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新たなる伝説(滅)(鈴鹿山脈北部2【御池岳~三国岳縦走コース】:岐阜県)

2014年 7月 27日

 茶色い川の谷間(真顔
 おはようございます鳥さんお花さん(棒読み
 空?何かよく解らないけど、い。


 ウスグラくてあまりやる気しないという重量感が身体にのしかかりますが、出発です。しかし、出発前に腹が痛くなったので(またか&略)したら、件(くだん)のブヨどもに(以下略


 伏流していた水が復活しました。でも、あまりきれいじゃないので、消化管の中に注ぎたいとは思えない水ですな。


 ここ、直火の跡があります。ここでテント張れば楽だった。ところで、直火はやめろよ、見苦しい。


 この辺りまで来ると崩落もほとんどなくなって、踏み跡をたどれます。昭文社の地図とは微妙にルートが違ってきていますが、まあ、いいでしょう…


 空は白く曇っていたような気がしましたが、日は差しています。御池岳から展望はあるかなあ(白笑


 ここ、解りにくいですが峠です。コグルミの谷のちょっと西側の峠。下草やブッシュのほとんどないこのあたりはウボァー(゚Д゚)ヤブこぎもしなくていいので、足場のあるところは好きなだけ歩けます。なのでこの峠まで突撃できたわけですが…
 まあ、昨日の夜はダニがテントの中に2匹いてビビりましたけどね(滅滅滅


491
 御池岳周辺の地形は二重稜線や細かい尾根・谷が多く、目が痛くなるほど解りづらい。2011年12月18日に通ったときはこれが下りだったもので、しかもホワイトアウトしたりとかヘンタイ過ぎたので、キツかったなあ(ヴォー読み


 さて、このきれいすぎる看板に沿っていきましょうか、御池岳に。


 お!ツチアケビ(ラン科)だ!でも、一輪しかありません。もうちょっとがんばらないと、絶滅しちゃうぞ。
 …誰かに見つかって盗られないように祈ります。


 それにしても、ハイパー(Θ_Θ)どよーんがキツい…(滅滅滅


 ヌオッ(゚皿゚;)
 通行止めかと思ったけど、よく見たら、コグルミ谷のコースがアウトだっただけか…いや、そもそもあの茨川方面には行く人を想定してないのか…(細いじと目


 さ、それじゃ、御池岳までショートカットコーナーですよ(棒読み
 一応、踏み跡程度の道とまれにリボンがあります。ま、それを廃道というのかもしれませんがね(じと目


 これはシオデ(ユリ科)だと思ったけど、ちょっと違うか?何だろう。


 (=皿=)
 稜線まで上がってきたけど、すっげーガス(滅滅滅


 ああ幻想的な樹林帯だなあ(棒読み


 ああげんそうてきなじゅりんたいだなあ(ヴォー読み


 ふうたろう、何やってるの?
 ちょっと休んでいます。天気、少しでも晴れないかな、とか思って。
 ※それが後でひどい目に遭うフラグだとも知らずに


 ちょっと、ボタンブチまで行ってみようかな…ガスッてるけど(じと目


 やっぱりやめました(滅滅滅
 ガスひどすぎてマジやる気ないし(滅


 110リットルのザック担いで登りましたよ御池岳(棒読み


 さ、こんなゲロショボ山行、とっとと終わりにしましょうか。携帯通じなくて、雨レーダーも見られないしね…。台風10号崩れの温帯低気圧から寒冷前線が延びてきて、何時になるか解らないけど日本列島をなぎ払っていくようなので確認したかったんだけどね…


 とりあえず、鈴北岳に向かい、そのまま北上、上石津町(現・大垣市上石津町)の「時」バス停まで歩くんです。


 何かあそこに稜線が見えていますな。しかし、この猛烈なガスの上にこの特徴のないでこぼこ地形、ふつうにどこにいるのか判らんぞ…(じと目


 いや、どこにいるのか判らん、というのは言いすぎですが、正確なルートは、後で地図に残すときもほぼ不可能だろうなと。


 何このコケの栽培試験場みたいなところ(じと目歯ぎしりヴォー読み
 しかも、雨降ってきやがった!


