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遅効性の魔法(黒岳【北鎮岳経由縦走コース】:北海道上川支庁)

 夜通し雨が降っていましたが、朝になると一気に晴れてきました。遅れてやってきた「旭岳マジック」かもしれません。天気が良いうちに、できるだけ移動したいし、山を堪能したいですね。


 昨日山頂でポツポツされた旭岳もよく晴れています。嘘みたいですね‥


 それでは、間宮岳方面に向かいます。あのときは間違えて熊沢岳に向かって歩いてしまって、その次は暴風で立ち上がれなくなって、えらい目にあいました。何気に間宮岳はトラウマプレイスなのかもしれません。


 草が何かの幾何学模様を描いているようです。なんですかね、これ。


 真正面のあのやや尖ったのが北鎮岳。あそこにはポータルがあって、リンクとか張られまくっているのです。毟っておかないといけません。


 北鎮岳・黒岳に向かいます。姿見分岐から先は、黒岳石室まで、ふうたろう初見のルートとなります。そこを歩けるときに晴れてくれるとは、けっこう運がよいのかもしれません。


 えっと、ここ、有毒温泉?でしたっけ。わかりませんけども。


 イワブクロ(ゴマノハグサ科)


 白ポだった中岳をキャプチャして北鎮岳へ。彼女も今日の天気は嬉しいでしょうな。


 北鎮岳山頂。景色の方も抜群でした。でも、写真がないのはなんでかな?


 どうせ重いザック背負いながら苦痛な撮影するなら、もう少し頑張ろう。


 御鉢平、という場所のようです。ここもポータルになっていますが、ふうたろうも彼女も圏外でどうにもなりません。


 黒岳石室に向かいます。いい景色ですね。昨日のハイパー曇天があったから余計。


 エゾコザクラ(サクラソウ科)


 大群落になることもあるらしいので、それを見たかったかも。


 大きくえぐれて道になっているところ。裸地化していないと歩くの大変ですけど、裸地化って、環境破壊の代名詞みたいですよね。都合のよい解釈ですが、棲み分けをしないと、人間が原始人にでもならない限り、生きていけないってことですね。ヤブの中を歩いて進むことはとてもつらいですから。


 この沢筋っぽいところにあるのは‥バイケイソウ(ユリ科)ですね‥?ふうたろうのイメージでは奈良県東吉野村の奥にある明神平とかにあって、そんなに高いところにはいない花です。北アルプスとかで見かけるコバイケイソウはもちろんこんな花ではありません。図鑑を開くと、バイケイソウの高山型のミヤマバイケイソウだとか。ミヤマバイケイソウとバイケイソウとは区別しない見解もあるとか。
 遺伝子解析が進むと、それもある程度はっきりするのかもしれませんね。


 着きました、黒岳石室。ここで大休憩しましょう。


 チングルマ(綿毛)とワタスゲ。ワタスゲ(カヤツリグサ科)はこれが花なのではなく、むしろ実です。とはいえ、ふうたろうも、まだワタスゲの花そのものは見たことがないと思います。オクノカンスゲのような花のようです。


 お花畑を絵に描いたようなセットです。どこにでもありそうな写真ですな。悪くはないと思うけど。


 大休憩後に黒岳を目指し始めたら、何だか西のほうがハイパー曇天・リターンズになってきています。


 なんにしても、今日中に白雲岳避難小屋まで行かないと埒が明かないので、さっさと黒岳、踏みましょう。緑ポータルも踏み潰しましょう。


 ある程度Keyを掘ったら人も多いし‥


 黒岳石室に戻りましょう。


 カップ麺とコーラ(2本め)、合計1500円なり。でも、その価値はありますね‥正直。コーラを担ぐのは体力があればできますが、冷やしたものを、炭酸が抜けていない状態で飲むのは、どうひっくり返っても買うしかないです。


 つい石室の兄ちゃん(小屋番)と長話をしていると、シマリスが。警戒心が薄くて人前にでも平気で出て来る一方、オコジョとかに食べられてしまうのだとか。
 運でもなんでもいい、生き延びろよ。


 リターンズもクルクル詐欺のようで、ふうたろうたちの頭上までくもり倒すようなことはないようです。このまま持ってくれたら嬉しい。


 湿った暖かい風が雪渓の上を通ると、湯気のようなものが上がってきます。


 北海岳に向かうルートの途中に1ヶ所大きな渡渉があります。まあ、大雨で増水でもしていない限り、困難なものではないでしょうけど。


 晴れるのがわかっているから言えることだけど、幻想的ですよね。


 低木のトンネル。


 ガスの中を歩く人。
 晴れるのがわかっているから言えることだけど


 まあ、そうだよね。棲み分けは重要ですから。でも、ね‥いや、まあ、今はいいや。


 見ているのは北鎮岳方面。リターンズは再びリターンしていったみたいですね(何


 そして北海岳到着。ガスってるけど。


 でも晴れた!見えているのは北鎮岳。
 なお、この北海岳にもポータルがあります。ただここ、auもDoCoMoも電波は不安定です。どちらかというと、黒岳石室もそうでしたが、auのほうが安定しています。


 次はいよいよ白雲岳避難小屋方面へ。


 前、ここは天気あまり良くなかったんでしたっけ。2009年に歩いたときは初日は少し雨に当たったんでしたね、寒気の影響で。


 白雲岳、今日中に行けば明日楽できますが、体力的にきついとのことで、明日改めてくることにしました。ただ、彼女はこの時点で、Missionのウェイポイントに白雲岳山頂が含まれていることを知らないようです。


 ふうたろうの記憶では白雲岳避難小屋までそんなに距離はないことになっていたのですが、いざこうして歩くと、長いですね。まあ、彼女に感情移入しているのでしょう(真顔


 テン場も見えました。今日も疲れたし、明日は雨降る前にできるだけ進みたいし、早く行こう。


 エキノコック水が流れています。本当にエキノコックスがいるのかどうかはわかりませんが、おっかなくて生水は飲めません。煮沸すればもちろん死ぬので問題ありませんけども。


 もう少し。
 なお、彼女は途中でへばって道端の岩の傍らで転がっています。あとで追いついてくるでしょう、ここまで来たら。


 テン場到着。岩の傍らで転がっていた彼女も程なくして来ました。


 空はガスも晴れて、雨が降るなんて予報、信じられません。
 ‥が、寝ようとした矢先、夜空が一気に薄雲に覆われました。ギョッとしましたが、また途中で晴れて‥それを夜中じゅう繰り返していたようです。
 一方、ふうたろうは体中が何だかむず痒くて、汗とかでネチネチして、まともに熟睡できませんでした。夏山はこれが地獄ですな(滅滅滅
 さ、明日はどんな日になるかな‥


天気:晴れ時々くもり(北海道上川郡東川町・上川町)

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