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初仕事初終わり

2007年 1月 9日


 朝の起床は7時半前。いつもより、30分くらい早い。ろくでもないものでしたが、メシを食べ、朝の利根川を見に行きました。とにかく、冷え込んで、8時を回っているのに、だいぶ寒い。でも、願わくば、夜明け間近に見に行けるといい。

 今日は初仕事。…といっても、昨日までの強化トレーニングのような11日間を経ての初仕事なので、あまり久しぶりという感じもなく、農薬抽出を普通にこなしていました。午後はまるまる時間が空いたので、カビ毒の測定法を練っていました。
 ところで、食べもの中のカビ毒の量を調べるのにも、農薬のときと同じように、測るものと同じ物質(標準物質)が必要です。ここで出てくるカビ毒は、アフラトキシンG1・G2・B1・B2(それぞれ別の物質です)の他、数種。で、問題は、その物質が、とにかく高価です。それぞれ1mgとかで数万円します。分析に二の足を踏むところは、まずここです。高い。
 このカビ毒は、発がん性があるといわれています。標準物質の説明書には、「体重50gあたり何ミリグラム食べると、食べたアヒルの半分が死ぬか」の値が書かれていて、18.2マイクログラム(0.0182ミリグラム)とか、84.8マイクログラムとか、とにかく非常に少ない量です。

 それにしても、アフラトキシンという毒物を、カビ(Aspergillus flavus)は何のために作るんだろう。自分を守るため?子孫を永久的に繁栄させるため、食べる者を痛め付ける手段を選んだのだろうか。一方で、ハキリアリの巣に生えるキノコや、人が食品にも利用する微生物のようなものもあるのに…。そういう微生物は、アリや人によって子孫は確かに残される…。天然痘ウイルスのように絶滅に追い込まれた病害微生物だっているのに…。
 相手を破滅に追い込む生き残り方、相手と共存する生き残り方…。知性を持たない生物にとってはどちらが正しいとか正しくないとかは言えないけど、知性を持った人間なら、学ぶところはあるんじゃないかなぁ。脅威を与えるか、共存するか、どちらがいいかなんて、解るよね、普通は。

天気:晴れ(茨城県取手市・東京都板橋区)

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