マッタリ花紀行(夕張岳吹き通しまで)
夜が明ける前から、奥の部屋の登山客たちがハイパーごそごそモードに入って、ずいぶん賑やかに外に出て行きました。そのときに見た空は、何となく星も見えないので曇っているのかなと思ったら、晴れていました。
今日は花を見つつ、昨日述べたように、木道の滑り止めを打ちに行くことになっています。
チャーハンを食ってヒュッテ前。今朝早くに来たA部さんとI藤さんとともに、少数精鋭(藁)のパトロールに出かけます。
緑が美しい。冷水コースから登ります。あまり花に対して鼻が利かないふうたろうはアテにならないので、無類の花好き・A部さんに全部お任せします(笑
なお、もう一人、I藤さんは、花はふうたろうよりも判らないようでした。
ところで、ふうたろう、さっきから頭くらくら+気分が悪い。まあ、いつものことなので、あまり気にしてもしょうがない…
ミヤマハンショウヅル(キンポウゲ科)発見。もちろん、ふうたろうが発見したのではありません(きっぱり
チョウではなくガだと思いますが、何ガだろうなあ…。小蛾類への関心は、昆虫学界でも特に注目度が低いと、去年10月5日の鱗翅学会で聞きましたね。
オオバミゾホオズキ(ゴマノハグサ科)発見。でも、この花の名前、直ぐには出てこないのですよね、ヤグルマソウ(ユキノシタ科)がそうであるように。
冷水コース途中の水場にある枯れ木。
こんな写真、まともに撮影した状態では、とても見られたものではありません。でも、Nikonで撮っても、本来はいけるのかな…。いや、もっとも、画像の表現力で足下にも及んでないので、無理ですかな…
今度、同じ場所で、同じ条件で、撮り比べしてみますかな。でも、樹林帯とかでないと本領は発揮されないかもしれないから、山に2台持っていくことになって、めんどくさそうだけど。
冷水コースの途中にある水場は、一応生でも飲めます。もちろん、エキノコックスの可能性はゼロではありませんが、流れのある場所の水は、特にこの夕張に関しては、飲んできた生き証人がいるから大丈夫かな(黒笑
冷水水場の手前辺りから、グロッキーの女性がしばらく一緒になりました。昨日の夜がどうのこうのと言っておりましたが…。まあ、ふうたろうも似たようなもんです(滅滅滅
しかし、夕張岳の登山道というのは、ふつうにいいことはいいのだけど、ここならではという雰囲気は、はっきり言って無いと思う。それでもふうたろうがコザクラの会にいるのは…?
あ、ここ、道が2本になっています。斜面上から見下ろしている図です。左側の道は50cm以上洗くつが進んでいるようで、ここまで来ると、ふつうに右側を歩く人が圧倒的になります。砂利で埋めるくらいしか、対策は思いつきません。
オオバノヨツバムグラ(アカネ科)かな?この樹林帯にはかなり多く自生しています。
おなじみゴゼンタチバナ(ミズキ科)。SD1 Merrill、やはり花の撮影も素晴らしい。
う~ん、これは何だったかなあ…
I藤さんがメモを取ってくれていた気がしますが、ふうたろうはほとんど見ているだけでした(←こら
オオバミゾホオズキです。でも、「ほおずき」の名前があるのに、いわゆるホオズキ(ナス科)とは全然違う植物種です。
今年は見頃をとっくに過ぎ去ってしまったという、シラネアオイ(キンポウゲ科)。ふうたろうの、新緑の山デビューを彩ってくれた花です。
ところで、この花はシロバナ種ですか?
