腕力と精神力が必要(妙義山・丁須の頭:群馬県)
今日は、予告通り、妙義山(裏妙義・丁須の頭)に朝一の列車で出発。先週の那須岳・三本槍岳のようなレベルではないことを覚悟して、高崎まで眠りこけていました。
横川駅に着いたのは朝8時過ぎ。今年の1月14日に浅間山に行ったときもここを通りました。あのときから気にしていた、ギザギザの山、妙義山が、横川駅の裏に見えています。
今日は暑い。森の中も暑い。でも、登り始めたばかりで、まだそれほどキツくもなし。ハイキング気分です。
不動明王。この辺には七福神などの石像も並んでいます。
ハイキング気分はこのあたりまでです。
第一不動滝です。虹が架かっています。これにまんまと引っかかり、このあと、エラい目に遭います。
30分、この隣の坂を登ったり降りたり。あたかも登山道のように、石像まであるからまたややこしい!諦めようかと思ったほどです。
また後日、「ふうたろう絵日記詳細」で書こうと思います(だいぶ先だな)。
道しるべのペンキはありがたい…のですが、何気に中途半端で、道が荒れている上に岩とかで解りにくくなっているところに付いてなかったりします。そのため、道なき道を歩いて、ショートカットしたところがあります。
妙義山、岩山だと思っていたのに、雑木林の山でした。こうして展望できるところはほんのわずかです。
遙か遠くに、目指す山頂(丁須の頭)があります。よく見ると、かえしのようになっているんですが。っていうか、キノコみたいで、どうやって生えたんですか?と聞きたい。
横川駅名物の釜飯の釜の破片です。ここに持って上がって食べる登山者が居るのですね。このキノコ(丁須の頭)の上で。
結局、僕もキノコの上に登ってしまいました。ちゃんと鎖が付いています。腕力がいります。森で精神力を使い果たしたので、頼りは腕力。滑り止めの付いた手袋は必須です。
さすがに、キノコの上で料理はしません。火がついたままのランタンが下の森に落ちたら大火災ですから。キノコの二段下のところにやや広い場所があります。3つ上の写真の一番左。
今日はインスタント焼きそば。辛ラーメンとカレーの定番からブレークスルーしました。
この岩はキノコの一段下の岩です。この岩の上も、相当怖い。幅30センチくらいのところです。10秒のセルフタイマーで写真撮るのは正直ドキドキものでした。
あと、左に見える雲が気になるのです。
一欠片だけこぼしたフライ麺をアリが運んでいます。クロルピリホスメチルやフェニトロチオンなどのポストハーベスト(収穫後の農薬)が残留していなければいいのですが。
下ります。予定していた道が閉ざされていて、諦めました。
で、これは、ツリガネニンジン(キキョウ科)の仲間のようですが、特定できません。
これが予定していたコースでした。看板は朽ち果てて落ちています。危ない橋は渡らない。今日はもう精神力も腕力も消耗しています。
国民宿舎側へ降りるルートは、沢沿いを下ります。登りの時同様、道は不明瞭で、荒れています。でも、水が心を癒やしてくれます。顔を水につけてぶくぶくぶく。
大きな岩を飛ぶように降ります。谷川岳ほどえげつなくはないのですが。
せせらぎから小さな滝レベルくらいまでの流れです。
今年は雨が少ないせいか、水が枯れています。
雲行き怪しい。っていうか、雷が既に鳴っています。もうここは車道に降りてきているのですが、実は、これからが一番辛いのです。
雨は急激に降ってきます。1分あればずぶぬれ。松井田町の町営休憩所の軒下でずぶぬれのまま雨宿りしようとすると、そこの管理人のおっちゃんが助けてくれました。
この写真は、おっちゃんの車の中からとりました。このあと、横川駅まで連れて行ってくれます。ほんまおおきに!
何気に、ポカリスエットとトウモロコシまでごちそうになりました。
雨に当たって良かったのやら悪かったのやら…。
横川駅から妙義山を見たら、ガスだらけ!きっと、あの山の上にいたら、雷の餌食だったでしょう。特にあのキノコの上なんか最悪ですよ!
このあと、大雨で信越線が徐行しながらも、釜飯を食いながら帰りました。家に帰るまで乾かない靴とズボンに3時間耐え抜きました。靴をひっくり返したら水が流れ出たときにはどうしようかと思いましたが、無事帰り着いてよかったよかった。
相変わらず、高崎線は僕の寝床でした。
天気:晴れのち雨、雷を伴い非常に強く降る(群馬県碓氷郡松井田町)