 指導標。っていうか、元池ってどこ?25000分の1の地形図にはそういう地名がないパターンが多いので、キツい。


 2011年12月17日に登ってきたときは吹雪でしたが、夜はちゃんと晴れて員弁や桑名などの夜景がきれいだったんですよね。今は(略と遠い目


 全面幻想的風景に用はない。逝くぞ。


 しかし、ここまでひどい天気になるとは思わなんだ。乗鞍の時の呪い再来だわ。


 見上げる空に遠い目のふうたろう(やっぱり遠い目


 見えるものがないのでどんどん進みます。幻想的な樹林帯を抜けます。


 分厚い雲の下に出たようです。
 やっぱり真夏の山は天気悪いね…


 ところで、当初は御池岳から藤原岳方面に向かう予定でした。しかし、通ったことのある道をまた通ってもしょうがないので、どうせなら三国岳を通って烏帽子岳まで行こうかと思って。突然のコース変更です。


 でも、ここは2011年12月17日に通っています。
 なお、ここでおっちゃん二人組と出会いました。なんで東京からわざわざこんなところまで来ているのかと言われましたが。


 携帯の電波がほんのわずか復活したので天気予報で雨レーダーを確認したところ、雨雲(しかもグレートなやつ)が京都府南部~滋賀県南部にかけてあります。これ、ぶちのめされフラグなんじゃないの?


 鞍掛峠から急登を上がってきたところで分岐。ここで右側に堂々と道が付いているのにまったく指導標がないのですが、その先が焼尾山です。藤原岳の登山に来た2011年12月17日は、ここを通って登ってきたのです。


 空がもう落ちてきそうだと言ってます。小さい頃、公園で遊ぶ人々が突然の雷雨にクモの子を散らすように逃げ惑うさまを、空の様子で察知してひとりで避難した家のベランダからゆっくり眺めていた(←悪魔)頃の天罰ですねわかります(じと目


 振り向くと焼尾山。いや、あの時は強い雪が降っていたけど、今回は質の悪い雨だからな、まじヤヴァイ。


 三国岳の最高峰、まだちょっと遠い。しかも、急坂を攻めねばなりませんから。でも、せめてあの上まで持ってくれないと、斜面途中とかで土砂降りになられてもテント張れません。


 雷鳴が真横から聞こえます。たまに周囲一帯から聞こえます(ガクブル


 山頂に着く直前辺りから雨が土砂降りになりました。一刻も早くテントを張らねば、と思っても、手際が20倍速になるわけでもなし。しっかりずぶ濡れになってからテントを張り終わりましたさ(没


 雨は滋賀県南部が中心。今、滋賀県・岐阜県・三重県の3県が接する場所にいますので、まだ鈴鹿山脈南部とかよりは遙かにマシですが、雷雨の中進む勇気はありませんて。それに、よく考えたらこないだの乗鞍岳の暴風雨で120リットル対応のザックカバー(ぶっちゃけ、覆いきれていないんだけど)を風に持ってかれたからね…


 雨が止むのを待ちます。っていうか、レーダーの雨雲が通り過ぎるのを待ちます。これが雪なら容赦なく進みますけどね…


 ふうたろうが雨をしのいでいる間に鞍掛峠で出会ったおっちゃんふたりが追いつきました。が、ふうたろう、間もなく先発です。そして、ダッシュ気味で三国岳北峰。


 さて、三国岳北峰から下山路をとることになるのですが、何これ、アホほど急坂なんですけど?


