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あっけなく通過

2006年 11月 16日


 朝、早めに職場最寄り駅に着いたので、周辺を散歩。日だまりで猫がひなたぼっこ。桜の葉も徐々に紅葉。平和な風景が続きます。

 でも、この日本社会は決してそうではありません。いじめ自殺がこれだけ多発。前からかもしれないけど。そして、ある東京都の長が、「甘ったれている」とか宣っている。いじめの根本が何なのか、未だ答えは出ていないけど、ただ一つ、「いじめられる側の弱さ」ではないことだけは確かです。それが原因であれば、弱いだけでいじめられていなければならないはず。いじめに加わらない人がいる以上、いじめる側が100%悪い。前述の東京の長は、息子がいじめられた時、校長に「殴ってやる」といったそうです。脅迫です、これは。そんな真似、誰ができるか!そして、そういう彼自身、いろんな人に迫害を加えている、いじめの総本山ではないか。だから、その長にいじめを語る資格はないのは当然であり、自分のいじめ行為を恥ずべきです。
 それともう一つ、そんな中、教育基本法の改正が、野党がいない状態で衆議院を通過したそうです。昨日、委員会で自民・公明がその法案を通過させた時、自民党の議員が言っていたこと。
「多数決でものを決めるのが民主主義だというのは、小学校でも習っている」
 …だったと思うな。一字一句はあってないでしょうが、そういうニュアンスだったと思います。
 多数決=民主主義?小学校でそんなことを教えているとは驚きを通り越して呆れます。そんなこと教わった覚えはない。
 第一、衆議院も参議院も、自民・公明で3分の2あるいは過半数を持っている上に、「やらせ」までやる卑劣さを持ち合わせていれば、いくら野党が反対討論しても、馬耳東風でしょう。茶番で「議事に参加してください」と言いつつ、野党が反対発言しないことを奥底でほくそ笑んでいることくらい見え見え。
 さっきの東京の長同様、教育を語る資格無し。民主主義を語る資格なんて、もちろん無し。
 …とはいえ、こういうのが国会の多数を占める政府を作ったのは、この日本社会全体の責任です。ぶっちゃけ、戦後の民主主義作りに失敗したせいかなと思いますが。

天気:晴れ(東京都板橋区・茨城県取手市)

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