遙か遠く、新緑の山(岩菅山【渋峠赤石山縦走コース】:群馬県)
今日は好天、絶好の登山日和。いざ199個目の200名山、岩菅山へ!
…というわけで、さだめの道行きです。ここは草津高原・白根火山バス停。
白根火山の売店の前にある針葉樹から、ばらばらと氷が落ちています。崩れたエビのしっぽ。
ところで、西武バスの運転手(ふうたろうが乗ってきたバス)が、草軽交通バスの運転手(長野原草津口から来たと思われ)にケンカ売っていました。気分悪いからよそでやれ。
2011年5月21日に横手山と草津笠ヶ岳をダブルで取りに来たとき、さりげなく横手山の山頂三角点を踏まずに過ごしてしまっていたことが、後になって判ったため、今回踏んでいこうと思います。それで、当時は車道歩きをしたのですが、今回は同じ道を通る必要もないので、リフトを…
って、やっぱりダメですよね。陸運局の許可がないとダメなリフトがけっこうあるみたいです。極めてめんどくさい。安全を一から十まで、強制的に人に頼らされる社会が、めんどくさい。
というわけで、苦虫かみつぶしながら…というほどではないけど、除雪されていない白銀の道を歩いて行きます。
しかし、これが5月17日の景色とは思えません。完全に真冬。そして、絶望的な天気(滅滅滅
とりあえず、律儀にブルドーザ跡みたいなところを通る義理はないので、自由の大地を歩きます。
そして、横手山山頂。絶景らしいですが、今はあまりにも幻想的で突き抜けていますね(ヴォー読み
ま、これで作業も終わったので、本番に入りましょうか。いざ岩菅山へ。
電波塔がモヤッとしています。こんなんで本当に行けるんかいな…
昭文社の地図には、「日本一高所のパン屋さん 大パノラマが体感できる 特に朝夕は絶景の一言」と書いてあります。が、今日も何も体感することなく、通過(じと目
3度目か来世に期待しよう(棒読み
横手山から鉢山方面に向かいます。しかし、雪とガスで、3Dではまったく道が判りません。
方位磁石を眺めるだけで何となく登山道っぽいところに出てきてしまった。
しかし、ふうたろうはスキー場なんぞ関係ありません。山の道はあってないようなものです(ぇ
さて、鉢山方面の尾根は、このように積雪とガスにまみれると、瞬く間に方向が判らなくなってしまいます。今日は5m先が見えない(そんなことあるのかな?)状態でもないので、いちおう尾根がどんな形しているか、どの方向に向かっているかくらいは判るので、磁石と照らし合わせながら進みます。
たまにリボンを見つけることができますが、ほぼ役に立ちません(きっぱり
いかにも今はなさそうな企業の名前のようなものが書いてある看板(ごめん
主に、遭難に対する危機感を煽る看板。この先に「ガラン沢」と呼ばれる場所があるらしく、そこで遭難事故が多発しているようです。地図を見ると確かに沢になっています。
でも、バカ正直に道を辿ってもしょうがないので、ふうたろうは一瞬の迷いもなくショートカットぶちかまします。
ガスっているのに鉢山を目指しても一円の得にもならないので、東麓を巻きます。地図は後日載せます。
今日初めての澄んだ空気です(下界は晴れていてもガスっている)。
雪が所々途切れて登山道が露出しています。こういう道はけっこう歩きづらい。
冬枯れの木の隙間から大沼池が見えます。何かでせき止めているようにも見えなくもないけど、どうなんでしょう?
