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穀物ミックス

2007年 4月 20日


 今日も一日、GC/MS分析に使う検量線用のブランクサンプルの「製造」。ブランクサンプルとは、農薬を添加していない作物抽出物です。これに、分析直前に農薬を決まった量混ぜて、機械に入れ、検量線(濃度対検出の指標値をグラフ化したもの)を作ります。作物それぞれに違う妨害物質を加味した検量線を作ることが出来るはずです。
 写真は、小麦、小豆、大豆。こうして手に取ってみると、何となく大地の恵みという感じがするね。何年も前のサンプルを捨てきれずにとっていたものが、こういう所で役に立ちました。
 しかし、これらの作物、普通なら抽出が非常に大変な作物です。油は出るし、水は除去しづらいし。それでも、人は考えるもので、いかに時間を短縮するか、いかに多くのサンプルを捌くか、日に日に工夫が凝らされます。穀物類の分析は油除去の作業が一つ噛むので、お馴染みのミニカラムを2回使います。そして、洗い物も増えます。それを、4分の1に圧縮。これからこの抽出をコンスタントにやっていくわけですが、より短縮の方向へ、工夫を凝らす。ま、簡単になりすぎても、面白くなくなるのですが。
 素晴らしいことには、有機溶媒の使用量が、非常に少なくなりました。あの「どなどな」を唱える回数が減りそう。根本的な解決にはなってはいないんだけどね。よく考えたら、石油から蒸留操作はできるのに、なぜ廃液からのそれはされないんだろう?不思議でない?

 夕方、予想通りの展開ですが、選挙活動に来てほしいとの報せが来ていました(メール)。選挙…。やはりどうしても「社会が、政治が変わる」とは思えない。マスコミの報道が中立だと思いこまされている日本社会。自分中心な人が多い日本社会。人権意識がここ特に失われてきている日本社会。科学を拒み、ニセ科学を平気で受け入れる日本社会。そんな絶望的な社会であっても何かをしないといけないのは解るけど、今の選挙活動がそんな社会の改革に寄与するとは思えない。
 …というわけで、選挙運動に参加する意思はないと断りました。自分の時間を削ってまでやろうとは思えない。他にやりたいことはあるのだから。

 今日のは特に強制的な感じも受けなかった。でも、かつてはそういうのもあったし、「こんな時期に(山なんて行って)遊び回っていていいの?」みたいなことも言われたことある。そんなのを気にしてたら、散発する選挙にいちいち対応しなければならない。僕はそんなのをやるために生きているのではない。闘いばかりの運動は、もううんざりです。

天気:くもり時々晴れ(東京都板橋区・茨城県取手市)

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