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自爆の会心撃(滅)(ニセコアンヌプリ【ニセコ連山縦走コース】:北海道後志支庁)

2017年 5月 2日

 夜中、2時に目が覚めて、腹が減ってチャーハンを食べました。その時、外は濃密なガスで、それが朝までに晴れるのかと不安でしたが、その不安は現実のものとなりました。ひでぇガスですがな。


 結局2度寝してしまったので出発は7時前くらいになってしまいました。とりあえず、チセヌプリを下りきって、車道まで。


 これからニトヌプリを攻略しますってところで、太陽が見えてきました。


 そりゃそうですよね、いい加減ガッツリ晴れてもらわないと困りますわ。


 でも、こうやって変化していくところに心ときめくのを、これまでも何度も経験しています。そう思えば、前の天気の悪さや濃霧も、このあとの現象に対する感覚の準備なのだともいえます。


 ところで、ニトヌプリの直登もさり気なく、しかしかなりガチで、キツいです。


 後ろを振り返ると、チセヌプリが頭だけ出しています。山頂はひょっとしてずっと晴れていたのでしょうか?


 ガスが消えました。これからいよいよ雪山の大開放が始まる‥!


 ヤヴの大開放は呼んでないですよ(ヴォー読み


 東京や大阪では初夏に向かって大進撃のゴールデンウィークも、北海道の山ではほぼ真冬です。このギャップがいい。大阪や東京のことも、北海道の山も、両方知ってることが幸せ。


 真正面にニトヌプリ。右のはニトヌプリの南峰ですか。左に見えるのはイワオヌプリやニセコアンヌプリの一部だと思います。


 この足跡は、雷電温泉の海岸から続いています。やっとここまで来た、という感じですね。


 山頂標はまだ見えませんが、きっと奥にあるのでしょう。


 手前のイワオヌプリと、右奥のニセコアンヌプリ。
 なお、ふうたろうの歩いている場所は夏道ではなく、雪があるがゆえに通れるただの雪原です。本来はヤヴなので、無雪期には物理的にも環境負荷的にも通るのは難しいです。


 この距離はもちろん罠です。下り坂なら短いけどね。


 やっとニトヌプリの山頂見つけました。


 到達です。ここも緑です。持ち主は昨日のキツかったチセヌプリと同じ人。


 山頂の雪は溶けてなくなっています。荷物とピッケルを下ろしてちょっと休みますわ。


 (*゚∀゚)ダァ~!


 西のチセヌプリ。


 東のイワオヌプリとニセコアンヌプリ。北海道の山は1000m程度の山ならどこでもだいたい展望が良いです。


 さて、それではクラックに気をつけながら次なるイワオヌプリの攻略と行きましょう。


 ニトとイワオとの鞍部。さて、ここからどうアプローチしますか。左側の谷を進んで上がるか、右側の尾根を登るか。ちなみに、夏道は左の谷。


 ふうたろうは右の尾根を上がります。谷は雪崩食らったら死ねます。実際、小イワオヌプリの急斜面には何かのはずみで落ちてきそうな雪の塊とかありますし。


 さて、イワオヌプリもまた盲腸線で、分岐になるところに荷物を置いてちょっくら登ってきましょうか。


 山頂付近はだだっ広くて、ガスっていると迷いやすそうです。ガスっていると展望もないし、道迷いも危険なので、できればやっぱり晴れている時に歩きたい。


 この中央まっすぐ向こうにイワオヌプリ山頂の標があります。本当の最高点は違うようですけども。


 硫黄のカケラがたくさん散らばっています。黄色の宝石のようです。


 さて、イワオヌプリも緑色らんらん♪


 登ってきたのが青のふうたろうだったので、もらっていくしかないです。


 縦走路上の山ポはみんな白か緑です。とても嬉しいですな。


 張れるリンクは張る。


 張れるCFは張る。ショボいけど。


 イワオヌプリ山頂の様子。本当の山頂じゃないらしいけど、ここでいいよね、イワオヌプリ登頂は。Portalもここだし。


 これで、残すところニセコアンヌプリのみとなりました。ここまで本当に長かった‥


 いちおう、あの雪の積もっているところが最高峰らしいです。登山道ないし、ヤヴっぽいし、Portalもないし、あまり行く気にならないですけど。


 火山灰土で靴がどろんこになったのでピッケルで靴底をバシバシと叩いて落とします。


 ヌオッ(゚皿゚;)
 ピッケルが靴底をミスヒットして左膝の裏側に会心の一撃を食らわせました。


 悶えながら荷物を置いた場所に戻ります。痛みは少しずつ引いていきますが‥


 とりあえず、荷物を担いでイワオヌプリを抜けます。ここを下ったら残すところはさっき述べた通り、ニセコアンヌプリだけ。


 さて、どこから降りるか‥ふうたろうの読図能力は、あの御坂黒岳(山梨県)の時に思いましたが、けっこう錆びついています。ほんと、山やめたら?レベルに。


 どの尾根を下りたら良いかなんて、かつてのふうたろうなら一瞬で見抜いていたはず。こんなにgdgdしてないし。


 では、見つけたので行きますか。


 こう見ると、ニセコアンヌプリ、デカいです。やはりこの縦走の最後を飾る山です。ラスボスです。


 なんだかこの尾根、温泉宿っぽいところの裏に出てきましたよ?さり気なくまずくね?


