水の誘惑(秋北田代岳【大石渡・大広手コース】:秋田県)
無事、夜行バスが秋田県大館市の「いとく大館ショッピングセンター」に着きました。しかし、ここに辿り着くまでにいくつかの障害があったことはもはや言うまでもない話です( ゚д゚ )
バス到着は7時過ぎ。しかし大館市から、今日の戦地・田代岳の公共交通限界地まで行くバスの発車は概ね8時半前。時間が少しあるので、Ingressしながら朝飯でもあさりに行きましょうか。
あ、Portalが( ゚д゚ )クワッ!!
‥じゃなくて、ただ郵便局とローソンがあるだけですね(棒
なお、郵便局はPortalになっていないので申請だけしておきました。たぶん、ローソンに近いから却下されたのでしょうけど、念のため。
大館駅前に3個PortalがあったのでHackだけしに行きます。荷物はローソンの外に置き去りにしてね(←こら
さて、これからバスで大石渡というところまでいかねばなりません。しかしそのバス路線、大館鳳鳴高校とかいうところ発着で、そこまでどうやって行けばいいのかが判らないという罠。いや、いちおう事前にグーグルマップで調べは着けておいたのですが、中途半端に遠いんですよね。
とりあえず、さっきの写真にあったように、いとく前のバス停から鳳鳴高校行きのバスに乗ればなんとかなるだろうということで7時46分発のに乗りました。何か、立派なバスターミナルみたいなところに着いたじゃないですか!
ヌオッ(゚皿゚;)
ここは病院ですた(ヴォー読み
大館市立総合病院だそうです。ふうたろうは病院に登山に来たようです。
どうやらこの病院は、ハブターミナルになっていて、あらゆる方面に向かうバスが停車するようです。でも、外部から来た、例えばいとくまで長距離バスで来た人、JRで大館駅や東大館駅まで来た人がここまで来る方法は、まず判らない。
日本中を旅していて思う田舎の良くないところは、こういうバス路線の排他的なところです。もちろん排他的になっているつもりはないだろうけど、路線図も時刻表も乗り換えも、電車の情報に比べると四半世紀くらい遅れていると思うほどです。正確な地図の路線図と時刻表があれば解決する問題なのだから、どこのバス会社もそれくらいはやって欲しい。あるいは、誰かに委託すればいい(ふうたろうでもできる)。
ま、それはさておき、病院にあるトイレを借ります。明るくて感じの良い病院です。お世話になりたくはないけどね、病院はね‥
病院の中にファミマがあります。バスに乗るために両替してもらったので、ちょうどほしいと思っていた小さいサイズの醤油を一本買っておきました。
ところで、右奥の暗闇が妙に不気味です。
8時25分発大石渡行きのバスに乗ってしばらくしたら、終点に行き着いていました。
いま どこにいるか わからない どうやらふうたろうは ねてしまったらしい(何
この神社、Portalだよね。申請しなきゃ、しんs‥
ヌオッ(゚皿゚;)
電波が入らねぇ集落じゃねーか!
いまどこにいるのかわからないどうやらここはでんぱのはいらないばしょのようだ(ヴォー読み
いや、判らないじゃ済まないのでよく考えて場所を割り出しましたさ。ちゃんと特定しましたさ。そしたら何あれなんか壁みたいなんがあるんだけど(じと目
いまどにいるのかわからないどうやらここはちずにないばしょのようだ(じと目歯ぎしりヴォー読み
一昨日の夜カネ出して(略地図には「ダム建設中」としか書いてませんけどぉ!?
現地の指導標は優しい。ちゃんと田代岳に向かう車道の案内が付いています。
トイレはどこだろう。それから、ふうたろうはこれからどこに向かえばいいのだろう(地図はイマイチ信用ならん)。
このダムは山瀬ダムというらしいです。発電所とか書いてあったけど、多目的ダムなんですかね?