 寒冷前線が通過しきると雨は止み、雲もなくなっていきます。視界が開けてきましたね…
 っていうか、この11時とかいうタイミングで雨雲到来はマジきつい。あと半日早いか遅いかしてくれ。


 傾いた写真?とんでもない。これがデフォですよ(真顔
 三国岳より先の下山路、指導標ゼロです。一応一般ルートのはずなんだけど?っていうか、25000分の1の地図にあるルートと昭文社の地図にあるルートとで、軌跡が違うんだけど、どゆこと?(目が点


 道がそこら辺で崩落・消滅しまくっているので、地形を頼りにばく進するしかない。幸いヤヴがないので、ウボァー(゚Д゚)しなくて済みそうです。


 でもこれ、地図読めない人が突っ込んだら、確実に死亡フラグですな。斜面の方向(斜面はどの方角に上っているか)、斜度の変化など、捉えることで、現在地だけは解ります。道がある保証はどこにもないですけどね(じと目歯ぎしりヴォー読み


 シカのぬた場です。獣道っぽいものが出たり消えたり。本当は登山者の道なのかもしれないけど、この先どうなっているのか解らない。いや、足場さえあればどこでも歩けるのがふうたろう流ですが、これはキツいですな。


 しかし、リボン発見。リボンがあるということは、誰かがここを歩いたことはあるということ。下界につながっているかもしれない。


 地形と地図とコンパスより、今自分がどこにいるのかはほぼ100%把握できています。後は行き先が崖やヤヴになっていなければ、なんとかなります。少なくとも地形図を見る限り、崖はありえません。


 でも、ふつうの道じゃないので坂とか容赦なく急ですね(真顔


 それでもふうたろうは下山する。しぶとく生き残る(`・ω・´)キリッ


 ふうたろうは生きて墓場まで下りてきました(真顔


 はて、この設備は何でしょうか?まったく想像できません。しかし、稼働している様子はなさそうです。


 無事、ホンマに無事、下りてきましたって。下山路見つからないのはマジ焦る。


 この橋を渡ったら、後はバス停までひたすら車道歩き、だよね…


 さっきから日が照ってきているので、ちょっと前に浴びたばっかりなのに水が恋しい…


 この川は牧田川。その上流です。家族連れなどが水を求めてバーベキューや川遊びなどをやっています。まあ、数は少ないけどね…
 ふうたろうが言うことじゃないけど、気をつけて…。


 何やら、ここに遭難の危険を呼びかける札がかかっています。ここ、ひょっとして烏帽子岳から下ってくるときに通るところとちゃうか…?


 これは下山ギリギリまでオゾマシい光景ですな…(寒イボ


 さて、14時41分発のバスに間に合うように、「時」バス停を目指しましょう。


 これ、何の標か解りませんが、「県」が「縣」となっています。骨董品かな?


 美しい田んぼの風景。もう、出穂しています。


 こういう道は歩いていてもそれほど飽きないけど、背中の荷物が足かせですな…


 あの右の山が烏帽子山っぽい。
 とてもきれいな風景ですが、手前だけなして茶畑…?


 水田だけのアングルにしてみたけど、山の形はさっきの方がいい。


 ところで、また西の空から黒い雲が追いかけてきているんですけど。


 それでもゆっくりふうたろう。イネの花の写真。


 しかし、上だの時だの変わった名前の地名が多いなあと。
 このコミュニティバスは、当然ですが平日のみ運行です。アテにしてませんから。


 何か、温泉スタンドがあります。専用のコインを役場かどっかで買い求め、それ1枚で100リットル汲むことができるそうです。
 もちろん、ふうたろうには使えない代物ですね(真顔


 相当ダラダラ歩いてきて、やっと「時」バス停…と思ったけど、あまりにも唐突で(何)様子がおかしい。よく見ると、時刻表がなく、上石津スクール線のりばとか書いている。ダメだこりゃ(滅


 とりあえず、100円自販機があったので一息。カルピスウォーターを一気飲み。


 アマガエルが釣り銭レバーのところに付着しています。なぜにこんなところに?


