建設

2014年 6月 28日

 ん?(・ε・;)
 北海道、予報では晴れるとか何とか言ってたような気がするけど、ここ苫小牧駅前は妙にヌレていますね…
 そういえば、苫小牧に来る時、まともに晴れていた経験がほとんどありません。平日の朝に北海道から帰るときの新青森駅で雨が降っていた経験がないくらいの頻度で。また何かの呪いかしら(じと目


 (Θ_Θ)どよーん
 苫小牧発岩見沢行きの列車が6時10分に発車してからしばらくすると、雨がパラパラ降ってきやがりました。今日は天気いいところ、日本では沖縄くらいか?


 追分駅で乗り換えです。「みなみ北海道フリーきっぷ」とかいう、またひらがなで書けば流行りに乗っているかのような名前の、フリータイプのきっぷを持っていますが、沼ノ端から目的地駅の清水沢までは使えないので、別料金です。そして、ワンマン列車では、駅員のいない駅では電車から出る度に料金を払う制度になっている(きっぷを持っていれば別)ので、追分で乗り換えるときに一旦精算。でも、沼ノ端から清水沢なら、追分で精算した方が90円安い(沼ノ端~追分:540円、追分~清水沢:640円、沼ノ端~清水沢:1270円)。
 …というわけで、追分駅で降りて、25分ほどの待ち時間に近くのセイコーマートにエサを探しに出ましたが、見事に雨に撃たれました。


 しかし、追分のある安平町と夕張市は、天気がまったく違います。ローカル線の旅を楽しんでいる老夫婦ふたりと話しながら過ごしていると、晴れ間が見えてきました。


 ところで、コザクラの会のM尾さんには、行くということだけ伝えてはいましたが、どういう手はずで待ち合わせるとかはまったく話し合っていませんでした。
 いやあふうたろうもずいぶんいいかげ勇猛になったなあ(棒読み


 程なくしてM尾さんが向かえに来てくれ、何人かが集まっているところに行き、そこからI嵐さんの車に乗せていただいて、夕張岳ヒュッテに向かいます。
 例のシューパロトンネルを潜り、3月に行ったときまでのあの小さな橋を渡って行くところが…何か違う。


 肉欲的なすがすがしさを覚える景色。
 いや、ふうたろうは知っていましたよ。4月から湛水するということで、遂にふうたろうの足跡が完全に水没することを。ふうたろうの軌跡が二度と再現できなくなったことを。動植物のすみかがベネフィットに見合うものかさえよく判らないダムに埋まってしまうことを。
 たぶん、このダムに反対する人なら誰も思っているはず。「どうやったら止められたんだろう」とね。


 立派な道路が付いています。前の砂利道を思えば恐ろしく走りやすいでしょう。でも、この道が、同じ夕張岳に続いているとは思えないのですよね。
 念のために言っておきますが、ふうたろうのこの思想と、ユウパリコザクラの会とは関係ありません。当然、このダムに対する思いは会員個人個人では色々あるでしょうが、会として規約や活動方針には、それに反対するなどの話は聞いていませんから。


 ふうたろうの今回の目的は、パトロール。一応、登山を受け入れの補助です。それに、もうここに来るのは6回目。ふうたろう的には同じ山に6回来るというのは、まずありえない。


 穴の開いたフキ。このカメラで写真を撮るのは、やっぱり楽しい。SD1 Merrillのチカラを試したいというのも、実は隠れた目的でした。


 晴れていますね…
 ここには「高山植物を守ろう」と言うことが、まあ、かいつまんでいえば書いております。書いているのは、夕張市教育委員会や林野庁など。
 でも、広大な面積の森林を水没させたダムの上流だと思うと、ね…


 …3月に来たとき、ヒュッテは下3分の1ほど雪に埋まっていました。今は、当たり前か、雪を思わせるものは全くない。


 トラックから資材が降ろされます。でも、この変な形した木、何に使うんだろうか…?


 道具も降ろされます。鉄筋を丸めたもの。何に使うんだろうと思ったら、あとで教えてくれました。コンクリートに埋めるんだと(強度を高める)。建築のことは無知なふうたろうですので、一から教わらないと、何も解りませんね。


 しかし、その鉄筋をあんな形に、しかも均一な形に整えるには…と思っていたら、これを使うようです。円周を等分する作図が書かれた板に太いボルトが打ち込まれ、よく見たら、左奥にひとつだけ円周を外れたボルトが打たれています。
 …何という知恵でしょうか。


