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うまいもの大会

2007年 1月 15日

※記録:1月17日
 …と、うまいものを食べるだけの大会ではありません。「ものを作ってこそ農民」というスローガンのもと、多くの農家が手をかけて作った食べものをお披露目する場でもあります。輸入と国策としての農業破壊(あえてそう呼ばせてもらう)によって、多くの農家が大変な「ワーキングプア」になっています。サラリーマンが「ホワイトカラー・イグゼンプション」というもので残業代を無くされ、賃金が下げられるとすれば、農家は、「品目横断的経営安定対策」というもので、補助金をカットされるのです。自給率の向上(日本の独立)に貢献する農家への補助金をカットするのですから、さて、どういうことか。
 この集まりは、そういう農業破壊を克服しようと集まった農家たちの集会の中の一企画です。

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    1. 「はるか」という柑橘類です。メジャーではありませんが、可愛い名前ですね。和歌山県産…だったかな。
    2. 鯛の中におからが入っている料理です。四国の何県だったかなぁ…。
    3. 『さぬきの夢2000』という品種の国産小麦で作ったクッキーです。香川県産。
    4. 画面のとおりの柑橘類。これは…福岡県産?

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    1. ポンカン。鹿児島県産。甘くて、香りがよくて、うまい!
    2. レモン。静岡県産です。レモンは日本でも作れるのです!
    3. 国産豚のウィンナーを使ったホットドッグ。神奈川県産。一瞬で参加者の胃袋に吸収されたそうです。

     他にも、白毛餅(長野県産)、いくら丼(秋田県産?)、リンゴジュース(山形県産?)、ホウレンソウのおひたし(千葉県産)、酒各種(各県多数)など、枚挙にいとまがありません。酒は飲めませんが、みなさん、熱心です。
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     夜は、品川区の「高級」ホテルに泊まりました。エアコンのコントロールが出来ず、窓は開けることも出来ず、髭剃りは二人でひとつしかなく、食べ物の持ち込みが出来ないなど、本当に「高級」なホテルでした。

    1. 我が団体のための、特設受付。蛍光灯が薄暗くて、笑えました。
    2. これが正規の受付。…。
    3. 部屋の引き出しを物色していると、こんなものが。洗濯をお願いする用紙だそうです。「コインランドリー探したい。」と思うのは、僕が「低級」だからかも知れません。
    4. …?なぜこういうものがあるのでしょうか。仏陀の教えが。誰かが忘れていったのか、それとも、そういうものなのか…。

     …うまいものを食べた。それだけなら、名産地とか観光地に行けば食べられる。でも、それだけで良いのか。名産も風光明媚な景色も、人が作り、あるいは壊すことが出来るもの。今、日本の農業はどうなっているか、農家に聞けばわかる。農業だけじゃ暮らすのは非常に大変だと言います。どう大変なのか、僕もまだ解ってはいないけど、離農者が増えたり、娘や息子に跡を継がせたくない親がいたりするくらい、ひどいようです。実際、中国産の3個100円弱のにんにくと、1個300円くらいする青森県産のにんにくを比べたら、僕も悩む。ウナギなら、中国産を選ばざるを得ない。それで、日本国産が中国産と勝負になるか。なるはずがない。品質が良くても、「ワーキングプア」が若者の数人に一人という段階で、どうやってそれを求めればいいのでしょうか。
     食糧問題は、単に食べものの安全性や量の問題だけではありません。労働者(消費者)の賃金の少なさ、長時間労働(料理も出来ない)、農家は暮らせない、残留基準の緩い輸入農産物の増加、これらの根源はみんな同じ。否定しがたい事実です。
     今、ホワイトカラー・イグゼンプションで、ネットなどでもものすごい話題になっているようですが、すでに「イグゼンプション」の対象はいるし、被害者だっている。もっと多くの人が、自分のおかれている生活環境を外的な「異常」と気が付き、その矛先を一部の既得権益を得ている企業家や政治家、高級官僚などに向かわなければならないと思わざるを得ません。

    天気:晴れ(東京都大田区・品川区・茨城県取手市)

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