雪の仙丈ヶ岳(仙丈ヶ岳【地蔵尾根~小仙丈ヶ岳コース】:山梨県)
夜中2時45分前後、ガサガサと物音がし始めます。どうやら早出の人が出発の態勢に入ったようです。そうか、早出ならしょうがない。
‥じゃなーい!( ゚д゚ )クワッ!!
お喋りしながら準備すんじゃねー(゚Д゚メ)ゴルァ
一方のふうたろうですが、昨晩の体調バッドが何となく響いています。いつものチャーハンにシシトウとスパムの炒め物がありますが、あまり食欲が湧かない。っていうか、3時台の食事でこのヘビーさは通常では考えられないような気もしなくもない。
なお、スパムシシトウ炒めの中には、アクリルアミドが生成していそうな焦げた栗が入っています。しかもたぶん中は生焼けとか、かなりニガくてマズい食い物になってしまいました(滅滅滅
5時になる前、4時43分、出発。でも、その時間帯はマックラです。写真撮るなんてとてもとても。だから暗い中歩くのは嫌いなんですよ‥
これはやっと撮影がなんとかなるレベルになった6時16分。
このルート、倒木がけっこうあります。管理する人も、登山者の数からして少なそうですしね。何しろ、仙丈ヶ岳には北沢峠から登るルートが完璧に整備されているので、わざわざ地蔵尾根を通る人は稀有なわけで。
樹林帯の隙間から青空と遠くの山がかすかに見えます。快適で余裕があればこれでも
(*゚∀゚)イイキブンダナーできるんですが、眠い、体調ビミョー(てか悪い)、薄暗い、荷物重い、と、いろいろなものがドッサリ重なっていて、とても厳しくなっています。
展望の良い場所が出てきました。しかし、これこそ西斜面の早朝の罠です。ガチ日陰で、どこにカメラ向けても逆光の写真に‥(滅滅滅
スピードが上がらない。この頃、ふうたろうは体力の衰えを感じます。歳の波にはかなわないか‥
ただ、日陰も悪いことばかりではないのです。由布岳(大分県)に登った時、ガスが昼過ぎまで晴れなかったことがありましたが、それが霧氷を守ってくれました。おそらく、直射日光を浴びている東斜面の霜は、既に溶け始めていることでしょう。物事には二面性があるのですな。
松峯小屋を過ぎると、概ね連続した上りです。トラバース気味のところは若干の上ったり下ったりをしますが。
時間的にも今日の出発から3時間近くが経っています。もう7時半です。流石に日も当たってきます。
こんなところでマッタリ~なんてのもいいのですが、マッタリするというより気を失いそうな眠気というかフラフラ感というか‥
というわけで、道端に座り込んで苔の絨毯の上に横たわりました。少し寝ます。
朝の野宿が済んだら少し眠気は飛んだ気がしますが、フラフラ感はまだ少し残っています。‥キツい風邪でも引いたかな?
樹林がなくなってきてとりあえず目も覚めてきました。この辺りが2736m地点に近い場所。
いい感じになってきましたね。でも、ペースは相変わらず、上がらないのです‥
標高の低いところはまだまだ紅葉だったり、または青葉だったりしますが、ここはもう冬の装いです。葉っぱも完全に落ちていて‥
はるか遠くに見えるあの山は恵那山だと思います。
ここで休憩。でも、あとになって気がついたのですが、ここは道のど真ん中でした(滅
チョコレートを食べていると、「炭水化物」の中に「食物繊維」との表記が。栄養学的な炭水化物に、食物繊維は含まれるのですね。
しかし、ついに雪に覆われてしまいました。薄っすらとですけど。
ヌオッ(゚皿゚;)
ふうたろうの登ってきた道は地蔵尾根へ下る道ではない、だと?