 かまどに火が入っています。山中の、知る人ぞ知る、小屋の営み。


 再建された夕張岳ヒュッテは、まだまだ拡張性を持っています。会長のF井さん、凝っています。不思議と、ふうたろうの周りにはこういうタイプの人が何人かいます。ものごとを勝手に「専門」と「一般」に線引きして諦めるようなことは決してしないような人たちが、います。


 この器具、何という名前だったかな。カタカナでいわれたので忘れましたが、建物を建てるとき、水平・直角・垂直を取るものです。土地が傾いでいても、これを使えば水平な面を空間上に設置することができるため、建物をきちんと設計することができるのです。


 ん?(・ε・*)
 これは、ふうたろうが電子天秤を実験で使うときにも使う、水平器。泡がこの二重丸のど真ん中に来るように、3個ある微調整ネジを回します。
 ところで、デフォルトではこの写真、白飛びしまくっていましたが、さすがSD1、ちゃんと現像すれば、遜色なく表現できていますな。


 あの器具の使い方を一通り教わり、新しく建設する炊事場の基礎の水平を設計したら、お昼。ひやむぎでした。なぜかここ、ひやむぎを食べることが多いのですよね。流しそうめんの時も、そうめんでなくひやむぎですし(何


 森に囲まれた夕張岳ヒュッテ。時間の流れがゆっくりです。


 北海道に来たら、ガラナと並んでこの「カツゲン」を飲まねば始まりません。ただ、ふうたろうは、雪印乳業がちょうど14年前の今日前後に起こしたあの黄色ブドウ球菌の大量食中毒事件を忘れてはいません。
 何度も言いますが、家庭レベルで食中毒を起こすことと、企業レベルで起こすこととは、責任の大きさが違います。規模の大きさ、組織力、財力、などの意味で、ね。


 でも、そんな人間の文明スケールのことなんて、自然にとっては知ったことではないんだなあ、と思います。


 上とほぼ同じ場所を、縦位置で撮ったものです。


 この柱は、ここまでウッドデッキが来ることを意味しています。


 釘やネジを使わずに建設、宮大工ですな。


 う~ん、かっけぇ!


 細かい木屑が飛んでいるところまで再現されるこのカメラもすごい。


 一息ついたらメシの種(何)を取りに行きます。これは、フキですが…?


 直径2cmくらいはあるだろう太い蕗、包丁片手に採りに来ました。そこら中に生えていますから。ただ、これもコシアブラの時同様、丸裸にしないこと。
 なお、フキは中の空洞の中に虫が食っていることが多いということを、今回採ってみて初めて知りました。F井さん曰く、虫が食っても食べられなくはないが、固くなっているので、と。食っているところまで切り落としてしまいます。


 フキを持ち帰ってきたら調理です。


 とりあえず、皮剥かずに茹でまして…


 茹でたあとに皮を剥いて、適当な大きさに切って、サバの水煮缶と炒め煮にしました。
 ところで、そのダシの素入れなくていいと思います。醤油が十分うまければ、サバの水煮缶と砂糖で味は調うと思います。


 ふぅ、見上げた空はいつもきれいですね。それがたとえ曇り空でも、東京の空はいつもビルで封鎖されているから…


 シシウドみたいなセリ科の植物のシルエット。


 多少のことなら無理を聞いてくれるこのカメラがおもしろい。


 水がきれい。エキノコックスがいる可能性はゼロじゃないけど、流れの速い場所から採水しているらしく、ほぼ可能性はないらしい。F井さんも43年ほど飲んでいるとか。


 ところで、ふうたろうもちょっとノミ触らせて。


 煙突の煙。


 光と風の長閑な、山中の小屋の色。


 この、ほぞを作るの、かなり時間かかります。慣れるまではしょうがないのかなあ…
 でも、時間はかかっても、人は育てなければならない。それが判っていて、F井さんたちもふうたろうにこういう技術を教えてくれているのだと思います。まあ、ふうたろうから教えてくれと頼むこともありますけど。
 …ふうたろうは、やはり東京から離れるべきなのかなあ…。


 夜飯は、いつものふうたろうのチャーハンに、カレイとかニシンとかを焼いたもの、さっきの蕗の炒め煮、を食べました。おかげで腹一杯になりすぎて胃もたれしましたの巻(滅滅滅
 よく考えたら、今日はよう食うたわ。


 外で、登山に来た人と話をしていました。なぜか、話の方向はいつも政治談義に収束する運命にあります(黒笑
 ふうたろうは、山小屋のコッテリとした、こういう味のある時間が好きですな。
 明日は花パトロールです。ついでに、木道が滑りやすいとの連絡も受けたので、木片の滑り止めも打ち付けに行きます。


天気:くもり時々晴れ、小雨ぱらつく(北海道夕張市、室蘭本線など)

Comments are closed.