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さい沼の最果てに続く道(津軽袴腰岳【村道玉川線さい沼コース】:青森県)

2014年 7月 5日

 ふうたろうはまた夜行バスでどこかに向かっている。自分でも呆れるほど毎週毎週、よく遠く近く、行くものだなあ(遠い目
 雲がありますが、晴れています。津軽半島はどうかなあ…(何


 (=皿=)
 もう、青森駅何度目だ、今年。しかも、この1ヶ月、青森を踏まない週末がありゃしない。
 でも、本州南部が軒並み梅雨前線の影響を受け、脱北を促すため、しょうがないのですな。秋田県の山はまだ研究してないし…


 というわけで、今日は津軽半島の先端部に向かいます。特急に乗って蟹田まで(鈍行は間に合わなかった)。


 (Θ_Θ)どよーん
 お約束か…(滅滅滅
 やませに乗ってやってきた層雲が空を覆っています。とりあえず、蟹田駅前から発車する9時25分の旧平舘村方面のバスを待ちます。


 あ、これ、2011年2月27日、姫神山(岩手県)から渡島駒ヶ岳(北海道)に向かうとき、待ち時間に立ち寄った店ですね。今一度、立ち寄ってみますか。


 この近海で捕れた魚たち。しかも、けっこう安い、何より、鮮度抜群(目がハート


 鰤の子どもがいます。あっさりしていて、悪くはないのですが、できれば鰤になるまで海に放っておきたい魚の一種ですな…


 これ、捌いて刺身にしても、ふうたろう一人では食べきるのに何日かかるか…
 青身の魚は、血合いの色が茶色になったら、刺身ではまずくて食べられません。
 なお、茶色くなるのは、ミオグロビンの2価鉄が3価鉄になったメトミオグロビンになるためです。ヘモグロビンではありません。


 ギンポという魚だそうです。名前は聞いたことがありますが、生で(死んでいるけど)見るのは初めてです。


 これは、クロソイですか?


 この赤っぽいのはホウボウですか?


 バス(外ヶ浜町町営バス平舘地区)で蟹田駅前から「元宇田」方面に向かいます。すべてフリー乗降区間なので、「さい沼に行きたい」と言えば、それに近いところで降ろしてくれます。
 それにしても、この(Θ_Θ)どよーんはキツいなあ…


 でも、さい沼で霧がかかっているのも幻想的…いや、幻想的だろうから、むしろ消えないうちに行くのもいいかもしれない。どんな天気も、風任せ、時の運ですからね…


 写真右上の方に「村道玉川線 さい沼至ル」と書いた看板が見えます。


 ここには指導標というのか、案内板もあります。
 …が、こんなものを見ても、どこに行ったらいいのかまったく解りませんね…(没


 ふうたろうの地図は古い。でも、地形だけでも解る分、まだイラストよりはマシ…とりあえず、さい沼までは行けることが解ったので、行きましょう。この、東北自然歩道と書かれた道路を通って。


 この畑には何が植わっているのでしょうか。


 畑地を越えて林道を奥へ。層雲が次から次へと流れ込んできて、いっこうに日が差しませんが、今さら後へ引けまい…


 オオイタドリ(タデ科)ですか。短い北国の夏も中盤にさしかかろうとしていますから花が。


 ふうたろうの背丈よりも高く、花穂(かすい)を伸ばすセリ科の某か。ハナウド…は、分布が違うようです(図鑑見る限り)。


 セリ科は解らない。いや、セリ科どころか、スミレとかも解らないけど。


 ウツボグサ(シソ科)かな。ここ、亜高山帯でさえないですしね。


 ミヤコグサ(マメ科)。東京と違って、そのまま住環境に野草が生えていること自体、素晴らしい。


 東京に住むようになってから、満員電車から解放されはしたけど、一切自然のない(木を植えた公園は「自然」とは言わない)環境に閉じ込められるようになってからは、少なくとも週末くらいは牢獄から出ないと狂いそうになります。