いや、ちょっと待て。うっすら赤い文字が見えなくもない。
‥どうやら、「北沢峠」の文字が赤いインクで書かれているので消えたらしい。赤色素はエネルギーの高い青の光を吸収するので、分解しやすいのでしょうな‥
分岐まで来ると突然人が増えます。もちろん、判っていたことですけども。
昨日は雪が降りしきり、ガスに揉まれていただろうこの山頂付近。昨日耐えに耐えた人たちが迎えた朝の美しさ、どれほどのことか。
うっすら積もった程度ですが、やはり雪‥水が個体になる状態というのは、冬を感じさせます。
さあ、仙丈ヶ岳。ふうたろうはここに、Ingressをやりに来たんでしたよね?(ぇ
それから、クソリンクを飛ばします。今回は青Portalだったので、そういう運びになりましたが、これが緑なら自ら潰して取って、やっぱりクソリンクやります(ドヤ顔
山頂から北岳や間ノ岳はもちろん、富士山も見えます。先週登った富士山、今日は冠雪していますね。
で、仙丈ヶ岳なんて、Guardian候補とは思っていません。こんな有名な山‥
まあ、ふうたろうは山頂Portalなんて、有名無名関係なく、見つけ次第奪いに行きますが(ゲス顔
大仙丈ヶ岳方面の縦走路、及び間ノ岳から塩見岳に向かい、蝙蝠岳(こうもりだけ)に続く縦走路は、ふうたろう未踏の地です。また、農鳥岳から笊ヶ岳方面も未踏です。ついでに、茶臼岳から易老岳までも未踏です。易老岳から光岳を経て池口岳方面は終わっています。
南アルプスは、深いところにある割には登山域としてはそれほど大きくありません。そのうち、クリアしに行きましょう。
5年前の2010年9月3日に登ったときはほぼ夏だった仙丈ヶ岳も、今は冬‥。四季それぞれ別々にカウントすると、日本300名山は1200名山になりますな(ぇ
山頂でふうたろうと同じスマホを持っていた兄ちゃんと少し話しをして、さて下山と行きましょう。
雪景色はチートです。どんなところでもきれいに見せる恐ろしい力があります。昨日のあの道も、雪が少しあれば、また違った風景だったでしょうね。‥黒のチカラに負けてましたもんね(ヴォー読み
南アルプス北部は関東から近いので、訪れる人も多い。こんな時期でも若い女性がいます。山ガールなんて言葉もありますが、実は最近この言葉はあまり好きではありません。
山は、そこに居たいと思う人を選びません。ふうたろうも選ばれたつもりはありません。ふうたろうが山を選んで行くのです。
‥まあ、最近はPortalがあるかないか(特に緑Portal)が基準になりつつありますけど‥
空の澄んだ雪景色は、残雪期の鬱空にはない美しさがあります。冬が深まってくると、本当の銀世界。厳しさもありますが、それに見合ったすばらしさがありますから‥
見えているカールは小仙丈沢カールです。大仙丈沢カールはあの尾根の向こうです。ガスった時、山頂で尾根を間違うとエラいことになります。気をつけたいものです。
文句のつけようのない風景です。
が、実はふうたろう、やっぱり胃の調子が悪いというか。ムカムカします。最悪です。
生活が不規則すぎるのでしょうか。山では、家で寝る時刻が起きる時刻ですからね‥(じと目
雪が少し溶けてきました。向こうにある甲斐駒ヶ岳には雪はなさそうです。
どうするか悩みましたが、やっぱり食べます、辛ラーメン。ムカムカするけど、一方でハラも減る。判断に迷いが出ます。
小仙丈ヶ岳はPortalになっていません。というか、電波が届いていません。
この辺りは冬ですが、仙水峠と同じくらいの標高付近は紅葉が盛りのようです。ただし、針葉樹が多いので、あまり目立ちませんね‥
薄暗いのでとっとと下ります。途中で暑くなったので、上を脱ぎながら。
14時26分、北沢峠到着。バスのりばはここ‥じゃないみたいだね。
次のバス発車時刻は16時。ちょっと待ちますなぁ‥まあ、山小屋も開いてるし、休みながら行こか。
北沢峠からは伊那に抜ける路線と甲府に抜ける路線があります。どちらが近いかビミョーなところですが、伊那方面はバスの接続が鬼畜なので、おとなしく甲府に抜けるがいいでしょう。
広河原で山梨交通のバスに乗り換えます。観光路線なので、運賃回収係の人が観光案内もしてくれます。ふうたろうは夜叉神峠の登山口からIngressモードまっしぐらでしたけど。
昔はよくあった行き帰りの交通機関での大罠も、最近はあまりなくなったので、すんなり帰宅。帰ってきたら水耕栽培していた豆苗が伸びまくっていてびっくりしました。明日にでも炒めて食べようか‥かわいそうだけど。
天気にも後半は恵まれた、良い山行だったと思います。しかし、あの地蔵尾根での異様な疲れ方、体調の不具合、この辺りでテンションが上がりきりませんでした。生活が不規則すぎるのかな。食べるものが良くないのかな。ただの歳かな。それとも何かの病気かな。
まあ、何にしてもふうたろうは老衰に向かって刻一刻と歩を進めています。何があっても不思議ではありませんから、やりたいことはやるつもりです。
#86仙丈ヶ岳2回目クリア。
UC:1
FD:2時々3
天気:晴れのち時々くもり(長野県上伊那郡長谷村・山梨県中巨摩郡芦安村・甲府市、JR中央線など)