では、あの地図の尾根道は何だというのか。
ここも夏になったら草ヤヴでムラムラするのでしょうけど、今はまだ大丈夫。恐らく、イタドリの群落地だと思います。
安心のピンクリボン。いや、地形は理解しているので、下山するだけなら下山できます、ええ、確実に。それが快か不快かは全然別なだけです(滅
小屋が見えます。しかし、老朽化していて中に入ることすらできません。
林道も洗くつの進んでいる場所では、徒渉して交わさねばならないところも。
それもそのはず、昨日はここから力ずくのヤヴゾーンに突入したのですから。
ここからは昨日来た道をそのまま戻ります。が、昨日の午後よりも踏み抜きはひどくなっています。沢の中を歩いた方がずっとマシというものです。
でも、さっきのどさくさ紛れのポツポツを最後に降っていないように思います。
何度目になりますかね、ここ…。少なくとも今回2回目。
ちなみに、中に入ると、「いらっしゃいませ」ではなく「おかえり」でした(黒笑
ハラが減ったのでちゃんとしたものを食べます。豆ピラフという珍しいメニュー。なかなかボリュームがあって凄まじい。しかし美味い!特に豆が。
実を言うと、癒やしの東大雪・三股山荘でも、ふうたろうは一方で緊張しています。人間関係に緊張します。
これだけ一人で過ごしている時間が長くても、少し人の中にいると、直ぐにまたひとりになりたくなります。
そう、明日はまた天気が崩れるらしいです。しかも、午前中から午後にかけてというゴールデンタイムを潰されるみたいで。
十勝三股も昔は木材の町で、栄えていた。今は建物の破片すら残っていません。羽幌町の炭鉱とはまた違う寂しさを感じさせます。
しかし、人の中にいると一瞬で緊張から逃げ出したくなるくせに、人と町の営みは大事だと思う気持ちだけが残っているのは、不思議です。
阿寒湖に向かいます。天気の崩れがどの程度なのか判らないのですが、とりあえず明日、雌阿寒岳を縦走したい。崩れが最小限なら行きたいと思いますが、バスで向かっている途中に見た予報では、より悪くなっている模様(滅
阿寒湖に着いたのは21時少し前でした。宿泊客はふうたろう一人のようだった民宿で、再び濡れた靴などを乾かしつつ、風呂(温泉)に入ったりして寝る準備を。しかし、またこれいつもの吐き気症候群で、寝付くのが大変。もうここまで来たら寝付けないことにストレスを感じていたら本当に死ぬので、眠気が吐き気に勝つまで闘うことにしました。もう、それでいいじゃない?
というわけで、明日の天気を半ば諦めながら眠りにつきます。天気次第ではもっとも悲惨な選択をすることも…?
なお、西クマの地図はこちらです。
天気:くもりのち晴れ、一時小雨ぱらつく(北海道河東郡上士幌町・阿寒郡阿寒町、国道39号線・240号線など)