 ヤマブキショウマ(バラ科)でしょうか。
 引きよせの法則だかなんだか知らないけど、東京がイヤだと思うふうたろうの気持ちは変わらんのですよ。取手市や所沢市にいた頃が懐かしい。ただ、満員電車はもっといやですけどね。


 砂防発見。


 堰堤の上に座って、マッタリします。


 晴れてたらまったく違う光景でしょうな…


 ここ、さい沼の滝という場所らしいですが、ヤヴに埋もれている上にちょっとしょぼい…(´・ω・`)


 指導標。このまま上に進めばさい沼に誘導されるようですな。まあ、まだこの辺りは地図上に道があるのでなんとか。


 この、ボロボロの看板には、よく見たらなかなかためになることが書いてありますね。ちゃんと読んでから行けばよかった。
 やませの影響で、標高が低い割に亜高山帯および深山性の植物が生育していると。やませとは、オホーツク海高気圧の影響で吹く、夏場でもストーブが必要なくらい冷涼な、北東の風…らしい。今日はまさにやませが吹いていて、(Θ_Θ)どよーん+やや寒冷。まあ、動いてりゃクソ暑いけどね(じと目歯ぎしりヴォー読み


 やる気を削ぐこの(Θ_Θ)どよーん雲。


 この辺りから地図の道がアヤシくなってきます(じと目



 そりゃ、こんな道、ふつうの人は遭難するって(林道の入口に「遭難多発」の看板あり)。さい沼、恐るべしですよ、これは。


 そして、幻想的な霧がいっそう濃くなってきています。


 露を受けて輝くこともない(Θ_Θ)どよーん空と草(じと目


 ああ水玉が輝いているなあ(棒読み


 おや、林道終点ですかな…


 ほう、展望所…?


 しかしなにもみつからなかった(真顔


 ここから幻想的な道へ。さい沼は直ぐそこです。


 この猛烈な霧に埋もれる小さな湖が、さい沼です。ここから25000分の1の地形図のルートが消えます。


 ほとりに座ってしばらくさい沼の霧の移り変わりを見ようかと思います。


 じっと見ていると同じような霧にも濃淡があります。


 惜しいな。まだ、沼の最奥が見えない…


 水はきれいではありません。ため池の方がマシなくらい、です。


 でも、よく見たら木の枝にはモリアオガエルの卵がたくさんぶら下がっています。


 少しずつ霧が薄くなってきています。


 晴れたらまた風景が変わるでしょう。晴れたときにまた、来たいものです。でも、数千あるだろう、ふうたろうの聖地(笑)を訪れる間に、2回目はあるかなあ…


 まったく人はいないけど、ここは自然環境保護地区、らしい。それほど価値のある場所。登山道(歩道)はさい沼のほとりにはあります。


 秋、ここは黄色に輝くのかな。
 ところで、下北半島(ここは津軽半島)に、佐井村(さいむら)がありましたね(ふうたろうが帰りに船酔いしてしんだところ)。あちらの「さい」と読みが同じなのは偶然か、必然か。


 おや?あんなところに建物が…?


 「お堂」と書いてあります。中にはご神体(?)がまつられています。さい沼は、小さいけど信仰の対象となっているようです。


 カステラを食べて一休みしたら、本当の目的地に行かないとね…丸屋形岳と袴腰岳に。


 ウボァー(゚Д゚)
 やぶキター(滅滅滅


 短い距離でよかったですが、ダニ(ツツガムシ)に怯え、万年づゆ(何)にビチョ濡れになりました。


 尾根に当たったところで分岐がありますが(前述の地図)、そこから鳴川岳方面の道はいっそうひどいヤヴでして…


 ここでオワッているようです(じと目


 というわけで、戻ります。この幻想的な霧に囲まれながら。


 分岐を、北上します。急な下りになりますが、それに加えて、この草ヤブがすごい。下草に隠れた木の根っこやヌカルミに足が滑ります。


 遺跡みたいに突っ立っている…っていうか倒れている指導標。これは、つまりどっち行けばいいと言ってるのかしら?