‥まあ、トイレ貸してくれただけでも礼を言っておくよ。
あまりのルートの変化に唖然とするしかありません。何しろ、チートのインターネット版が、電波が入らないため使えないのですから。
これ、さっき見えていた橋です。田代岳大橋というそうです。ふうたろうの一昨日カネ出して買った地図にはダムの底に沈んだものと思われるものしかなく、文字通り手も足も出ないという件。
橋を渡ったところに指導標。とりあえず、田代岳は左。いや、それくらい解るけどさ‥
で、ふうたろうこの時ちゃんと見ていなかったのですが、大広手登山口が11.5km先にあるらしいです。ふうたろうの今日の荷物は110リットルフルザックですがなにか。
‥なにこれ。入山料取られるの?
後ろのおっちゃんたちに聞いたら、ふうたろうみたいな登山者や、少し採って食べる分くらいの人は構わない扱いみたいです。まあ、払ってもいいんだけどね、本当は。ちゃんと山を維持してくれるなら、安いものです。ゴミを捨てるどアホがいなくなればもっといいんですが。
ところでさっきのおっちゃんふたり、ふうたろうが田代岳を歩いて向かうと言ったら、顔見合わせて何かの確認をしているようでした。たぶん、アブノーマル度チェックみたいなものです。
っていうか、そんなに驚くなって。ふうたろうにとってはいつものことなんだから(笑
「美しい自然にゴミは似合いません」
「ダムは自然じゃないけどゴミは似合いません」
‥の間違いだろ(真顔
まあ、ダムを全否定するつもりはありませんけど、水需要、電力需要、治水効果、どれをとってもいい話は聞かないもので。この清流を壊すだけの価値が有るのか怪しいと思っていましてね‥
熊に注意、か。熊よりも怖いと思うよ、人間の行動は。ある意味、だけどね。
道がいつの間にやら砂利道になっています。先はまだまだ長そうですが、スピードが落ちますね。
でも、集中力が続く間は、周りにあるものを被写体にして写真撮りまくります。こうして、月曜日帰ったあとの日記編集を著しく苦痛にするのですけどね。
これはうるいです。オオバギボウシ。でも、トウが立ちすぎですな。
天気もいいので、飛沫とかもシャッタースピードを上げて撮れますし。もう少しシャッタースピード早くしても良かったかもしれないけど。
ここ、真夏なら泳げそうかな?大館市などに住む子どもたちは、こんなところ、来ようと思ったらいつでも来られるのかな?ふうたろうは大阪南港という埋立地の上で育ったウルトラデラックスハイパー不幸な少年だったため、ひたすら悔しがるしかありませんけどね(真顔
とりあえず楽しんだら、道路に這い上がらないと。
でも、よく考えたらこんなところで遊ぶのは、子供でもいなさそうだね。
滝の展望台があったので行ってみると、天然の滝の向こうに砂防っぽい物があったりしました。
でも、裸足だとビミョーに岩が滑ります。しかもゴツゴツしていて歩きづらいし。
いやー、これは水遊びに最高ですな!5月の水はまだ冷たいけどね。
ちょっと上流の滝の方に行ってみたいけど、壺になっていて深そうです。
川べりを伝って来ました。川底を撫でるように流れる水をもうちょっと間近で撮りたい。
しかしここ、苔でめちゃくちゃ滑ります。沢靴があればお茶の子さいさいなのですが、何しろ裸足ですからねぇ‥
水は、近寄ってみると実はそれほどきれいではありません。でも、きれいです。
水は雪解け水も混じっているでしょうから少し冷たいけど、いい雰囲気です。
でもここ、林道から丸見えで、中年丸ヴォーズ男が川でピッチンチャップンしている姿は、不気味を通り越して犯罪な気がしますね。
しかし、この自然は、どんなにふうたろうがわいせつ物陳列罪であろうと、受け入れてくれます(`・ω・´)キリッ
さて、上がって前に進みましょうか。1時間ほどここで遊んでいましたからね‥
まぼろしの大垂(福井県)でのトラウマ(震え声)が、こういう案内図をガン見するよう仕向けます。
‥で、その糸滝が森に隠れて殆ど見えないという件。ここ、岩瀬川を渡渉して森の奥に入っていかないとダメってことですかね?