 幸い誰もいなかったので、足早に抜けて、車道へ。Portalが塊であるので、毟り取っていきます。なお、自動販売機とか書いていますが、休憩所は冬季へいs(ry


 ここをダイレクトに下ってくるのは無理でしたね。ふうたろうが下ってきたのは左に少し見えている尾根です。


 寄り道して、あの白ポを回収します。


 雪道でちょっと遠いけどね。


 さて、寄り道が終わったらニセコ連山との最後の戦いです。


 雪道ですから、できるショートカットはやりまくります。


 このところのポータルラッシュで次々と新しいのが立っていますが、このニセコアンヌプリの登山道沿いにもゴロゴロ生えています。石にかじりついてでも回収していきましょう。


 ニセコアンヌプリ、スキー場があって観光地みたいな山と思って舐めプしてたら返り討ち食らいます。ふうたろうが今歩いている場所はちゃんと登山させられるので、チセヌプリとかイワオヌプリとかの小ボスとは違います。


 雪ヤヴとかあったりして雪庇側に回避したいと思っても、いつどこで裂け目にハマるか判ったものではないので、仕方なく雪ヤヴドツキ上げ急坂ゾーンを通ることもあります。ほら、この写真では手前右側に割れ目があります。


 ちなみにここ、2013年5月4日ころにも一度、登っています。あのときは天気良くなかったけど。今日よりもたぶん20℃くらい気温低かったと思うけど(じと目


 割れ目は広がってくるし、ヤヴは凶悪になってくるし、坂はエゲツナくなってくるし。


 ところどころに落ちている白ポだけが心の支え。


 念のため、写真が傾いているわけではないですよ(真顔


 ニセコアンヌプリ山頂までの最後の白ポから、多重を張っておきます。山頂よりもこっちの方がスキー場トップから遠く、登山口からもそこそこ遠いからです。邪魔なリンクならここまで切りに来い。


 雪がこびりついたつづら折れの道。4年前、こんなところ通りましたっけ?当時の日記を見ると、どうもホワイトアウトの中、雪尾根を直登しているようです。


 手前から、イワオヌプリ、ニトヌプリ、チセヌプリ、シャクナゲ岳、目国内岳、右にいって岩内岳、と、今回登った山の殆どが見渡せています。


 ようやく山頂の避難小屋が見えてきました。4年前の日記には「正直運動不足です」なんて書いていますが、今回のふうたろうはかなり疲れています。これもトシなのか‥


 でもまあ、あのときは尾根に雪がちゃんとあって歩きやすかった。‥そういうことにさせてください(遠い目


 ようやくニセコアンヌプリの山頂に到達です。


 ‥2013年5月4日の目も当てられない天気が懐かしい(何


 当時雲をシャンプーハットのようにかぶった上で頭をクロい泡だらけにしていた羊蹄山も、今日はきれいに見えています。


 ニセコアンヌプリも毟りました。


 ある程度Keyを掘ったら、行きます。時間も体力も気力も、ザックの中に入っている水筒のように残りわずかです。


 スキー場を下ります。このあたりはリフトがないので、スキーやスノボの人も歩いて登ってくるところです。


 そしてこの谷というかロープの向こうですが、立ち入り禁止区域です。雪崩を引き起こす可能性があるので規制しているのだと思いますが、入っている人はやっぱりいます。自らが勝手に死ぬのは自由だけど、人を巻き込んだら、それは憲法で認められた本当の自由ではありませんよ。


 ふうたろうの姿を見つけたパトロール隊が声をかけに来ました。まあ、そうですよね、そりゃ。いちおう、行き先を告げると向かうべき方向を教えてくれました。


 ところが、このあと何人かのスキー場関係者と話をすることになったのですが、ビミョーにみんな言うことが違う。まあ、ふうたろうは下れればいいんですけどね(ヴォー読み
 そして、ここより下はスキー場が閉鎖されていて、危険だとか何とか言ってるので、もう、ここはロープウェーで降りてしまいます。


 下ったところが最後のウェイポイントだったらよかったのですが、もう一本の違う方にあるPortalでした。ま、どっちも緑だったから焼き払わなきゃいけなかったんだけどね。


 で、温泉なんて入っている余裕があるかというと、ない。モバイルバッテリーとかリチャージするために、早めに札幌に行ってネカフェに飛び込みたい。


 そして、3日半かけてようやくMissionクリア!あの郷土富士巡りのMissionは29日、狩場山のMissionは3日。個人的に、メダルアート24連で1日かかったとか言ってるの見ても、「で?(-_-)y-~~」としか思いません。ふうたろうのこの登山でも、もっと上の人からすれば「で?(゚∀゚)y-~~」ってものでしょうしね。


 一泊推奨と書いてあるこのMission。夏なら一泊で行けますか。もちろん、早出1日12時間行動とかになるでしょうけどね。


 これで、ニセコ連山がようやく終わりました。前半戦終了です。


 このあと、札幌に向かいます。ところが、イワオヌプリで会心の一撃(自爆)食らわせたところがかなり痛くなってきました。猛烈に嫌な予感しかしない。実はこのあと、あとからやってくるツレと、利尻山に登る予定で、それが明日からなのです。いや、普通にマゾいです(爆滅
 で、電車に乗っている間、足を動かすだけで怪しいので、連絡。最悪、一人で登ってもらうことになるかもしれない、と。荷物を軽くして、日帰りでアタックしてもらえば、何とか行けるかもしれない。雪山経験者ですしね、彼女も。
 札幌の駅前のネカフェでバッテリーと自分共々リチャージして、彼女の到着を待って23時前、落ち合いました。とりあえず、そのまま彼女のレンタカーで稚内に向かいます。彼女には申し訳ないけど、少し寝かせてもらいます(青息吐息
 UC:2
 FD:1時々2


天気:晴れ、朝のうちくもり(北海道磯谷郡蘭越町・岩内郡共和町・虻田郡倶知安町・札幌市)

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