 (Θ_Θ)どよーん
 まさか、これ(西の方角)か?
 当然ですが、この道、25000分の1の地形図にはありません。まあ、下調べ段階から解っていたことではありますがね…(遠い目


 うん、これは、遭難者多発しますよね。地形読めても、これはかなりキツいです。っていうか、ふうたろうは意外ですが、ヤブは大嫌いです。


 これは何の実でしょうか。うす暗い森の中で、ちょっと光量が足りてないですね。


 道が少し安定しましたか?いや、それは気のせいだ(じと目


 また遺跡がある…


 SD1で撮っていると、こういう物をモチーフにするのも楽しい。


 う~む、なんだこれは。緑色の花ですな。


 樹林が切れて、丸屋形岳が見えてきました。山頂はガスっているけど。


 そして、その展望台から1分とかからず、この駐車場みたいなところに出てきます。25000分の1の地形図は一本東の尾根から道が出ているように描かれていますが、誤りです。


 で?タケノコ平がこのヤヴの向こうだって?ふざけんな(真顔


 で?林道伝いに進むこの道は通行止め?(´゚Д゚`)ハァ?
 こちらの方が安全だと踏んだふうたろうはこっちを征く。


 しかし、通行止めの理由は直ぐに判ります。林道が山側の斜面までえぐれています。


 恐らく、崩れないように色んな構造物で補強していたのでしょうけど、自然の崩壊に敵うものがあるはずがない。ばかげています。


 ここ、草刈りがされています。左側には、さっきの崩落の下にあったものと同じ構造物があります。


 もう一つ、崩落地がありましたが、ここはそれほど深刻な崩壊ではありませんでした。


 さっきからあるこの実は何でしょうか?(結局一冊図鑑めくっても判らなかった)


 奥に進むと、道のあれ方はどんどんひどくなっていきます。草ヤブ、洗くつ、崩落…


 一面の樹林帯。崩壊が進んでいるのはここだけのように思えます。


 で、丸屋形岳の登山口はどこ?ふうたろうの持っている地図には登山道は一切ありませんが、インターネット版の国土地理院地図には表記はあります。まあ、さい沼からの道もデタラメだったので期待薄ですけどね(じと目
 ん?(・ε・;)
 まさか、そこに何か遺跡があるんですが…


 …と思ったら、先に袴腰岳登山口の看板が出てきました。記憶が曖昧ですが、確か、丸屋形岳の登山口はもう少し先だったような…


 ヌオッ(゚皿゚;)
 指導標が埋もれているっ!?


 これは、丸屋形岳は諦めるしかありませんな。とりあえず、峠から袴腰岳に登る道があったはず(インターネット版の地形図)。峠を目指そう…


 ん?(・ε・*)
 コケがきれいですぅ(黒ハート


 ウボァー(゚Д゚)
 林道なのにヤヴ!


 また、遺跡が…(目が点


 今別町方面は再びヤヴに閉ざされている…(遠い目


 で?袴腰岳に続く道は…?
 ヌオッ(゚皿゚;)
 まさか、その木の棒の朽ちかけたやつが…(吐血


 で、結局袴腰岳の登山口まで戻ってきました。
 ちょっと明るくなったかな、と思ったけど、またガスってきましたな…


 ここにテントを張って、今日はゆっくり休みましょうか。この分だと、明日の袴腰岳以降の道は修羅の道…(滅


 っていうか、何で、この里山にここまでキツい思いをして登っているんだろうと、思ったり(じと目
 でも、このテン場(闇テンのススメだけど)、寝心地いいな(黒笑


天気:くもり(青森県東津軽郡蟹田町・平舘村・今別町、津軽海峡線など)

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