新緑のきれいな林道です。快適ではあるのですが、いかんせんフルザックでの連続歩行は疲れます。
地元のタケノコ採りのおっちゃんに捕まりました。いや、捕まった、と言ったら人聞きが悪いのですが、何しろ、言葉が全然わからない!秋田弁の弾幕を容赦なく浴びせてくるので、イリワ(石垣島のゲストハウス)でイギリス人の英語の先生と話をしている時以上に難しかったのです。でも、時間が許す限り、交流はしといて損はない。
で、この先田代岳の登山道について少し情報を得ましたが‥
う~ん、この分岐、何の指導標もないけど、さっきのおっちゃん、ないって言ってた気がするね、この道(地図には残っている)。ずっと前の料金所のところのおっちゃんも同じようなこと言ってた。
いまどこにいるかはわかるらしいしかしここは道のない場所のようだ(真顔
ここもなにか碑があっていかにもな感じですが、指導標が付いていないのでパスしておきます。触らぬ神に祟りなし、といいますからね‥
そこに五色滝というのがあるらしいですがめんどくさいので行きません。大広手登山道の登山口がもうすぐのようです。登山口がもうすぐのようです。大事なことなので二回言いました。
そろそろ集中力が切れてきました。さすがに10km以上林道歩きで、かつフルザックですから‥
なんか右の方にトイレが見えますが、いちおう大小可能で、トイレットペーパーも付いていました。至れり尽くせり過ぎてびっくりです。
ようやく登山口。14時43分です。これから登る、という時刻ではないですねぇ‥まあ、ふうたろう以外は(黒笑
おっと!コシアブラ発見!今年初のコシアブラ回収ですな。でも、去年、近くの十和田白地山で殆どセシウムは出なかったし、ここもまず出ないでしょう。
コース自体はそれほど大変ではないはずですが、ふうたろうの背中にはフルザックが‥
山菜採りの人々が入ってくると言っても、まだいちおう登山には早いでしょうか。倒木が異常に多い。
タムシバですか。この季節、毎年待ち遠しい。皮肉にも、放射能の検査のために山に入る時期‥
セシウム‥放射能が有害かどうか以前に、汚染行為そのものが冒涜です。
荒沢コースとの合流地点です。ここから徐々に斜度を上げながら、田代岳の湿原に向かうはず。
東京の大都会で心をすり減らすことを思うと、ここはさしずめ天然の治療室です。
5合目。ふうたろう、フルザックを担いでいる時の勘を失っているため、スピードを捉えられていません。この調子では、いつ湿原にたどり着くのやら。
この森、大好きです。きっと、夏も秋も冬も、最高の場所なんでしょうね。
でも、この森、気候変動の影響を受けないでしょうか。極相が変わってしまったらどうしよう。
17時を過ぎました。そろそろどこかでテントを張ってメシにしたい‥
ここは十和田白地山(青森県)とは違い、湿原の乾燥化は殆ど進んでいません。池塘が早速お出迎え。
下でもかなり強かった風ですが、この湿原付近はもっと強い。おそらく、田代岳の山頂はさらに強いでしょう。
ずっと歩いてきたらなにこれ(呆然
行き止まりじゃねーか!っていうか、崖( ゚д゚ )
できれば、湿原の何処かにウッドデッキみたいなのがあって、そこでテント張れればよかったんだけど。
風が強い。とりあえずPortal申請したら、中で泊まらせてもらうことにします。
中に入って夜飯。今日は、1月に千葉県の鋸山にIngressしに行った時に買ったひじきを持ってきました。それとスパムを一緒に炒めて‥
ところで、田代山神社の壁や扉は隙間だらけです。外にテントを張っていればそれはそれで不快だったでしょうけど、この中はこの中で、倒壊の恐怖と騒音にずいぶん悩まされそうです。夜中までに風が収まってくれればいいんですが。
ずいぶん遊びまわりながら登ってきました。正直、油断しました。登山口がこれほど遠くなるとは。何しろ、4ヶ月半110リットルザックを担いでいない身体ですから、勘を取り戻すのに手間がかかるのも致し方ありませんか。
明日は西側の雷山や烏帽子岳を回って、中谷地バス停まで歩きます。明日も新緑を浴びる山行です。そう、その前に湿原をじっくり見ていかないとね。
天気:晴れ(秋田県大館市・北秋田郡田代町)