ラッセラー足を焼く(赤城山・黒檜山:群馬県)
※記録:2月11日
これ、気温が低いと出てくる携帯のエラー。寒冷地でエラーを吐く携帯。-5℃くらいにはなっていると思います。
昨日炊いたご飯を再加熱(袋をまた茹でればいい)して、鮭フレークをかけて食べました。あとは、無塩せきサラミ。テント閉め切ってコンロ焚くのは危ないんだけどね。
外へ出てみると、僕のテントは雪に埋もれています。そして、僕の周りだけくりぬかれたように、雪が避けています。これは、風の関係です。
ん。これ、黒檜山。これが目指すところです。さて、登りますよ!
昨日、野暮用で来た時は踏み跡が残っていたのですが、当然、昨晩の新雪(奇しくも親切と出てきました)で、埋もれています。風が吹いていたからこの上はどうなっているか解りません。そんでもって、登山者第1号の僕は、ラッセラー!!
そういえば、雪、上がっているんです。晴れて、よかったね!ここは猫岩。稜線まで4分の1くらいのところでしょうか。
雪、深い。一応、リボンがあるのと、歩きやすいところと、稜線上と、この三つを頼りに、進みます。
樹氷です。青い空に映えます。上行ったら、もっときれいに見える…?
斜面に見える?凄い雪庇ですよ。ヘタに踏んだら奈落の底です。
で、ガスがかかってきました。
…黒檜山山頂…なんですけど、ガスでマッシロ。うきゃきゃ~~~!
実は、黒檜山の北に、さらに良いビューポイントがあるそうです。このお先マッシロの雪庇を越えて、そこへ。
とりあえず、殆ど無休で登ってきた(2時間40分くらい)ので、腹が減りました。その辺りに無尽蔵にある雪を使って、餅入りの栗ぜんざいを食べました。スコップで雪を掘って風を防ぎ、ガスの熱効率を上げておきました。
泡が浮いているけど、気にしないで。
お先マッシロで、今もマッシロ。どこがビューポイントだ!
僕の食堂は、マッシロ。
微かに、下の方の森が見えているけど、これくらいならさっきから見えていました。マッシロとこの状態をほぼ繰り返しているだけ…。
で、諦めて黒檜山山頂に戻ってきたら、後を追ってのぼってきた数グループ、総勢10人ほど。今日初めて会った登山者で、僕の心も晴れました。すると…、情景一致。日光の方まで見えるくらい晴れわたりました。
うをををををぉ~!!
と叫ぶしかありません。
なお、ここは、さっきのマッシロの雪庇と同じ場所です。(信じられる?)
食堂、…ビューポイントから見える大沼(おの)。なんと、ここから僕が寝泊まりしているテントが見えるのですよ!
でも、このJPEGの写真では、Web上の圧縮処理をしているので、1ドットのテントは消えてしまっています。
樹氷とその向こうの山並み…。いいですねぇ。僕がまだ登っていない、皇海山も見えるようですが、どれが皇海山なのか、解らない。
黒檜山近くに、神社があります。そこから南を見ると、地蔵岳と小沼(この)が見えます。たまたま居合わせたおっちゃん曰く、小沼では氷上レースなるものが行われていたそうです。今はもう無いそうですが。…昨日の8の字ダンスとはスケールが違うんだろうな。
このあと、大勢の踏み痕が、僕の登ってきた痕にかぶせられていたので、何も考えず落下できました。晴れているから、シャッターの回数も必然的に増えて…。
世間では、この大沼ではワカサギ釣りをやるシーズンであり、時間帯なのです。冬の雲が時折空を駆け抜ける火口原湖で、小さい人の群れがもっと小さいワカサギを釣っています。
でも、つり上げたところ、見なかったなぁ…。
ところで、どうやってワカサギがこの陸封された湖に入ってきたんでしょう?
ワカサギ釣りの人々の向こうに、僕ら(出会った人たちみんな含めて)の登ってきた黒檜山。今はちょっとガスがかかっているけど…。
さて、15時頃、腹が減って、もう歩くところもなくなって、夜飯の準備…と思ったら、このぐらぐら煮たった鍋が、僕の左足めがけて倒れてきました。僕の左足は、足首が水疱が潰れるほどの火傷。そして、テントの中は水浸し。大惨事。マットなど、いくつかが被害に遭い、1時間くらい茫然自失。
結局、予定時間の半分も炊いていない、固い米を食う羽目に。イカす袋もイケてないラッセラーの前では無力でした。
かくして、イケてないラッセラーは、ヒリヒリ火傷に苦しむ羽目になりました。
16時40分頃、夕日が沈みました。僕の足跡とともに、雪原が暗がりの中に埋もれていきます…。
太陽を追いかけて、月が西の空にダイビングしようとしています。これも、殆ど数ドットだから、元の写真じゃないと、見えませんね。
何とか#33黒檜山クリア。でも、そのあと、イケてない転倒事故と火傷。さらにこのあと、地獄が我がテントを襲う…。
天気:くもりのち晴れ(群馬県勢多郡富士見村・黒保根村・利根郡利根村)