鉢山と赤石山の最低鞍部付近にベンチがあって、大沼池が見渡せます。
ところで、さっきから溶けた霧氷が降り注いできます。けっこう大粒のものが当たると、痛い。
赤石山が見えます。ガス、かなり晴れました。ふうたろうの心も晴れました。
鉢山~赤石山、けっこう遠いです。横手山から鉢山と距離では似たようなものですが、道がちょっとばかり険しい。
振り返ると、横手山はまだまだガスの中。今日はあのまま晴れないのかもしれませんね。
横着せずにアイゼンを履くか、登山道を我慢して歩くか、すべきです。
赤石山山頂。…でも、山頂部がどこなのかはよく判りません。ここで寺子屋峰方面(北)に方向転換しないといけないのですが…
よく判らなければ、無理やりヤヴを乗り越えて進むのがふうたろうの道です。行きましょう。
ところで、ふうたろうはずぶ濡れです。念のため、今日はひとつぶも雨には当たっていません。もちろん、雪に頭を差し込んでもいません。
霧氷が溶けて氷水(氷と水)になって降ってきます。最悪です(真顔
水ポタ雪ヤヴゾーン(新しいジャンル)を抜けたら寺子屋峰が見えました。
東の方にも知らない山々がありますが、あちらはどうやら野反湖につながっているようです。野反湖からの縦走も、なかなかタノシいかもしれませんね。
30分の22。赤石山から30分の22。ペース、落ちてきましたね。疲れてきましたか。
ウボァー(゚Д゚)
…と叫ぶ体力もそろそろなくなってきたような。
寺子屋峰手前に判りやすいニセピークがあります。笹原の美しい場所がありますが、眺望は既に失われています…
完全に曇ってしまいました。さっきのは疑似好天というやつでしょうか。
やっと到着、寺子屋峰。赤石山から1時間53分。こんなスピードでは縦走、果たせないですな。
気温は高めなので、相変わらず枝から氷・水が降り注いできます。
方向を再び東に換えて、次こそ岩菅山を目指すことになります。ここは笹原ですから、展望はすばらしいのでしょうね。
…17時半過ぎました。潮時ですね。
ふうたろうの行動している時間、ふつうの山をやっている人ではありえませんが、ふうたろうは1人ブラック親方なので、いつもこんなものです。一日10時間以上の行動なんて、当然です。
自分で決める権利のあるものは自分で決める。
自由には、自然的・社会的制約があります。その制約の範囲内で、すべての自由は決まります。制約を理解していれば、どこでも、誰でも、ある程度は自由の行使をコントロールできるものです。
さて、今日は歩き食いをしまくっていたのでそれほど強く空腹を感じませんが、試してみたい料理があります。
ご飯はいつも通りですが、タマネギ、卵、そして写真手前側にあるのは、13年年末に鹿児島中央駅で買った生節(またはなまり節ともいう)、鰹節削り節を持って来ています。これで何を作るか、と?
まず、ご飯は強熱したフライパンで、少々のサラダ油を使って炒めます。本当はご飯をそのまま温めたいのですが、ボイルで温めると水と燃料を大量に消費してしまいます。水の節約にはこれが最強です。
次に、フライパンに水を張ってタマネギのスライス(ふうたろうは横輪切りが好きです)を入れて沸騰、醤油とみりんを加えます。そして、なまり節(実は醤油で味付けがされている)のぶつ切りを入れます。明日の朝までに一本使い切らなければならないので、けっこう贅沢にいきます。
最後に溶き卵をかけて一煮立ちさせ、トウガラシの刻んだものを入れれば彩りとアクセントが完璧。ここに天かすやネギが入ると至高の一品になるはずですが、天かすはすっかり忘れていたし、生鮮品のネギはちょっと持ってくるのに抵抗がありますね。
いざ、食わん!
…。もぐもぐもぐ…
ヌオッ(゚皿゚;)
生節が唾液吸収装置になっているではないか…折角のメインなのに(滅滅滅
なお、「唾液吸収装置」という表現はふうたろうが作ったものではありません。
しかし、この親子丼風のメシは夏でもいけます。スパゲッティとスパイスチャーハンに加えて、新たに丼飯も仲間入り。ふうたろうの料理レベルが1上がった!
今日は結局ガスから逃れることがほとんどできませんでした。予想よりも天気の崩れがひどく、かなりザンネンな結果です。これでまた、週明け晴れるんですかね(じと目
ひとまず明日は和山温泉までの縦走も視野に入れますが、果たしてこの天気と、第一この積雪期に、わざわざ行く価値があるかどうか。さすがにふうたろうもそろそろ新緑を謳歌したいですよ。
天気:くもり時々晴れ(群馬県吾妻郡六合村・長野県下高井郡山ノ内町、JR吾妻線など)