過酷なゲーム(開聞岳:鹿児島県)
ここはどこでしょう。
広島駅前です。広島原爆記念日の翌々日に、ノコノコと何をしに来たのかって?
はい、前泊です。鹿児島県薩摩半島の開聞岳の公共交通限界地、開聞駅に12時7分に到着するためには、昨日のうちに最低でも新大阪に居なければなりません。でも、広島まで来ていれば翌朝がやや楽、ということになっています。
3週間前、長崎に行った時に判ったのですが、博多まで行くとなると、前泊日の負担が大きすぎます。広島が限界。
というわけで、えっちらおっちら、新幹線なんだけれども、席に座れるわけでもないので、デッキで寝ながら、やっと静かな枕崎線。ここは一時すれ違い停車のため止まった山川駅。
そう、2007年8月16日、開聞岳の山頂で出会ったHさん一家の車で、ここまで連れてきてもらいましたね。JRの有人駅では最南端、だそうです。
なお、これからよく出てくる駅なので覚えておきましょう(何
開聞駅到着。さあ、これから登るぞ!
‥と、息巻いていられる状態ではありません。猛烈に暑い、猛烈な寝不足、ろくなメシを食っていない、と、コンディション的にはハイパーバッドです。
地元小学生たちの七夕飾り、かな。プリンのカップとヤクルトの(系統の)容器を使った飾りとは斬新ですな。
近くに商品の少ない店がありました。この際、手に入れられる有機物と水を‥
どうでもいいけど、オレンジジュースに魚の油なんか入れんでええぞ。
‥が!
登山口までこんなに坂、きつかったか?いや、たった7年で地形が変わるはずもないので、この通りなんでしょうけど。
登山口近くまで来た頃には既に汗だくで、体力はかなり消耗していました。でも、ここまで来たら行かんと‥
さて、チャリと要らない荷物を思い切ってここに放り投げて、行きます。サブザックの中にあるのはポカリスエット500ml、薬、他なんだっけ(←こら
この薄暗さとは裏腹に、暑い。とりあえず、短期決戦でいかないと‥
5合目。展望台のデッキがあります。8年前、こんな場所あったかなぁ‥
ところで、なんで今さら開聞岳に来ているか、という話ですが、Ingressなのです。Ingressで開聞岳登山のMissionを作ったのですが、どうも色々不具合があるようなので、この際行ってみようということにしたのです。
ところで、開聞岳で最も景色のよい所は7合目付近だと思います。でも、残念ながら写真でそれを表現するのは難しい‥
緑の山裾がそのまま海に落ちる姿は素晴らしい。海からも眺めてみたい山です。
でね、さっきの写真から1時間後の写真なのです。もちろん、9合目前後くらいまで来ているのだと思いますが、1時間あればとっくに登頂していてもおかしくない。
大きくずれた7合目のPortalが、GPSも電波も極めて不安定でとてもじゃないけどまともにHackできない!8合目はたまに届く電波を狙って頑張れば、Hackくらいなら行けますか。まあ、ふうたろうは結局両方ともキャプチャまでしましたけどね!キツかったです。
8年前の時、こんなところ歩いたっけ。
あの時の記憶は、Hさん一家、登山靴を宮之浦港(屋久島)にヌレたパンツと一緒に忘れてきたので普段靴で歩いたこと、海に落ちる雲の影、くらいしかありません。
この、開聞岳の上からの美しさは、やっぱり写真では表せない。利尻富士ともまた違う美しさなのです。
山頂到着。山頂のPortalにはアクセスできましたが、電波はやや不安定でした。
それにしても、こんなに携帯の電波ばっかり気にする登山はイヤすぎます。auはやはりダメか。
Hさん一家と山頂の景色と風を楽しんでいたあの時が懐かしいです。今は‥周りに誰も居ないなあ。
「かいもん山麓ふれあい公園」に降りてきました。上りの5合目で出会った、鹿児島市内在住の若者と途中から一緒でした。
当初、公園にあるキャンプ場で泊まる予定でいましたが、そんな気分になりません。この大汗をかいてどうしようもないくらい不快で、そもそも予想を超えるこの荷物の重さに不安を覚えてしまったので、鹿児島市内のネットカフェまで撤退しようと思います。
一部刈り取られています。ちょっと触らせてもらいましたが、ちゃんと実も入っています。
ふうたろうは山川駅に向かっています。もちろん、Portalを踏み潰しながら。でも、このあたりの地形は予想を超えるアップダウンの多さ!ふうたろうの荷物はパソコンとテントが入っていて、アホほど重い。
19時。山川駅19時40分なんて、間に合うか?地理もろくにわからんのに。
あそこに竹山があります。あの竹山の麓のところにある温泉にもHさんたちと一緒に行きました。
今のこの暗闇の中一人走る姿を、あの時想像したでしょうか‥(遠い目
山川駅到着、20時ころでした。20時34分と21時2分に鹿児島中央行きの電車があるようなので、近くの食堂(旅館もやっているようだ?)で遅いメシ。カンパチ丼です。680円とリーズナブル(黒ハート
今まで山と写真と日記だけでもハードだったところにIngressが来て、改めてハードさに磨きがかかった気がします。山でもそうであるように、ふうたろうは車を運転しないので、旅の基礎となる「足」が大きく制限されています。車があるだけで、移動だけでなく車中泊も可能になるし、風呂や食事も困らないでしょう。このレベルで旅をするなら、ノーマルな人間なら、車を運転する努力をするのでしょうね。車から逃げる努力をするふうたろうと違って。
鹿児島市に戻ってからネットカフェに転がり込みましたが、危うく満席になるところでした(実際はシングル席に入れず、500円ほど高いペア席に入らざるをえなかった)。はっきり言って、色々と過酷です。
天気:快晴(広島県広島市・鹿児島県揖宿郡開聞町・山川町・鹿児島市、JR枕崎線など)