サンカヨウ(メギ科)。葉っぱだけ見るとシラネアオイと間違えそうですが、並べると判る…そうです。
カラマツソウ(キンポウゲ科)か。あるいは、ミヤマカラマツかもしれない。葉柄の基部に托葉というものがある…ように見えなくはない。
夕張岳のコースから、初めて得られる展望がここ、石原平です。
花がなければ結構地味なコースです。ふうたろうが何度も足を運びたくなる、という山とは正直いいがたい。でも、それでもここに来るのは、みんながいるからではないかな?帰属意識みたいなもの。
でも、ふつうにきれいな景色です。これでいいのだと思います。ただ、何度も何度も訪れるのは、ふうたろうの性には合いませんけどね、用がない限りは…
さて、どんどん花を追いかけましょう。これでもかなり見逃している花がありますよ。
ふつうのシラネアオイですね。
エゾノリュウキンカ(キンポウゲ科)です。葉っぱがぎざぎざしています。
去年、ここは激しいヤヴ漕ぎゾーンでした。ふうたろうの大嫌いなヤヴ漕ぎ(滅滅滅
…それが今年は天国ですなあ(目がハート
…でも、眠い。
まず、ここで木道が傾いていたので、2本ほど滑り止めを打っておきます。
イワイチョウが思い切り芽吹いています。これから花がザクザク咲くことでしょう。
しかし…湿原の花は、下の樹林帯の時に比べるとずいぶんおとなしいですな。
これはイワベンケイ(ベンケイソウ科)。夕張岳の直下まで行けば、ホソバイワベンケイがあったような記憶がうっすらあるようないような(←こら)
岩にへばりつくように咲く花。これはムラサキ科の花なのは確かですが、正式な名前を聞いたにもかかわらず忘れました(滅
…ミヤマムラサキ(ムラサキ科)の亜種(?)のエゾルリムラサキかもしれません。
ミヤマアズマギク(キク科)。前岳湿原より先になると、高山植物になってきます。
夕張岳は、風景よりも花か。いや、風景に飽きただけかもしれない(じと目
ムシトリスミレ(タヌキモ科)です。食虫植物で、葉っぱに大量の虫がくっついているのが確認できるはず。この写真でも、拡大(写真をクリック)すれば見えると思います。
チシマヒョウタンボク(スイカズラ科)。見たことあるのにコロッと名前を忘れています。科だけでも覚えていればあとは引き出せるんですがね。
タカネタンポポ(キク科)。まさか、高山にタンポポが生えているとは。てっきり、登山者の靴に付いてきたものだと…
ウコンウツギ(スイカズラ科)(右手前)と恐らく、タカネナナカマド(バラ科)(左と奥)。
エゾノタカネツメクサ(ナデシコ科)?花びらの形とか、ビミョーすぎて、正直怪しい。
夕張岳固有種のユウバリソウ(ゴマノハグサ科)。ちょっとアレに似ている(滅 ちょっと細いけど(←こら
エゾミヤマクワガタ(ゴマノハグサ科)。この夕張岳の土質(超塩基性岩)に適応した植物、らしい。超塩基性岩というそれ、ふうたろうは、その本態を知らない。
ミヤマアズマギクです。
たまに、この花たちは、何のためにここに生えているんだろうと考えます。そしてすぐに、ただ生きるために、ただ自然の流れに身を任せ、ただ風に揺れているんだと、思考が止まるのです。
アブラナ科ハタザオ属の花、でしょうかね?アブラナ科も奥が深い。
チシマキンレイカ(オミナエシ科)あるいはタカネオミナエシともいうらしい。
それにしても、どこまで同定が合っているか、アヤシい。
名前聞いたけど忘れました。
この鳥の写真ですが、思い切り望遠にして撮っても真ん中に粒のようにしか写っていないので切り取りをしています。今までのカメラなら、潰れて見えないでしょうな…
この赤い方がなかなか近寄ってきてくれない上に、ヤブの中で何か食ってて撮りづらかった…。
花に没頭しているA部さんを待って、そろそろお開きにしますか。
チングルマの萼です。これが晩夏~初秋になると綿毛になります。
さて、最後の滑り止めを打ち付けておきますか…
他にもまだまだ打っておきたい場所は、ふうたろうも山を歩く人間なので気がつきましたが、持って行ける数には限界があるものでね…
黄色のツブツブは、恐らくミヤマキンポウゲ(キンポウゲ科)だと思います。
シロウマアサツキ(ユリ科)のねぎ坊主です。ああざるそばが食べたい(←こら
あの前岳、一度は登ってみたいですな。もう、夕張岳はいいかな(←こら
木道から遠く離れたところにユウパリコザクラ(サクラソウ科)が赤いツブツブ状に咲いているのを見かけました。望遠して切り取りましたが、キツいですね…、ぶれて。
この、緑のトリカブトみたいなのは、エゾノレイジンソウ(キンポウゲ科)のようです。
この看板が出てくると、あと一回ターンしたところで馬の背コース終了です。
ヒュッテ到着。ひやむぎを茹でて待ってくれていました。そして、食べ始めて間もなく、雨がざーっと降ってきました。
北広島駅までA部さんの車に乗っけていただきました。ふうたろうの相乗りは、必ず政治と旅の話がつきものです(黒ハート
桑園駅で降りようとしたら、電車の中にサブザック(着替えなどが入っている)を忘れていることに気がつきました。発車前だったので何とかドナドナは防げましたが、隣の琴似まで輸送され、時間を無駄にします。
それにしても、ふうたろうの忘れ物は筋金入りですな…
このあと、危うくドナドナになりかけたサブザックの中に入っていた着替えを持って桑園駅前にある温泉に入り、精神力を根こそぎ奪われる札幌駅ビルでメシ屋を探さなくていいように桑園駅ナカの寿司屋でメシを済ませ、札幌駅では電車を降りるや真一文字に六花亭とビックカメラに向かって所用を済ませ、あとは時間まで駅前のネットカフェで日記編集です。
22時ギリギリまでネットカフェでジュースを飲みながら写真を現像するのですが、現像で精一杯です。そこにWindowsが勝手に更新作業を行ってくれたりしてかなり迷惑しましたが、何とかセーフ。
本当は、マッタリ話をしたこととかも加えて良かったのかもしれませんが、クドくなるのでやめときます(っていうか、ふうたろう絵日記に書くのはめんどくさい)。
天気:くもり時々晴れ、夕方一時雨(北海道夕張市・北広島市・札幌市)