谷川を転がるように(谷川岳:群馬県・新潟県)
昨日の夜から旅は始まっています。吃驚仰天の谷川岳山行の始まり。
Here is Doai Station!
…。左が、ホーム側から。右が改札側から。先が霞んでないのに見えません。段数にして、462段あるそうです。途中でちゃっかり休憩のためのベンチなんかも置いてあったり。ヤマキチのための駅です。
なお、これは下りの路線だけです。
7月1日の朝。低い雲がビミョーにありますが…。山神と太陽神を信じるしかない。
登山道付近で、群馬県の勤労者山岳連盟が清掃登山への参加を呼びかけていたようです。「ようです」と書いたのは、僕は呼びかけていたことに気が付かなくて、仲間が駆け寄って参加すると言ったから。これから、下山までリュックに袋をぶら下げて動くことになります。
谷川岳の西黒尾根。谷川岳の頂上付近が既にガス。怪しい。太陽神も山神も今日は味方してくれないのか?
西黒尾根から、谷川岳ロープウェイの上の部分が見えています。よう晴れとるわ、向こうは。
笠ヶ岳。谷川岳から、利根川の源流である湯檜曽(ゆびそ)川を挟んで反対側にある山。既に頂上がガスってる。
谷川岳の東斜面はごっつい岩。2000メートルにも満たない山なのに、大きな木はあまり生えていません。
ガスもひどく濃いわけではないけど、展望がないのは、やっぱり寂しい。
一瞬、ガスが晴れることがあります。山登りをしていると、この一瞬がどれだけ嬉しいかが解ります。僕はよくこういうのを経験していて、「~岳マジック」などといっていたことがありました。谷川岳マジック。
風向き次第。東斜面はガスがなみなみとしています。それにしても、これ、展望が良すぎたら、高所恐怖症の人はたまらない。
一ノ倉岳は、一面の笹原。避難小屋(「ふうたろう旅日記詳細」で後ほど紹介)の上に座って休みながら、笹と一緒に風になびいていました。
堅炭(かたずみ)尾根を下ります。地図を見ると、バリエーションコース。この写真見るとただの笹原で大したことないように見えるけど…。
人が座っている岩場は、垂直の岩場。確かに、すごく危険なルートなんですが、それ以上のすばらしさを提供してくれるのが、やっぱり山なのです。
この辺で、僕が落石させてしまい、危うく人にぶつけてしまうところでした。冷や汗。
岩場が終わったら沢下り。防水処理した登山靴の出番なり。
この雪渓は予想していませんでした。アイゼンがなくて、滑る滑る。受験生は来ちゃダメ。
谷地坊主みたいに見えるのは、枯れ草。雪渓の上に枯れ草?なんでだろ。
沢下りも佳境です。深い滝壺や斜めになった岩、崩れやすい道(?)。山を登っている感じがします。スリル満点。
こういう滝が何十段と続いただろう、この芝倉沢。この沢はかなり気に入ってしまいました。
「奈落の谷川」
谷川岳のコースは、このあとの車道歩きで終わり。今日のコースは「ふうたろう旅日記詳細」に後日記録します。
谷川岳で見かけた花を撮りました(一部無視された哀れな奴もいますが)。
ギンリョウソウ(イチヤクソウ科)です。白くて透けた植物体がどうも気味悪い。
ニガナ(キク科)。どこにでも生えているらしい。キク科は種類が多いです。
シナノキンバイ(キンポウゲ科)。葉の微妙な違いがわからない。どこまで正確か不明です。
アカモノ(ツツジ科)でしょうか。がくといい、葉といい、当てはまるのはこれしかない。
コイワカガミ(イワウメ科)の白色種?ヤマイワカガミ(イワウメ科)とは、葉の形が違います。
ミヤマオダマキ(キンポウゲ科)だろうと思います。一輪だけ見つけました。
マイヅルソウ(ユリ科)。御前山でも見かけました。
ツマトリソウ(サクラソウ科)です。花びらの先がピンク色になっているのが珍しい。名前の由来はそのピンク色になることなのに、そうなっているものはとても少ない。
ウサギギク(キク科)の可能性大。この手の種類は多すぎて、たいてい解りません。
これもカラマツソウ(キンポウゲ科)ですが、つぼみが白い。ちょっと違うのかもしれません。
ミヤマダイモンジソウ(ユキノシタ科)でしょう。葉の形、花の雰囲気で。もはやここまで来ると、図鑑を信頼するしかない。載っていなければ、その時点で終わりですからね…。
モウセンゴケ(モウセンゴケ科)です。コケと付いていても、コケではありません。花を咲かせるそうです。
なお、僕が滑って転んだとき、ワラをもつかむ思いで、数本を犠牲にしました。
タチカメバソウ(ムラサキ科)でしょうか。湿ったところに咲き、葉の形が似ています。
ミソガワソウ(シソ科)です。振ってみましたが、匂いはあまりありませんでした。そのため、ジャコウソウ(シソ科)じゃないと考えました。
最後は、水上の温泉で締めました。チョー長い旅。疲労困憊です。
天気:くもり時々晴れ(群馬県利根郡水上町・高崎市・新潟県南魚沼郡湯沢町)