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流れなかった音楽、流れ続けた音楽(裏磐梯:福島県)

2007年 3月 17日

※記録:3月18日

 今日は職場の仲間つながりで裏磐梯までスキーに出かけました。朝5時49分発のいわき行きの鈍行で行くつもりでした。
 …が、買って5年のクソコンポがまた起動時にフリーズして、起きたら5時47分!夏川りみさんの歌は、流れませんでした。そして、JRに8000円も貢ぐハメになりました。(新幹線でちょっこー)

 とりあえず、新幹線(上野駅~郡山駅)と、磐越西線(郡山駅~猪苗代駅)はずっと寝ていました。気が付けば猪苗代。
 駅前にバス停があるのですが、ホテルなどの送迎バスで路線バスは探しづらくなっています。正面左奥手にバス乗り場の看板があり、そこで切符を買っていきます。駐車場からは磐梯山(表)が見えます。バスと電車との接続は非常によい。
 裏磐梯高原ホテル(裏磐梯高原の次、870円。本日現在)から、裏磐梯スキー場を経て、銅沼(あかぬま)、イエローフォール(黄色い滝)を往復するコースです。折からの雪で路面凍結。ホテル~スキー場の道(所要30分目安)です。
 上の道中に、池があります。水は澄んでいるのですが、やっぱり沈着した金属成分がきれい。見通しは意外と良いので、気にとめておくといいでしょう。
 スキー場は、冬季、ゲレンデを歩くことは出来ません。リフトを使うか、向こうの林を歩くか(これは実質ムリ)。リフト代300円×2(2本乗り継ぎ)の往復分を買って、登ります。
 リフトを上りきると裏磐梯の荒れた山肌を見られます。スキー場閉鎖期間は、スキー場を歩いて上ります。その場合、最後のスパートは、意外とキツい。

 冬型の気圧配置です。特に山は天気が変わりやすく、急激に雲が広がりました。ここは、銅沼(あかぬま)のほとりです。無雪期なら、沈着した鉄分で赤くなった池を見ることが出来ます。
 銅沼の秋口の風景です。この時も既にだいぶ水は減っていますが、湖底に鉄分の沈着が見られます。この写真を撮っている辺りが、上の写真の、ピッケルの立っている数メートル向こうです。(2004年10月10日撮影)
 ここも本当は銅沼の南の端。上の写真の、奥手ですね。
 歩く人もまばらですが、スノーシューや山スキーを履いた人がウロウロしています。僕は、アイゼンとピッケルしかなかったので、それで動きました。
 時々、太陽が顔を出します。積もった雪が渦を巻いて斜面を横断します。荒々しいですねぇ。
 磐梯山は火山です。しかも、裏磐梯は、かつて下の集落を呑み込んだ火山活動で出来た場所だそうです。だから、岩も何メートルの雪の上でも見えるくらいビッグサイズ。
 これが、今日のゴール、イエローフォールです。要するに、鉄分を含んだ水が凍った滝です。浅間山にも同じようなところがありました。浅間山では、赤滝(レッドフォール)でしたが。
 さて、ほぼ全面結氷した銅沼を歩いてみようかな。目の前に、下半分が茶色の岩。水の減った証なのです。火山は動いている…?
 なお、岩と氷の間に隙間が空いているので、ヘタに近寄ると、ハマります。僕は2度もハマり、痛い思いをしたので、気を付けましょう。
 実は、銅沼の前にも、浅く広い水たまりのような場所があります。木も草もない、平らな広い雪原。今は全面結氷しているので、雪原です。

 このあと、再びスキー場のリフトを使って下りました。スキー場のレストランには、託児所、休憩所、貸しスキー所、案内所(リフト券売り場)などがあります。休憩所は禁煙ですが、寝ている人もいるし、あんま機もあります。僕は、ここで本を読んで、9時くらいから16時45分まで1時間おきに出ている無料バスを待ちました。
 バスの行き先は、裏磐梯高原ホテル、裏磐梯猫魔ホテル、裏磐梯ロイヤルホテル(毘沙門沼の入口)です。そこ以外の場所には止まりません。

 裏磐梯高原ホテルまで、スキー場からバスで送ってもらい、そこから五色沼散策コースを抜けるルートです。青森県の十二湖ほど数はないのですが、似たような感じの池が多数あります。
 水が澄んでいるにもかかわらず、沈着成分が独特の色をしているので、目がくぎ付けです。どうぞ、現地でご堪能あれ。
 赤い縁取りの黄緑…。水が黄緑なのか、湖底が黄緑なのか…?水深もどのくらいやら?
 これは毘沙門沼の西の端です。向こうに見える山は、安達太良山…ではないと思います。
 毘沙門沼です。向こうに雲隠れした磐梯山。
 五色沼バス停そばの駐車場です。冬枯れの向こうに日が落ち、風雪強まっています。
 五色沼から、桧原(ひばら)行きのバスに乗り、早稲沢(わせざわ)というバス停に降り立ちました。「おんせんロッジこはん」には歩いて200mらしいのですが…。
 「おんせんロッジこはん」は早稲沢からはかなり離れています。ロッジで降ろして欲しい旨、バスの運転手に言うと、降ろしてくれるらしい。
 猫がいたので近寄ると一度は逃げました。しかし、また同じとこに戻ってきました。そして、決まってホースの上に足を置く。…?理由はご想像にお任せ。
 職場の仲間のお迎えを待っている間、この猫を見て過ごしていました。
 夜中、雪の中にろうそくをともす遊びをやりました。きれいなんですよね、これ。
 そのろうそくで顔を描いている人がいます。
 カメラのシャッタースピードを遅くすると、こうなります。
 みんなボコボコ穴を掘ってろうそくを埋め込んでいきます。右端に、「9」とあるのは、この社会での最低限のマナー?

 僕が雪の上を歩いている間、ロッジで落ち合った仲間たちはおんせんやらワカサギやらスキーやらを楽しんでいたようです。しかし、概してどこも吹雪だったようで、3月の会津、恐るべし。
 でも、雪景色、最高ですね。スノーシューが欲しくなってきた…。
 朝、流れなかった夏川りみさんの歌が、今日歩いている間中、ずっと頭の中を流れていました。吹雪の中、沖縄の歌ねぇ…。

天気:くもりのち時々雪(茨城県取手市・福島県耶麻郡猪苗代町・北塩原村

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