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エントロピー増大人間

2008年 4月 16日

 写真だけ、ね。
 花尽くしなら、まだ見られるでしょ。
 このタンポポほど最近、すがすがしい生活ではないんですね。


 アセビ(ツツジ科)とカタバミの仲間です。


 …ここから後は独り言です。昨日のような。

 今日は、本当に一日何もすることがありませんでした。熱力学の勉強は少しやりましたが、原理的に役に立っても、実戦配備されませんから、やっぱり道楽の域を抜けません。
 しかも、今日も胸焼けというか、何か胃液が逆流してくるような感じが、ものすごくイヤでしょうがない。この体たらくな生活のせいかもしれない。

 ところで、本当にこの頃思うのですが、人と関わって何かをやるのが、億劫でしょうがない。やれば、前から日記で書いてきたように、楽しいだろうことは、記憶としてある。でも、活性化エネルギーが無い。
 今週末、20日、山に行こうと思っていましたが、急遽、農家回りの「活動」をすることになりました。その農家に何かを伝えようなどというおこがましい気持ちは微塵もなく、むしろ、話してもらえるなら、苦労話を聞いて、どうやったら一緒に食料問題に関われるかを考えたいと思っています。あくまでも自分に対する投資として、です。
 そして、非常に動機は不純で、同じ20日に予定されていた別の会議が乗り気でないことも大きなもののひとつなのです。それに比べたら、農家回りの方が得るものが大きそうだと思うのです。
 ああ、楽な方、楽な方に流れています。ホームタウン・所沢を放ってどこへ行く気でしょう。
 系はエントロピー増大の方向へ。自由エネルギーは小さくなる方向へ。坂道を転がるように…。

 オパーリンの『地球上の生命の起原』、やっと3分の2くらいまで来ました。コアセルベートがちんぷんかんぷんというか、オパーリン語と日本語訳が意味不明というか、とにかく、厄介すぎます。
 それでも、熱力学を勉強しながらこの本を読んでいると、原始地球って、もっとエントロピーが小さく、今より、より不安定な状況だったのかな、なんてことを考えてしまいます。生命に溢れる、安定した青い星・地球のエントロピーが、想像上ではただの簡単な無機・有機物質のルツボとしか思えない太古の地球よりもエントロピーが大きいなんて、にわかに信じがたい。でも、太陽光と隕石その他が周囲から地球という"系"に入ってきて、今の地球上の生命が絶滅不可能なくらい繁殖しているのです。
 しかし、紫外線がずっと降り注ぎ、フリーラジカル(本では「遊離基」と訳していたが)がバンバン出来上がっている世界って、エントロピーは大きいかもしれませんが、エネルギーはもっと大きいと言えるのかもしれません。
 

G=H-T×S

 Sがエントロピー。
 エントロピーが大きくなればなるほど、エネルギーは小さくなります。T絶対温度で、常に正数(0以上)です。Hエンタルピーで、物質が反応したら出てくる熱です。今の地球よりも、Hの大きい物質(例えば、炭素の塊とか)はたくさんあったかもしれないということです。Sも大きいがHはもっと大きい。

 …でも、生命の「平衡」は化学平衡とは似て非なるものです。エネルギーを消費し、エントロピーを増大させながら「生きて」いるんですから。
 なら、地球にエネルギーの供給が無くなってしまった後そのものが、地球という系の化学平衡ということになるのですね。
 今の地球という系は、太陽エネルギーに支えられた、動的平衡状態。
 動的平衡を維持するのが、今の地球と太陽の系の間では、最も安定ということですね。太陽も含めた地球の系ならば間違いなくエネルギー(G)は小さくなっているし、エントロピーは大きくなっているけど、地球という系だけで考えたら…?
 生き物、人というのは(一応僕も人ですが)、その増大するエントロピーと減少するエネルギーを維持されている存在なのですね。供給過多・不足はその動的平衡が崩されることを意味するのですね。

 …エントロピーは増大するものだから、ということで、現実逃避しようと思いましたが、それはただの化学物質にだけ通用することで、生物には通用しませんでした。とほほ…( ^.^)( -.-)( _ _)
 いい。しばらく現実逃避しておきます。

天気:くもり、実際は薄曇り(東京都板橋区・埼玉県所沢市)

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