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ハーフ・オブ・クォーター(富士山5合目:山梨県)

2007年 10月 6日

※記録10月7日

 いよいよ、今年3回目の試練です。利尻富士・屋久島宮之浦岳、そして、日本一の山、富士山。しかも、1合目から。どうしてもこれだけは譲れませんでした。
 朝は4時前に起きて、適当に朝ご飯を食べて、大月駅経由で、富士吉田駅。駅からは、精進湖(しょうじこ)のずっと手前にある、「富岳風穴(ふがくふうけつ)」まで、バス。到着する頃には9時を回っていたので、当然、腹が減っています。既に非常食の、ホワイトチョココーンに手を出していました。


 富岳風穴は、ちゃっかり料金を取られます。ただし、登山道に繋がらなくもない東海自然歩道は、その料金ゲートを通らずに行くことができます。
 ま、この森林を楽しんでいられるのは今のうちだね。


 …富士の樹海はね、迷うと厄介ですよ。…ってことを知っていたのに、訳ありで迷いました。これは100%僕の責任なので、何も言い訳しません。でも、この1合目に着いたのは、地図のコースタイムどおりでした。何気に頑張りました。


 森を楽しんでいられるのは、1合目まで。あとは、女峰山の比じゃないくらいロングランの森歩き。でも、1合目登山を決めたのは僕だから、だらだら坂も、クモの巣だらけの道も、びちゃびちゃの倒木も、真っ暗な森も、…がまんするもん!


 これが2合に入ったところです。ここで、13時20分。既に4時間か…。暗くなるのが早いから、ボヤボヤしていられない。しかも、空は、鉛かカドミウム(金属単体)か、とにかく、毒々しい色。


 ここは3合です。思いの外、空は青い。バス停の3合目は、本当にカドミウム色の空でした。


 なお、3合の小屋は、崩壊しています。跡形もなく、バラバラです。25000の地図にはまだ建物が残っているようなので、あの黒粒はさっさと消すべし。


 4合くらいから、ガスの中です。しかし、ガスの層はカドミウム色の空とは裏腹に意外と薄く、5合に着く頃にはもうすっきり…。


 5合の車道への出口にさしかかり、柵を越えて最初に飛び込んできた景色が、
 これ→
 …でした。
 思わず膝をがくっと落としました。


 念のため、ここが富士山であることを証明しておこうか。…浅間山だとか言われてもしょうがないかも。まあいいさ!明日証明してやるんだ!!


 当たり前ですが、中を見るなんて不届きなことはやりません。証拠写真は撮っても、通過、通過、通過!


 これから、佐藤小屋に向かいます。詳細は、例のごとく、また後ほど。
 とりあえず、佐藤小屋の周り、工事しまくっています。
 何の工事かは解りません。


 佐藤小屋に着いたら、16時半頃でしたか。腹がとにかく減ってしまって、ホワイトチョココーンと、ハッピーターンのOEM版を、登山中に平らげた上に(もちろん、昼にはカレーライスを食べている)、辛ラーメンまで食いました。僕としては、あり得ないくらいの食欲です。
 この日、1200mアップ。


 寝室は貸し切り状態でした。僕の他に、もう一人中年の男性がおりましたが、あとは、さっきの工事現場の人たちと、小屋番の仲間たちくらいです。


 登ってきたときに懸かっていた分厚いカドミウムガスは、いつの間にかなくなっていました。富士吉田市の夜景が、小屋のトイレからよく見えます。


 僕は、その後、19時には寝てしまいました。翌朝の2時15分まで目覚めることもなく。

天気:晴れ時々くもり(山梨県富士吉田市・西八代郡上九一色村・南都留郡鳴沢村)

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