 さて、今度こそ本当に「時」バス停。スリッパに履き替えて15分後のバスを待ちます。しかし、改めて足を見ると、ブヨにけちょんけちょんにされたところが悲惨です。日本海側・北日本にいるブヨより小さめで、痒みが出るまでの潜伏期間は短い。それでいて噛み傷はひどく出血する。タチ悪い(苛


 このバス停前の店で何か買い食いしようと思ったけど、買うものなくて諦めました。あまりお菓子も美味しいものありませんね…


 12時51分のバスに乗れれば、関ヶ原駅から青春18きっぷで帰ることもできましたが、これからだと大垣駅より帰ることになり、帰宅時刻は日付が変わる直前くらいになりそうです。ただでさえ写真の現像で時間を食うようになったので、やってられません。新幹線使います。
 それにしても、今回の山行は想像よりも遙かにキツかった。崖崩壊、道消滅、ブヨ攻撃、ゲリラ豪雨(寒冷前線だけど)。また、伝説を作ってしまった(真顔


天気:くもり時々雨、雷を伴う、のち時々晴れ(滋賀県神崎郡永源寺町犬上郡多賀町・三重県員弁郡藤原町・岐阜県養老郡上石津町・大垣市、東海道新幹線など)

  1. 好漢(ハオハン)
    8月 1st, 2014 at 08:17 | #1

    御池岳・・・場所は?検索掛けてみたら、御池岳遭難の記事が出て来た。ゴロ谷で6日間生き延びたとか。そんなに大変な所なのか?しかし、普通にハイキングしているレポはたくさんあって、琵琶湖を望めるテーブルマウンテンの人気の山のようだが・・・

    君ヶ畑は分った、ノタノ坂?土倉岳、カタクリ峠、コグルミ谷、元池・・・地形図からは全く掴めない。ふうたろうさんの記事を追うと、どうやら真の谷を遡行しているようだ。
    そしてガスと豪雨の中の山行・・・鞍掛峠を過ぎて、三国岳からの下り、進路に関してのゆるぎない自信はさすがだと思いました。牧田川の橋を渡って、左が集落ではなかったか?ここを右に車道を歩いて「時」のバス停へ行ってますが、これは知っていたことですか?

    今日8/1は、もう次の山行に向かっていることでしょう。無事の帰還を!

  2. ふうたろう
    8月 1st, 2014 at 21:35 | #2

     好漢(ハオハン)さん、こんばんは。
     まず、今日8月1日は、体調悪くて休んでいます。本当は中央アルプスの沢コースを目指すつもりだったのですが、諦めざるを得ませんでした。

     御池岳や僕の通ったルートは、おっしゃっている「真の谷」で合っていますが、25000分の1の地形図には出ていない地名が連発するので、確かに解りづらいですね。
     http://nut2john.ciao.jp/fooenikki/plus/Maps/geomap/140726_27.html
     あとでちゃんとアップするつもりではありますが、この上のリンクに軌跡の詳細があります。マウスのホイールなどを使って拡大・縮小してください。

     三国岳からのルートは、安寧とは言いがたいですし、不安がなかったわけではありません。上りの茶屋川遡上もです。これがどのくらいのレベルなのかは知りませんが、それなりにきつうございました。雨の方は、完膚なきにまでたたきのめされる、というほどではなかったのでよかったです。

     牧田川の橋を渡って左には「上石津町時山」の集落があります。しかし、そこからは平日運行のコミュニティバスしか出ていない可能性があります。時バス停まで行かないと、確実に運行している路線バスがなかったため、歩きました。
     今回のコースについては昭文社の「山と高原地図」の鈴鹿版にバス停の位置も記載されています。その分楽はできましたが、記載がなくてもバス停を探すコツはあります。人の住んでいるところには何らかの交通があるものですから。

     今週末の話に戻りますが、2日は山行を欠勤することになりそうです。その代わり、物資の補給をしなければなりません。3日は何とか日帰りでどこか行きたいですが、行き先に悩みます。

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