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油断大敵!小粒でも辛いぞ!!(二子山:埼玉県)

2007年 4月 21日

 二子山。どこにでもありそうな名前ですが、埼玉県の両神山の北北東に位置する山です。地図で見れば距離も短いし、標高も1000mちょっとと高くもない。しかし、行けばその予測の甘いことがすぐに解ります。
 目が覚めたら西武秩父駅。夢遊病ではありません。ちゃんと朝起きてメシまで食っていきました。ただ、すべての車内でグースカ寝ていただけです。
 駅前からは、武甲山(ぶこうさん)が見えます。


 交通機関については、後日「ふうたろう旅日記詳細」で取り上げるとして、駅から西武観光バスを二本乗り継いで、坂本というバス停留所まで行きます。登山口は坂本集落の中。


 25000分の1の地図では点線表示の道ですが、途中まで住民のための道だと思います。失敬して通ります。


 ここで幾種類か花が咲いているので、写真を撮りました。
 ヤマエンゴサク(ケシ科)です。


 恐らくシャク(セリ科)だと思います。花が小さいので図鑑でもよく解りません。図鑑のグレードアップが必要ですね。


 お馴染みスミレですが、この仲間は非常に多く、これが何スミレなのかは解りません。


 取手でもよく見かけた、ムラサキケマン(ケシ科)です。形が好き。


 キケマン(ケシ科)です。ムラサキケマンを黄色くしたというか、アントシアニン色素が発現しなかったという感じさえします。この花は初めて見ました。
 このあとも随時花は出てきます。


 山道。民家に近いところはゴミが多いですね。どうしてこういうものを捨てるのか。…理解できないわけではないのですが、それでもやっぱり許せないよね。


 坂本から集落を抜けて、一旦国道299号線を横切り、再び登山道に入ります。ここから道は急激に険しくなります。朽ちた橋、見えない道標、崩れた斜面の道…。


 これは、イチリンソウ(キンポウゲ科)でしょうか。花びらの形がちょっと違うような気もします…。


 だいぶ荒れた道。


 ここは二子山といわれる東岳と西岳の間に当たります。ここまで上りの時間こそ短いのですが、さっきのような道が延々と続く難所。カタクリ(ラン科)がお出迎えです。


 山の岩は石灰岩です。


 東岳の登山道です。…険しいですね。道は全部ガケ。


 東岳の頂上です。北側の展望はあまり良くありません。しかも、札が錆びている…。


 辛いラーメンでも食べよう。暑いなぁ…。


 東岳から見た西岳の尾根の東の端です。…あれに登るの?


 南の景色は抜群。ちょっと雲が多いけど、両神山を含む稜線が見えます。向こうも険しそうです。


 ちょっと飛ぶけど、もう西岳の方の岩場にいます。見えているのは東岳。


 西岳頂上です。立派な看板。記念撮影されるがよい。


 ところで、西岳の稜線、90度の崖が続きます。足がすくみます。


 ここら岩場に見かける木の花。木の図鑑はないので解りません…。


 西岳の稜線を西に進んで、西岳を望みます。直角…ですね。その崖を人が這っているようにも見えましたが…。


 西岳から見える、群馬県側の石灰石採石場。何も考えずに歩くことが出来るはずがない。


 上りが直登であれば、下りは急降下。あっという間に樹林の中。杉…かな、植林ですね。


 本来なら針葉樹林ですが、伐採されています。風景は抜群。


 さっきまで這うように歩いていた西岳の稜線とその向こうの東岳。


 ここから坂本のバス停まで50分もあれば十分行き着きます。早く着きすぎたので、バス停を4つくらい歩きました。

 小鹿野町(おがのまち)では小鹿野春まつりがたまたま行われていました。山車が出て、みんな楽しそう。数は、石岡市には全然及ばないけど、こういう文化が残っているのは、いい。


 子どもたちも着飾って、錫杖持って、大きなかけ声で、歩きます。やぁ、良いもの見させてもらいました。


 今日は選挙戦最終日でしたが、それを振り切っての山行でした。歩いていてもそのことが頭になかったわけではない。でも、来て良かったと思います。晴れた日には山に行き、経験を積み、この日記のように人生の記録として残す。
 それでも、どこか引っかかるものを残しながらの山行。答えは出ない。

天気:くもり時々晴れ(埼玉県秩父郡小鹿野町・秩父市・群馬県多野郡中里村・茨城県取手市)

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